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塾長

家族になろうよ

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公開日: 2019/09/25

 去年の話になりますが、とある後輩ライターの結婚式に出席しました。本人、既婚者であることを公言していないので誰とは言いません、いや、不義理をしたらすぐに発表しますが、既婚者であることを隠したくなるその気持ち、まだ色々諦められない俺にはよく分かります。

 

 さて、来場者に「いい結婚式だった」と言ってもらうためには友人のクソつまらない余興と上司の長い挨拶を排除する他にもうひとつ。提供する料理の内容も大事です。他人はどうか知りませんが、少なくとも俺は包んだ5万円に見合った料理を期待しますから、受付で食券を渡されたり、炊き出しに並ばされたりしたら即座にツイッターで新郎新婦の実名を晒します。だから、料理はとても大事というか、料理くらいしか楽しみがないのでそこを軽んじてもらっては困るわけですが、後輩の披露宴で提供されたのはフレンチのコース。まずまずの内容だったので実名を晒すのも、前科を晒すのもやめておきます。

 

 

 

 

 なかなかいい式でした。決して派手ではないものの、なにかこう、ホッカイロのような温かさを感じたのは新郎新婦の人柄によるところが大きいのかも知れません。退屈な挨拶もさほど長くはなかったし、パチスロ好き芸人による余興も面白かったし、なにより、帽子なしのイトシンを見られたことは打者C3-POと走者R2-D2によるヒットエンドランを見られたくらいレアだったし、ほっこりした気持ちで最後のデザートのガツンとみかんを食していると、突然、会場内が暗くなり、福山雅治の「家族になろうよ」のイントロが流れました。新婦の父親に宛てた手紙の朗読です。

 

 

 

 

 とても感動しました。手紙の内容は俺宛てじゃなかったのでひとつも覚えていませんが、あの涙を誘う独特の雰囲気に同じテーブルに座っていたまりもや中武のアニキも完全にヤラれている感じでした。無論。それは俺とて同じです。あと何年かしたら息子もどっかのブスと…とか考えると涙を禁じ得ません。

 

 隣のテーブルに座っていたパニックセブンの編集長もすっかりヤラれてしまったようで、ずっと下を向いて泣いていました。普段あまり感情を露わにしない編集長が泣くというのは砂時計の中身がサッポロ一番の粉末スープくらいあり得ないことなので、これは写真に収めておこうと、携帯片手に編集長の背後に回ったその刹那、これまたあり得ない光景に驚愕しました。驚くなかれ、編集長が下を向いていたのは泣いていたからでなく、スマホでボートレースを見ていたからだと知って切に思いました。この人に家族になろうよと言われても絶対になりたくないなと。

 

 

 

  

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