サ道 23
記事一覧へ公開日: 2020/10/08
サウナとは、サウナ→水風呂→外気浴までが1セットであるということはこのブログで何度も記述してきましたが、このセットを何度か繰り返した後、シメでおこなう休憩のことを「大休憩」と言います。
髪を乾かし、館内着を着て、横になって目を閉じれば、外気浴よりもさらに深いリラックス状態が訪れ、その後、多幸感や恍惚感に包まれるのです。
昨今のサウナブームにあやかり、最近は「大浴場・サウナ付き」であることをアピールしているビジネスホテルも多く、こと大休憩に限って言えば、最も適しているのはこういったホテルに設置してあるサウナではないかと、個人的にはそう思っています。
先日も、仕事で地方に行った際に大浴場・サウナ付きのホテルに宿泊したのですが、サウナ室は人も少なくほぼ貸切状態。大浴場・サウナを利用できるのは宿泊者のみというホテルも多いため、これもホテルサウナのメリットだと言えるでしょう。
ただ、その分サウナ室はどこもこじんまりとしており、定員は5〜6名ほど。ロウリュやセルフロウリュはもちろん、テレビすらないところが殆どで、サウナ室は「無」に包まれています。
サウナ初心者であれば、じゃあその間何をやっていればいいんだよと、トースターに置かれたパンのように黙って焼き上がるのを待つなんて暇すぎるだろと思うでしょうが、サウナーにとって「無」は大歓迎。そりゃあロウリュサービスはあったほうがいいけれど、騒がしいテレビはむしろ邪魔で、仄暗い部屋で目を瞑り、サウナハットの先に塗った白樺の香りを楽しみながら汗をかくのが至福の時なのです。
とはいえ、ホテルサウナ最大の利点は人が少ないことでもサウナ室が無であることでもなく、先述した通り大休憩にあります。
サウナ→水風呂→外気浴を何セットか繰り返して大休憩を取る際、例えばこれがサウナ施設やスーパー銭湯であれば、館内着に着替えて畳の部屋で雑魚寝したり、リクライニングチェアを最大限に倒して横になったりといった具合でしょうけれども、ホテルであれば部屋に戻って横になるだけ。
たったそれだけで、誰もいない静かな空間で、ふかふかのベッドの上で大休憩ができ、もしも仮に万が一、そのまま眠りにつき大怪獣のようなイビキをかいてしまっても、誰に迷惑をかけることもないのです。
サウナブームの影響なのか、最近は大休憩を取るような広いスペースで、騒ぐとまではいかないまでも大きな声で話す人も少なからず存在します。しかし、ホテルサウナであればその心配も要りません。
Go To キャンペーンを利用すれば、3000〜4000円程度で宿泊できるサウナ付きホテルもたくさんありますので、出張に縁のないサウナーの皆さんも、この機会にホテルサウナを試してみてはいかがでしょうか。
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