勝てたらいいね

　一部地域で負け屋と揶揄される俺だって負けたくて負けているわけではありません。常に勝ちたいと思っているし、できることなら5万枚出して店をぶっ潰してやりたいくらいのことは考えています。ただ、スキルが人より少し、すいません、嘘つきました。人よりもかなり劣っているためなかなか勝てないのではないか。パチスロ上級者にそう言ったところ、彼は首を横に振り違うと言いました。

　俺に欠けているものは執念。そう、勝利に対する執念が人よりも希薄だから勝てないのだと彼は言いました。なるほど、確かに俺はいつも「勝てたらいいね」くらいの感覚、要はカラオケでドリカムの晴れたらいいねを歌うくらいの感覚でパチスロと接しています。だから、基本的には並ばないし、移動しないし、数えない。さらに言うなら設定推測要素も自らが前向きになれるようならチェックしますが、そうでなければ見て見ぬふり。運任せの勝負をダラダラと続け、最終的にはツイッターでアッターキタ！と吠えるわけです。

　これではいかんと思っていても、それを実践するとなるとなかなかどうして難しい。負けがこんでくれば必死にもなるのでしょうが明日からやろうとか、来月こそはとか、まあいいかとか、適当なところで自分の気持ちに折り合いをつけ、ダラダラいってしまうパターン。ロジックはダイエットとまったく同じです。痩せたい、でも食べたい。結果食べちゃったみたいな。

　自分に対する甘さを断ち切らねば勝利など夢のまた夢。ストイックに立ち回ってこその勝利だといったわけで、一昨日のギアスは真剣に立ち回りました。朝イチの挙動からリセットの有無を推測して、チャンスゾーン突入率から設定の高低を推測。決して悪くはなかったので粘ってみたところ、4千枚を超える中爆発。見事6万を超える勝ち金を手にしたわけですが、先週、ハワイで使った分の10分の1にも満たないことを思い出しまして……。どうせ返ってこないんだからと昨日はいつものようにバジのダメなカド台で粘ってチンチンにやられたわけです。はい、おしまい。