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諸積ゲンズブール

北海道でどこまでも 前編

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公開日: 2019/01/13

1月5日、北海道は札幌での2019年初仕事を終えて空港に向かうと、チェックインカウンターには長蛇の列ができていました。Uターンラッシュのピークと重なっていたためある程度の列は想定していましたが、これはちょっと異常。

 

仕事で飛行機を使うことが多く、いつの間にか権利を得たグローバルクラブ会員の特権を使っていつもならば並ぶ必要もなくスイスイとチェックインできるというのに、この日はその会員専用のカウンターまで混んでいたのです。

 

その物々しい雰囲気に悪い予感がして電光掲示板に目をやると、案の定「搭乗手続き一時中断中」の文字が。アナウンスによると、積雪の影響で滑走路を一時閉鎖しているとのことでした。

 

実は新千歳空港でこの状況に陥ったのは、今回で二度目。前回は結局欠航になり、札幌に戻って一泊しました。

 

空港で何時間も待たされた挙句、札幌駅のタクシー乗り場は激混みでイライラが募り、ホテルの部屋に着くなり「うがぁぁぁぁ!!!!」と声にならない声を発したのを覚えています。僕、滅多に怒らないんですけどね。

 

いや、五万以上負けたらいつもイライラしてるか。

 

ただ、この日不幸中の幸いだったのは、翌日がオフだったこと。帰れなくても仕事に支障をきたすことはなかったのです。

 

しかし今回は翌日都内での仕事を控えていたため、例え飛行機が数時間遅れようとも今日中に帰らねばなりません。

 
 

時刻は17時すぎ。僕は19時の便の予定でしたが、この時点でまだ定刻17時の便が欠航になるのか遅延で済むのかわからないといった状況でしたので、とりあえず17時の便の空席待ちの手続きをして待つことにしました。

 

その間、他に帰れる手段はないものかと陸路も調べてみましたが、この時間に新千歳空港から東京まで帰るには15時間近くかかる上に、新函館北斗からの新幹線は全席指定で、グリーンも含めて全て満席。さすがに立ちっぱなしは無理ですし、さらに陸路の場合は函館or青森で一晩過ごさねばなりません。

 

ツイッターで帰れないかもと呟いたら、いくつか「陸路があるっしょ」的なリプライが飛んできましたけれども、ごめん、こういうのをクソリプって言うんだよコノヤロー。こちとら調べた上で八方塞がりなんだよバカヤロー。

 
 

翌日の仕事のことは心配だけれど、欠航の経験がある分どこか落ち着いていた僕は、とりあえず今日の現場の代理店と明日の現場の代理店に連絡をして状況を伝え、最悪のケースを想定しつつ進展があれば逐一報告をするという、まるでベルカンプのように冷静に対応していました。もう、ルーニーのように感情的になったあの頃の僕はいない。

 

しかし、雪は止むどころかこれから一層強くなるという予報が出ているようで、「欠航になる可能性が高い」というアナウンスが10分おきに流れています。チャンスアップなしで剛掌波を食らうよりも、波多野4番人気で榎木さん1番人気よりも絶望的な状況です。

 

すると……時刻にして21時頃だったでしょうか。それだけはあってくれるなと、皆祈るように待っていたのですが、無情にも全便欠航のアナウンスが。想定していたとはいえ、最悪の結果となりました。

 
 

がしかし、本当の「最悪」はここから…。

 

なんと、翌々日の1/7まで飛行機は満席。つまりこのままだと、帰れるのは最短でも1/8になってしまうのです。

 
 
 

どうする、どうなるゲンズブール!?

 
 
 
 
後編に続く

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