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諸積ゲンズブール

僕らのスニーカー列伝 2

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公開日: 2020/06/11

今やスニーカーは、ブームではなくひとつのカルチャーである。

 
 
前回のスニーカー列伝でそう述べた通り、ここ数年のスニーカー人気は、90年代半ばのハイテクスニーカーブームや2000年代初頭に訪れたダンクSBの躍進とは明らかに異なり、ハイテクもあればローテクもあって、復刻もあれば新作もあるといった、いわばスニーカーの集大成のような状況の上に成り立っています。
 
パチスロでいえば、4号機も5号機も6号機も全てホールに設置してある、そんな感じでしょうか。
 
加えて、個人が海外サイトから買い付けることが簡単になったりとスニーカーのボーダーレス化が進んだことも、ブームからカルチャーに昇華した要因のひとつでしょう。
 
 
しかしそんなスニーカーカルチャーの中にあって、何も全てのメーカーが新旧織り交ぜながらブランディングしているかというとそんなことはなく、過去の名作を繰り返しリリースすることで存在感を示すメーカーもあります。
 
 
 
その筆頭が、リーボックです。
 
 
 
エイリアンスタンパーにベンチレーターと、知る人ぞ知る名作を多く抱えるメーカーですが、これらのモデルはお世辞にもメジャーであるとは言えず、どちらかといえばマイナー。ボーナス変換をウリにしたサミーの4号機、レンキンくらいマイナーです。
 
 
そんなリーボックで抜群の知名度を誇るのが、90年代半ばのスニーカーブームでNIKEのエアマックス95と双璧をなす存在であった、『ポンプフューリー』。
 
先述した2モデルは全く頭に浮かばなくとも、この名前はスニーカーに興味がない人でも聞いたことくらいはあるのではないでしょうか。
 
 
アッパーに搭載したボタンを押すことで空気を注入し、フィット感を調整する「ザ ポンプテクノロジー」という画期的な機能もさることながら、1stカラーに代表される奇抜なカラーリングがストリートで人気を博し、1stカラーのシトロンや、当時、生産数の少なかったサックスと呼ばれる2ndカラーなど、人気どころは度々復刻されています。
 
 
そして今回、そのポンプフューリーの人気カラーのひとつである「香港返還モデル」が復刻されることになりました。
 
香港返還モデルは読んで字のごとく、1997年に香港の主権がイギリスから中国に返還されたことを記念してリリースされたカラー。2014年にも一度復刻を果たしていますので、今回は約6年ぶりの復刻となります。
 
 
 
いや〜、潔い。実に潔い。
 
新色もしばしばリリースされているとはいえ、結局人気があるのはOGカラーだとわかっているんでしょうね、リーボックも。
 
シトロンにサックス、トリコロールにパープルと、人気どころを1〜2年置きくらいに惜しげもなく、臆面もなくバンバン復刻して、いい加減ちょっとやりすぎかなってところで6年ぶりの香港返還ですから。
 
俺たちからポンプフューリーを取ったら何も残らねぇよと言わんばかりに人気どころを復刻し続けるこの姿勢、少しはNIKEも見習ってほしいものです。早くエアマックス95OGのレッドかボーダーを復刻しろってんだ。
 
 
 
短パンとの相性は、他の追随を許さないほど抜群なポンプフューリー 。これからの季節に活躍すること間違いナシなので、先日シトロンの復刻を購入したばかりとはいえ、この夏はリーボックの戦略に乗っかってやりましょうかね。
 
 
 
 

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