サ道 24

 

かくいう僕もその一人で、明日をも知れぬこの稼業、ウン十年後のことなんて考えても頭が痛くなるだけですから、基本的には目先の目標や楽しみを日々の張り合いにしています。

 

 

そんな僕の目下の楽しみは、『サ道20』で書いた深夜収録明けのサウナ。徹夜でサウナに行けば外気浴はさぞ気持ちよかろうと、この日を迎えることを待ち望んでいたのです。

 

 

そんなわけで、行ってきましたよ徹夜サウナ。10/8の夜から10/9の朝方まで収録をした後、そのまま自宅近くにある24時間営業のサウナに行ってきました。

 

 

着いた時刻は、6時くらいだったでしょうか。サウナ室内で流れる見慣れない情報番組をボケーっと眺めながら、この日の収録の反省と共に汗を流します。

 

疲れているせいか、いつもより早くバテてしまい8分ほどでサウナ室を出たら、しばらく人が入っていないおかげで心なしかいつもよりキラキラしている水風呂にダイブ。くぅ〜、これこれ！ 疲労困憊の身体が細胞レベルで喜んでいるのを感じ、まるで悟空が入ったメディカルマシーンのように体力が回復しているのがわかります。今ならフリーザも倒せそう。ボコボコ。

 

 

水風呂で超回復した後は、最後の仕上げ外気浴です。全てはこの外気浴のため。外気浴で寝るために、外気浴で寝ているオッチャンの気持ち良さを知るために、わざわざ体に鞭を打ってまでサウナに来たのですから。

 

そしていつものように水気を拭き取り、サウナハットを目深に被り、デッキチェアに深く腰掛けて静かに目を瞑ったら…

 

 

 

ぐるぐるぐる

 

 

キタキタキタ

 

 

 

一瞬目が回るような感覚に襲われたかと思ったら、次の瞬間、身体がフワッと宙に浮くような感覚と共に多幸感と恍惚感が全身を覆い、「ととのい」が訪れました。

 

がしかし、先述した通り本日の目的はととのいの向こう側。ととのったまま眠りにつくという、ととのい睡眠を得るために徹夜サウナに興じているわけです。

 

 

無限の彼方へ、さあ行くぞ。

 

ととのった後も休憩を取り続けて横になっていると、ウトウトと、少しずつ意識が遠のいていくのがわかります。

 

 

あぁ、もう少しだ。

 

もう少しで寝れる。

 

徹夜で来た甲斐があった。

 

きっと起きた時には日が昇り、周囲も明るくなって……むにゃ…むにゃ…

 

 

 

 

 

 

寒っ！！！！！！

 

 

寒いっ！！！！！！

 

 

寒くて寝れんわっ！！！

 

 

 

この日、朝の気温は15度くらい。さすがにこの気温で何分も横になっていると、身体が冷えて睡眠どころではありません。

 

ととのい睡眠を取るための条件は、睡眠不足であることと、周囲が静かであること。そしてもう一つ、裸で横になっても冷えないくらいの気温であることだと、読者の皆様はどうかお忘れなく。