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パチンコ・パチスロ特集
更新日: 2021/06/07
機械割(出玉率)とは、パチスロにおける「その機種とその設定ごとに期待できるメダル獲得枚数の割合」を指します。(※以下、本記事内では機械割と表記)
例えば、設定1の機械割が95%ならば、メダルを1,000枚投入した場合のリターンが950枚。設定6の機械割が110%とすると、リターンは1,100枚でプラス100枚の差枚数に期待できる、というように「投入枚数に対して何枚返ってくるか」の期待値のことです。
パチスロのスペック表でよく目にすると思いますが、単に機種の出玉性能を計る意味だけでなく、「20,000枚投入で回収19,000枚だから機械割95%だ」といったシミュレーション結果や、その日の実戦結果をあらわす場合にも機械割という言葉は使われます。
一般的なパチスロ機の機械割は、低設定域では100%に届かず、中間設定域で100%を超え始め、高設定域で100%を大きく超えていきます。大雑把に言えば、「(等価交換ベースで)打ち手の負け・トントン・打ち手の勝ち」となります。
機械割は、あるべき範囲に収まらなければならないと規則で決められています。現在ホールに設置されている5号機と6号機を挙げて解説していきましょう。
機械割の収まる範囲ですが、5号機と6号機は以下のとおりです。
・5号機
[上限]400Gで300%未満、6,000Gで150%未満、17,500Gで120%未満
[下限]17,500Gで55%以上
・6号機
[上限]400Gで220%未満、1,600Gで150%未満、6,000Gで126%未満、17,500Gで115%未満
[下限]400Gで33.3%以上、1,600Gで40%以上、6,000Gで50%以上、17,500Gで60%以上
上限・下限ともに範囲を逸脱すると型式試験に合格できません。ただし、初期の5号機には“最大出玉を得るための特定の打ち方(主にリプパンハズシ)”をすることで、実戦上の機械割が120%を超えてしまう機種もありました。しかし、型式試験が厳格適用されている5.5号機以降は、そういった機種は存在していません。
ちなみに、「設定6の機械割は140%超!」と騒がれた『大花火』(アルゼ/現ユニバーサルエンターテインメント)や、「大花火を超えた機械割!」と謳われた初代『サラリーマン金太郎』(ロデオ)など、4号機にはとてつもない機械割を実現した機種が存在していました。そういった機種がどんな規則になっていたかというと…
17,500Gで120%未満(上限)※下限の規定はナシ
「あれ? 意外と普通?」と思った方も多いと思いますが、初期の5号機同様、特定の打ち方で機械割が跳ね上がる仕組みが採用されたことで、今では伝説となっている数々の「爆裂マシン」がこの世に生まれました。
下限の規定がないという点も、冷静に考えると恐ろしいですね(笑)。
1日程度ではもちろん、仮に同一機種の同一設定を1ヵ月打ち続けても、機械割通りの数値にならないことも珍しくありません。メーカー発表の機械割は、1人の人間では到底達成不可能な、膨大なゲーム数を消化したシミュレーション結果から導き出されたものだからです。
ですので、プレイヤーのヒキに左右されることにより、数時間、あるいは1日単位だと「設定6でも負けた」という事態が残念ながら起こりえます。
逆に言えば「設定1でも大勝ち」ということも起きるわけですが、あくまで「機械割が100%を超える台を打ち続ける」のが勝利につながる、ということを覚えておいて下さい。
機械割の算出方法はわりと簡単で、
(総払い出し枚数÷総投入枚数)×100=機械割
で求められます。「総払い出し枚数」とは、「総投入枚数±差枚数」を指します。「総投入枚数」は読んで字のごとく、実戦をやめるまでに投入したメダルの枚数のこと。3枚掛け固定の機種であれば「総ゲーム数(ボーナス中やAT中も含む)×3」となります。
【例1】
総投入枚数が2100枚で300枚のプラス
→(2,400÷2,100)×100=114.3%
【例2】
総投入枚数が2100枚で100枚のマイナス
→(2,000÷2,100)×100=95.2%
また、機械割に基づいて期待枚数を計算したい場合は、多少複雑になりますが、
(総投入枚数×機械割)÷100=A
→A-総投入枚数=期待枚数
で求められます。
【例1】
機械割が105.2%の機種で24,000枚を投入した場合の期待枚数
→(24,000×105.2)÷100=25,248
→25,248-24,000=1,248枚
【例2】
機械割が95.2%の機種で24,000枚を投入した場合の期待枚数
→(24,000×95.2)÷100=22,848
→22,848-24,000=-1,152枚
機械割から時給に換算する計算式は、
(1時間あたりの総投入枚数×機械割)÷100=A
