便乗位より騎乗位

　元号が平成から令和に変わりました。新元号が発表されたひと月前はアメリカにいたのであまりピンと来ないというか、そもそもアメリカには元号がありませんので現地はまったく盛り上がっていませんでした。喩えるなら5年連続最下位が決まった不人気球団の消化試合、その外野席みたいな感じでした。

　基本、俺は年が明けたり、誕生日を迎えたり、クリスマスキャロルが流れる頃になったりしても、なんとも思いません。家族の誕生日や結婚記念日、石野真子の失恋記念日も普通の日と変わらないとの感覚です。ただ、それを家族に悟られると後々メンドクセエことになるので、どうでもいい感はおくびにも見せません。ハッピー、ハッピー、ハッピージャグラー、なにが楽しいんだかサッパリ分かりませんが、とりあえず満面の笑みを浮かべ全力坂よりも全力で「おめでとう」を連呼しますし、ゲームとか靴とか足立区とか3万くらいで買えるプレゼントもちゃんと用意します。

　昭和から平成に元号が変わったときの世の中をリアルに見ていますから、こういう形で令和を迎えられたことはとてもおめでたいことだと思うのですが、やはりどこか冷めた自分がいます。無論、だからと言って渋谷で騒いでいる人たちやSNSに「ありがとう平和」と書き込んでいる令和生まれの赤ちゃんをディスるつもりは元薄毛だけに毛頭ありません。これはあくまでも俺がお祝いムードに便乗できない、便乗位より騎乗位のほうがいいというだけの話です。ちょっとなに言ってんだか自分でもよく分からないけど。

　ただ、そんな俺でも元号が変わったことでなにか変わってくれたらいいなという、ぼんやりした期待感はあります。平成最後の日にションベンで打ったディスクアップは上にある写真を見ての通り、右肩下がりというより垂直落下。平成の俺を象徴するような惨敗でしたが、令和初日に打ったディスクアップはまるで違いました。なんと開始1時間でチェリーレグとDTなしの異色ビッグが出現。ションベンでは一度も見たことのない挙動に、なにかが変わったことを感じて「令和ありがとう、ようこそ令和」と心の中で何度も叫びましたが、下の写真を見る限り、結果だけは平成の時代となにひとつ変わっていないようです。

　皆様、あと何年やれるか分かりませんが、とりあえず令和の時代もよろしくお願い致します。