ただ泣きたくなるの
記事一覧へ公開日: 2024/12/13
中山美穂、突然の訃報を聞いてただ泣きたくなったのは彼女の熱狂的なファンだけではありません。多感な時期に彼女の歌をなんとなく聴き、ドラマや映画などをぼんやり観て育った毎度お騒がせ世代のオジ、オバも恐らくは悲しいと感じているはずですし、かつて札付きのワルとして名を馳せたリアルビーバップ、中武先輩も世界中の誰よりきっと悲しんでいることと思います。
※心からお悔やみ申し上げます。
いま改めて彼女の楽曲を聴き直してみるとポップでキャッチ―な楽曲も、しっとり聴かせる楽曲も実にいいというか、楽曲に恵まれていたなとの印象を受けます。私も四十を過ぎたあたりから、国内外を問わずアーティストのライブに頻繁に足を運ぶようになっていたので彼女のライブも一度くらいは観に行きたいと思っていましたが、彼女の年齢は私のひとつ下の五十四歳。いつでも行けると油断した結果、彼女の歌声を生で聴くことは叶わぬ夢となってしまいました。後悔頻りです。
※もうじきクリスマス。今年はこれを聴きまくることになりそうです。
私が多感な時期に聴いていた思い入れの深いアーティストの多くは高齢です。悪い言い方をすれば、いつ誰が亡くなってもおかしくない年齢になってきています。実際、ヴァン・ヘイレンのライブを観に行った後にエディが亡くなり、イーグルスのライブを観に行った後にグレン・フライが亡くなり、ヤング先輩と群馬から一緒に東京ドームに向かったローリング・ストーンズはライブ後にチャーリー・ワッツが亡くなりました。本当に残念でならないのですが、それと同時にこうも思うのです。あのときライブに行っておいて本当に良かったと。
※一度延期になっての再公演。チケット払い戻ししなくて本当によかった。
マイケル・ジャクソンのライブには行くことができませんでした。ホイットニー・ヒューストンも行くことができませんでした。時間も暇も多少の金もあったのに行かなかったことをいまになってとても後悔しています。アニマル先輩は五十九歳、ヤング先輩は五十七歳、大崎先輩は五十六歳、そして私も年が明ければ五十六歳、皆いつ亡くなってもおかしくない年齢になりつつあるのでお近くのホールにクソジジイどもが来店した際は多少無理をしてでも会いに行ったほうがいいかも知れません。
※最近、心なしかボーっとしていることが多いような。
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