相も変わらず絶不調
記事一覧へ公開日: 2014/10/14
既にご承知だとは思いますが、俺はよく負けます。先月は特に酷く、さきほど収支が記された黒皮の手帳を開いてみたら、あろうことかあるまいことか、勝率1割を切っていました。もういっそのことスロをやめるか、全国のホールに出禁にしてもらうかしかないように思うのですが、そうは言っても俺の仕事はスロを打つことですからね。最低でもあと十年、息子が大学を卒業するまでは苦手なパチスロと向き合わねばならないのです。早く年金暮らししたいなあ。
以前はここまで酷くはなかったんです。適当な店の適当な台を適当な知識で打って、適当に負ける点は今とまったく変わりませんが、勝率が1割切ることなどまずもってあり得ない。悪魔将軍がゆでたまご先生の許可なくアクメ将軍に改名するくらいあり得ない話なのです。それは果たして俺のせいなのか、台のせいなのか、それとも妖怪のせいなのか。ウォッチッチといった感じですが、正直、俺にもよく分からないので、とりあえず、初心に戻ろうと。パチスロを覚えたばかりのあの頃の、謙虚な自分に戻ろうと正装してホールに向かった次第であります。
この店で毎日ハナを打っているというシマの長から教えてもらったポイントは以下の三点。キンハナは割と設定通りに出る、チェリーはチャンス、バケの出る台はいい台。最後のバケの出る台云々は尊敬するリトルさんのパクリだと思いますが、とにかくこの三点さえ押さえておけばそう酷いことにはならない、もしかしたら勝てるかもしれないというのでシマ長がプッシュするカド台に着席しました。
バケ、バケ、ビッグ、バケときてまたバケ…。俺がバケを引くたびにシマ長が「うんうん、バケ回数は順調に増えてるね」と、それっぽいことを言うので1万ほど追ったのですが、よくよく考えてみるにバケの回数が増えたところでコインはまったく増えません。ケツの毛まで抜かれるのは勘弁といったわけで次なる移動先を探す旅に出ました。
キングから移動した先はクイーン。まるでバブル期のディスコを彷彿とさせる立ち回りですが、残念ながら、出玉のほうはいまひとつパッとしません。それならとミツバチよろしくハナからハナへと移動を繰り返し、挽回を試みたのですが、気付いたら総投資が5万を超えていまして…。これはマズイとシマ長のところに行き事情を説明したら「電球がキレてるのかも知れないね」と真顔で言われ、遂に俺がキレたという、クッダラナイお話でした。
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