地獄再び

　駅前繁盛店の午後から実戦ともなれば、スロットにさほど空き台がないであろうことは重々承知。上級者にも中級者にも初心者にもそっぽを向かれた、数少ないゴミ台の中から如何にして金を遣わないで済みそうな台を打つかが重要になってきます。無論、そこに勝利の二文字はありません。あるのはチャラないしチョイ負けでございます。

　この日は日曜日ということもあってか、ほぼ満台。ちょっとでも負けを減らさんと設定1.3くらいはありそうなエヴァを打ったのですが、やはりそう上手くは行かないようで1万突っ込んでノーボーナス。レバーの調子もいまひとつ手に馴染まなかったため、返す刀でボーナス確率が100分の1を切っていた新台を初打ちしたところ、ラッキーはつむじ風なことに千円でボーナス当選。これでちょっとは遊べる、投資が止まると喜んだのも束の間、そのボーナスでクレジットが満たされることはありませんでした。まつりば、そういう台でしたか。

　たかだか1時間打っただけで既に2万。しかも空き台はすべて地獄台という状況ではもはや立ち回りもクソもありません。それならとトイレにクソをしに行きましたが、この日、もう5回目ですからね。そりゃ出るものも出ませんって。お食事中、特にカレーを食している方、大変失礼致しました。

　トイレから戻っても空いているのは地獄台のみ。というか、スロットコーナー全体が地獄絵図と化していたためパチンコ、最近特にお気に入りのヤマトに突撃したところ、どうしちゃったのでしょう。既に球貸しボタンを2回押しているのに、俺の打つ台の液晶画面はずっとこのまま。これはもしかして723番台であるということをアピールしているのかとも思いましたが、両隣の台も液晶画面はピタリ止まったまま。本当の地獄はここにありました。はい、おしまい。