A-1時間あたりの総投入枚数=時給(枚数)
で求めることができます。「1時間あたりの総投入枚数」は3枚掛け固定の機種であれば「1時間あたりの総ゲーム数(ボーナス中やAT中も含む)×3」となります。
【例1】
機械割が105.2%の時給(1時間あたり750G)
→(2,250×105.2)÷100=2,367
→2,367‐2,250=117枚
【例2】
機械割が95.2%の時給(1時間あたり750G)
→(2,250×95.2)÷100=2,142
→2,142-2,250=-108枚
時給は1時間あたりの消化ゲーム数によって変化し、機械割が99.9%以下であればゲーム数が増えるほどマイナスに。100%を超えていれば回すほど時給が高くなります。
常に期待値や時給を追っている人たちが「高設定を掴んだら一切休憩せずにブン回す」というのは、少しでも多くゲーム数を稼いで時給を上げる…という意味があるのです。
さて、ここからは、2020年12月現在で設置されている6号機の中でも、機械割が高い機種をご紹介していきます。
一口に「機械割が高い」と言っても、設定6の機械割が高いマシンと、低設定域でも機械割が高いマシンがありますので、それぞれ分けて見ていきましょう。
【高設定域が甘いマシン】
設定6の機械割が、規定値限界ギリギリの約114.99%を誇るマシン。AT中の衣装選択を始め、そこかしこに設定推測要素が散りばめられているので、それらをしっかり把握しておこう。
こちらも設定6の機械割が規定値ギリギリの約114.9%。どの機種でもあてはまるが、ヤメ時を徹底しないと高い機械割の恩恵を十分に受けられないので、注意してほしい。本機の場合は「闘魂グランプリ終了後、超通常時消化後、前兆なしでヤメ」を肝に銘じること。
トップの座は上の2機種に譲ったものの、設定6の機械割は約112.1%と、初代から受け継がれる出玉性能の高さは健在。6号機は初当り確率が設定1と6で大きく差がある機種も多いが、本機もその傾向が強い。初当り確率に注目して高設定をつかみ取ろう。
他にも設定6の機械割が高い機種は多数存在します。下記のページをチェックして、近所のホールで対象機種を探してみてはいかがでしょうか?
【低設定域でも機械割が高いマシン】
設定1完全攻略時の機械割が約102.0%と、他の追随を寄せ付けないものとなっている。加えて筐体のカラーで設定の奇数・偶数わかるのも特徴だ(赤筐体は偶数設定、青筐体は奇数設定)。偶数設定は技術介入のビタ押し必須、奇数設定は2コマ目押しとなるため、自身の目押し力と相談してどちらを打つかを決めよう。
設定が3・5・6の3段階になっているのが特徴。設定3の機械割は約101.84%(完全攻略時)で、一般的な機種の設定3相当となっている。リアルボーナスのみで出玉を増やす完全告知タイプのため、シンプルなゲーム性が好きな人にオススメ。
設定は左・中・右・6の4段階。設定6以外はボーナス確率やART確率がまったく同じとなっているが、それぞれ押し順当て(3択)時に選択されやすい押し順がある。そのため、早い段階で押し順の傾向を見抜けば、機械割を大幅にアップ(理論値は最高104.1%)させられるのだ。
現在設置している5号機のアイムジャグラー系は『アイムジャグラーEX-AE』と『アイムジャグラーEX AnniversaryEdition~』の2機種のみ。機械割はどちらも95.9%~105.2%(設定1~6)となる。
マイジャグラー系は『マイジャグラーⅢ』、『マイジャグラーⅣ』が現在稼働中。設定6の機械割はどちらもシリーズのなかでもっとも高い109.4%だ。
『ゴーゴージャグラー』と『ゴーゴージャグラー2』の機械割はどちらも97.0~106.5%(設定1~6)。
『ファンキージャグラー』の機械割はマイジャグラー系の次に高い109.0%(設定6)。設定6はBIGとREG比率が1:1ではなく、他のシリーズとは異なることを覚えておこう。
6号機初となる『アイムジャグラーEX』の機械割は97.0%~105.5%(設定1~6)。5号機のアイムジャグラー系よりも若干機械割が高くなっているぞ。
これまで説明してきた内容に加え、交換率による影響などもあり、必ずしも「機械割100%超=勝てる」とは言い切れないのがパチスロ。
しかし、冒頭でも言及したように、安定して勝つためには「機械割100%を超える台を長時間打つ」ことが重要となります。もちろん、100%より数値が高いほど、1日単位でも勝利しやすく、期待収支も多くなります。
現行機種は、ボーナス・AT終了画面のイラストや、特定の演出などで設定を示唆するパターンが多いのも特徴。加えて、小役確率など、設定差が設けられている要素を把握すれば、より高い精度で設定を見抜くことが可能となります。
それらをしっかりとチェックして、機械割(設定)を意識した立ち回りを心がけてみましょう。
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