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塾長

死生観

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公開日: 2019/06/05

 当たり前の話ですが人はいつか死にます。死んだあとの行き先が天国なのか、地獄なのか、それとも新小岩なのかは日頃の行いによって決まるそうなので、きっと俺は地獄で初代綱取物語の地獄モードを永遠に回すことになると思うのですが、とにかく人はいつか死んであの世に行きます。死ぬ直前に募金箱に千円入れて天使に引き上げてもらいたいとは少し思っていますが。

 

 

 

 

不老不死はあり得ません。老人しか住んでいない限界集落にトイザらスが新規出店するくらいあり得ません。って、こういう話を書くと、塾長はビルの屋上で脱いだ靴を揃えた状態でこれを書いているんじゃないかと思われるかも知れませんが、それは断じて違います。明日なのか来年なのか、はたまた憎まれっ子世に憚ると言いますから来世紀なのかは分かりませんが、人はいつか死ぬという現実を冷製スープよりも冷静に受け止めているということです。

 

 

 

 

 今現在、特にやりたいことはありません。市川のタワマンに住んでいい女を抱いていい車に乗ってといった、上京したての大学生が抱くような野望もありません。自分が死んだ後のことを考えても、子どもが大学を卒業できるくらいの蓄えは辛うじてあるし、生命保険も受け取れるはずなので家族にさほど迷惑はかからないと思います。これまでの人生、イヤなこともありましたが、ぼちぼち楽しかったのでいつ死んでも悔いはないかな…。そう書いたところで、大事なことを忘れていました。奥さん、チンポも含め使える臓器は困っている人にすべて提供してください。

 

「じゃあ、明日死んでもいいってこと?」

 

 息子にそう言われ、覚悟はできていると答えたのですが、ちょっと待てよと。よくよく考えてみたらG1クライマックス決勝戦のチケットを購入したばかりだし、スターウォーズとウォーキングデッドの最後はどうしたって観たいし、さらに言うならパソコンとスマホのエロ動画検索履歴は消去しておきたいし……。すみません、やっぱりまだボクは死ねましぇん。

 

 

 

 

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