焼肉か寿司

　やれ何万枚出しただとか、やれ何十万勝っただとか、やれ何連勝しているだとか、そういった勝ち自慢的なツイートは少なくとも俺にとってメシマズ乙であり、大将、お会計であり、東京無線呼んでなわけですが、どうやら世の中にはそう思わない方がいるようです。

　焼肉食べたいです。お寿司食べたいです。大勝ちツイートに必ずぶら下がっているジジイのキンタマみたいなリプ、ハッキシ言ってもう見飽きました。どうして皆が皆、判で押したように焼肉ないし寿司なのか、甚だ理解に苦しみます。ちなみに、私がたまに大勝したときは少し違います。赤坂の遊玄亭を予約しました。久兵衛に連れて行ってくださいといった風に、料理の種類ではなく具体的な店名が書き込まれます。何故かは分からないけれど、いい加減にしろ、バカと言いたくなります。

　恐らく、お約束的なところはあるのでしょう。ただ、別に焼肉と寿司じゃなくてもいいと思うのです。高額ということならフレンチでもイタリアンでも鉄板焼きでもいいわけだし、スロでの大勝に引っ掛けて懐石（解析）という手もあります。さらに言わせてもらえば焼肉なら牛角やスタミナ太郎、寿司ならかっぱ寿司やくら寿司といった安い店もたくさんあります。なのに、バカのひとつ覚えみたいに焼肉だ、寿司だというのはちょっと引き出しが少な過ぎやしないかとも思うのです。

　焼肉、寿司が贅沢の象徴とされていたのは遥か昔、昭和の時代の話。安い店がたくさんある今の時代にその価値観は古過ぎるし、引き出しの少なさを露呈しているようにも見えるし、いくらお約束的なところがあるとは言っても、たかりみたいでみっともないから、諸悪の根源である勝ち自慢的なツイートはもうやめませんかというのが、大勝から半年以上遠ざかっている俺からの提案ですが、明日5万枚出た場合はこの限りではありません。はい、おしまい。