好きな言葉は期待値です
記事一覧へ公開日: 2016/10/19
以前は「好きな言葉は情熱です」と湘南美容外科クリニックのドクターみたいなことを言っていましたが、こうも負けが続くとそうのんきなことも言っていられません。好きな言葉は期待値です、好きな言葉は稼働ですと半笑いでも言わなきゃいけないところまで追いつめられているのです。
やれることはすべてやる。上級者の考えるすべてと、俺の考えるすべてにグアテマラとデカマラくらいの差があることは重々承知していますが、やれることはすべてやっておかないと年間収支が大変なことになるので、打ちながらできる最低限のことはやっておこう。ブルルンチェックのためにカニ歩きする勇気も根性もないけれど、これだけはやっておこうといったわけで、私塾長、一念発起して小役カウンターを使うことにしました。これまでエナ野郎を追い払うため、蚊取り線香的な意味合いで台の上に置くことはありましたが、電源はいつもオフ。その電源を遂にオンにしてバーサスに座ったのです。北斗修羅で深いところまで持って行かれての単発、そして二連を食らったあとに。
なんでしょう、電源を入れただけなのに気分はすっかり上級者。背筋もピンと伸びているような気がするし、期待値とか稼働とか、そうした普段は言えぬ小恥ずかしい言葉もすらすらと出てきます。打ち始めからベルが揃うたびに黄色いボタンを、弱および強スイカが揃うたびに緑色のボタンを、チェリーが揃うたびに赤いボタンをそれぞれ押して4役の合算を500G毎に算出。また設定差の大きいバーサスゲーム中のハズレもしっかりカウントし、そのどれもが高設定の数値ならタコ粘り、逆に低設定の数値なら即ヤメと決めて打ちました。ときに超美麗出目に悶絶し、ときにスイカの取りこぼしに発狂し、2000Gほど打ちました。
結果から申し上げるとゴミでした。4役合算、ハズレともに設定1を大きく下回る、限界集落一番のゴミ台だったので、最後に引いたボーナスのRTが終わると同時にクレジットを落としたのですが、ボーナス確率を見る限り、生活を豊かにするのはやはり期待値でなく実践値なのだなと思わずにいられませんでした。はい、おしまい。
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