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塾長

パイロット

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公開日: 2018/09/12

 仮にもし、俺が飲食店を経営していて新日から団体の電話予約が入ったとしたらときめきメモリアルよりもときめきます。テンション上がりまくりでその日は仕事にならないと思います。店に来るのは本隊か、ロスインゴか、ケイオスか、鈴木軍か、それともバレットクラブか。クラブ繋がりで魔界倶楽部がビッシビシ言いながらやってくる可能性なきにしもあらずですが、いずれにせよ、憧れのプロレスラーに会えるとなったらもうどうしていいか分かりません。とりあえず畑にローション撒いてスケベな形の人参でも作るんじゃないかと思います。

 

 

 無論、憧れのプロレスラーがやってくるわけですから万全の受け入れ体勢で臨まねばいけません。従業員はどの選手が来てもいいように全員キングオブスポーツのTシャツを着用、BGMはエンドレスでThe scoreを流します。そしてひと通り食事が終わって選手が帰る段になったらこっそりこう言うのです。すみません、次のIWGPヘビー級チャンピオンは誰ですかと。もっとも、電話で予約を受けたとなるとプロレスラーでなく親日家の外国人が大挙して押し寄せる可能性もありますが。

 

 その対象はプロレスラーでもAV女優でも頭の弱いスナックのママでもなんでも構いません。とにかく、憧れの人に会えるとなったら普通はテンション上がります。女性ならテンションが上がったついでに生理が上がるかも知れません。そのあたりを踏まえた上でこれからする話に耳を傾けて欲しいのです。

 

 

 以前、社長をよく知る上野のキャバクラにパイロット8名の予約が入ったそうです。パイロットと言えば職業ヒエラルキーのかなり上位。年収や世間体、その後の生活を考えれば、いま付き合っている鈴虫君みたいなヒモ野郎からパイロットに乗り換えたい、そう赤坂見附駅で半蔵門線から銀座線に乗り換える感覚で乗り換えたいところです。実際、予約当日は相当気合の入ったキャバ嬢も多かったらしく、社長に言わせると店内はなにかこう殺気立っていたように感じられたそうです。

 

 

 しかし、予約の時間になってもしょぼくれた中年サラリーマンがいるだけで、パイロットらしき客はいっかな現れず。業を煮やしたひとりのキャバ嬢がボーイを捉まえ、どうなっているのかと尋ねたところ「いま付いているお客様がパイロットです」と。これはおかしいと思ったキャバ嬢が意を決して客に職業を訊くと「万年筆の会社で営業やってるよ」と返されたという、パイロット違いのしょうもないオチをつけたところで今回は筆を、いや、万年筆を置かせて頂きます。ご清聴ありがとうございました。

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