恋人もカツラも濡れる街角
記事一覧へ公開日: 2019/05/22
これから梅雨を迎えます。まとまった雨が降らないと困る農業従事者や傘職人、水道局や電力会社、潤いが足りないということならビワコやビワコもいるのですべての人がとは言いませんが、長く都市生活をしていると雨は厄介な存在になります。
洗濯物は乾かないし、洋服や靴はびしょびしょになるし、髪はまとまらないし、金玉と太ももの付け根は臭くなるし、ほとんどの方は雨が降っていたら憂鬱な気分になるのではないでしょうか。無論、それは髪に悩みを抱える必勝本の大和も同じです。雨の日は強力なワックスとスプレーを使って髪の毛をフワッフワのガッチガチにセットしてもその形状を維持できるのはせいぜい3時間。時間の経過とともに元気を失い、6時間もすれば菅官房長官みたいなヘアスタイルになっています。かてて加えて、酸性雨はハゲを促進するとの噂もあります。ヅラが吹っ飛ぶ可能性がある強風同様、雨は大和にとって命取りであり、とても厄介者な存在なのです。あ、すみません俺もそうでした。
衣装も面倒です。白や薄い色のパンツは泥ハネが恐くて穿けないし、靴だってスエード素材や白は躊躇してしまいます。だから雨の日は嫌だけど雨ガッパみたいなヤッケに汚れが目立たぬ黒デニム、そして防水スプレーを施した黒いスニーカーを履き、一般的にはキャップと呼ばれる特注のヅラを被って外に出掛けます。本当は長靴があればいのですが、東京23区に暮らす人間はそんなもん誰も持っていません。多分。
パチ屋だってそうです。雨の日は雨宿り的な感じでホールに避難してくる人が多いからどの店も開店前に設定をオール1にするという話を昭和の頃に聞いたことがありますし、雨の中、何十分も抽選の列に並ぶなど、本音を言えば誰もしたくはないはずです。
気分も乗らない、パチ屋も出さない、海パン一丁で出歩くわけにもいかない。さらに言うなら命よりも大事な髪の毛を危険に晒す可能性がある雨の日はレイニーブルーなのでもういっそのこと休日にしたらどうでしょう。原則外出禁止とするのはどうでしょうというのが、俺の提案する「わたし、定時に帰ります」に続く働き方改革第二弾「わたし、雨の日は休みます」。みなさん、如何でしょう。
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