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諸積ゲンズブール

サ道 2

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公開日: 2020/03/10

最近のマイブームがサウナであることは前回のブログで書いたとおりですが、サウナの楽しみ方を覚えてからというもの、移動や仕事の合間、そして地方に行った際など、少しでも時間があればサウナに駆け込んでいます。

もうね、なんだか定期的に行かないと落ち着かなくて。朝起きて体がダルいと、あぁサウナ行きてぇなってなるし、財布番になってメチャクチャ負けると、ちくしょう、サウナでスッキリしてぇなってなるし。肉体的にも精神的にもサウナを求めてしまうのです。
 

この日も東海地方での仕事ついでに、名古屋にある、サウナー(サウナを嗜む人々)なら知らない人はいないという有名なサウナに行ってきました。
このサウナは名古屋に数店舗を構えるチェーン店で、最も有名なのは栄店。レジェンドサウナとも呼ばれ、数々のメディアで取り上げられています。
 
 
そんなレジェンドサウナの実力や如何に…と足を運んでみると、名古屋にしてはなかなか強気な料金設定ではありませんか。一時間のみの利用であればスーパー銭湯と大差はないのですが、それではととのうワケがなく、高ぇなと思いながらも一般料金での入店です。
ま、そもそも普段は何の躊躇いもなくサンドに万札ブッ込んでるヤツが、千円二千円の差に慄くなって話ですがね。
 
 
しかし、入ってみてビックリ。のち、納得。これなら強気な値段設定も頷けます。いやむしろ、強気どころか弱気。もっと取るべきよ。
 
 
まず向かったのは、「日本のベストサウナ」の呼び声高い森のサウナ。ここの代名詞的存在であり、これを目当てに訪れる人も多いそうです。
本場フィンランドのサウナを忠実に再現している森のサウナは、一般的なサウナに比べると室内が狭く、照明も暗く、テレビもありません。明かりは必要最低限で、ヴィヒタと木の香りが微かに漂い、セルフロウリュがパチパチと心地よい音を奏でながら、普段の喧騒とはまるで無縁の世界を演出してくれます。
そんな室内において、湿らせたヴィヒタで肌をペシペシと叩けばアラ不思議。まるでサウナ玄人になったかのような錯覚に陥りつつ、血行促進&仮想森林浴でリラックス効果は抜群です。うん、ベストサウナの名は伊達じゃない。
 
 
その後、ロウリュの時間が近づいてきたところでメインのサウナへ。先ほどの森のサウナとは違いこちらは室内が広く、テレビもあり、寝転ぶスペースもあります。
さらにこの店舗の特徴ともいえるのが、他のサウナに比べると天井が若干低く設計されていること。基本的に熱は上にいきますから、このほうが熱を逃がしにくいのです。こういった細かい部分にも、レジェンドサウナたる所以は隠されているといえるでしょう。
 
そしてサウナに入って5分ほど経ったところで、背中に大きく「熱波」と書かれたTシャツを着ている男性がババーンと登場。いよいよロウリュのお時間です。
 
まず、本日はようこそおいで下さいましたと軽く挨拶を受けたあと、換気のために扉を開けている時間を利用して、熱波師に促されながら皆で軽くストレッチ。参加人数は僕も合わせて5〜6人くらいでしょうか。大の大人がまるで体育の授業を受けているかのように、右に伸び、左に伸び、黙々とストレッチに励みます。
 
ストレッチの後は扉を閉めて、さぁ皆さんお待ちかね、熱波師がサウナストーンに水を注ぐ時がやってきました。
 
 
「本日はオレンジのアロマを使用しております。オレンジの香りはリラックス効果があり、また、胃腸の働きを整えてくれます」
 
 
そんなセリフと共に、桶に入った水をまずは一杯。ジュワ〜という音を立てるサウナストーンに、一瞬、いきなりステーキの店内が頭をよぎりましたが、その余裕はすぐに吹き飛びました。
3杯くらい水をかけた後、蒸気が部屋全体に行き渡るよう、熱波師が湘南乃風のライブかってくらいにタオルをグルグルと振り回すと、体感温度は遥かに上昇し、早くも汗が激しく吹き出します。
 
 
あぁ、熱い暑いアツい。もう出たい。パチンコ屋逃げ込みたい。景品の化粧品持って謝りに行きたい。大貧民負けてマジ切れしたい。美味しいパスタ作ったオマエ。
 
 
体感温度が高すぎて少しだけ頭がおかしくなりましたが、ロウリュはまだ始まったばかり。蒸気が行き渡ったあとは、タオルをあおいで熱波を一人一人に届ける、アウフグースの始まりです。
 
 
スパンッ!
スパパンッ!
 
 
音が鳴るほどにタオルをしならせるその様は、さながら瞬のネビュラチェーン。しかもいいとこ+40で終わる瞬とは違い、コチラの破壊力は3桁乗せ間違いナシといった具合で、アルビオレ先生の仇と言わんばかりに扇いできます。
そのおかげで大量の汗とともにこれまで味わったことのない爽快感に包まれ、ロウリュを存分に堪能することができました。
 
もちろん、それだけ汗をかいた後の水風呂は気持ち良さもひとしおで、前回以上に「ととのった」のは言うまでもありません。
 
 
 
 

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