#583　沖縄問題。

　来店案件が急激に増えたことで全国的にアテンドが不足しているようです。アテンドといっても芸能人にスケベ女をあてがい、それを暴露してドバイに逃げてパクられるあれではありません。演者やライターに付き添い記念撮影の手伝いをしたり、車で送迎したり、六時間で帰るのが怖くて仕方ない女演者に残業代も出ないのに待たされたりする、真っ赤なジャンパーを着たあの人です。

※これとはちょっと違います。

　そんな状況ですから私も代理店によっては少しだけ良くなった自分の足でホールに向かい、ひとりで昼飯を食い、早く終わらないかとちらちら時計を見ながら実戦を行い、カウンター前で責任者に挨拶して帰ることが間々あります。大負けぶっこいた私が頭に来て座ったままションベンしたり、カウンター前で座り込みをしたり、砂利を積んだ大型ダンプカーを呼んだりするとでも思っているのでしょうか。ぱちタウンは私のことを監視するため必ずアテンドを付けますが、中規模ないし小規模の代理店は付けて欲しい旨伝えないと家を出てから帰るまでひとりです。と、言っても信用されているわけではなさそうですが。

　特に沖縄県のアテンド不足は深刻なようで本土からやってきたアテンドが、ホールで演者と親しく話しているファンやATMの前で「三万しかおろせないのかよ」と激ギレしている若メガネをスカウトしたり、アテンドなしを来店の条件に盛り込んだりという話も聞きますので相当切羽詰まっているのでしょう。私もヘルニアが悪化しているとき、アテンドが誰もいないからそちらで探して欲しいと言われたのですが、私は沖縄に住んでいるわけではないし、そもそも友達はいない、いらない、作らないがモットーです。さて、どうしたものかと考えに考えた結果、もしかしたらやってくれるかも知れない那覇在住の、ふたりの男性の顔が思い浮かびました。

　ひとりは数年前まで東京のミスドでバイトしていた専業とは名ばかりの無職、もうひとりは那覇市内に中華そば店を構える古い知り合い。忙しさを考えればミスドに軍配が上がるのですが、ドーナツだけに仕事に穴を開けないとも限らない。ずっとそばにいてくれそうな古い知り合いにお願いしました。