関西精機製作所
記事一覧へ公開日: 2015/02/22
関西精機製作所(かんさいせいきせいさくしょ)は、かつて存在した、日本を代表するアーケードゲーム(エレメカ)メーカーの一つである。
――Wikipediaより引用
さて、熱海市にある駄菓子屋さん「和田たばこ店」探訪のつづきです。
駄菓子売り場のとなりに、レトロゲームだけを集めて置いてある黒いカベの建物がありまして。普段はカギがかかっているのですが、店主のおジイちゃんにお願いすると開けてくれます。
その直後、若いカップルが3組ぐらい入ってきて、急に賑やかな店内になりました。若い人にとっては新鮮な機械ばかりで、それなりに面白いのでしょう。
なつかしいゲーム機がたくさんありすぎて全ては紹介しきれないのですが、とりあえずこれだけは!どうしても!と思えるのがコレ
関西精機製作所が1960年(昭和35年)頃から製造を始め、累計で2000台以上売り上げたといわれる大ヒット作『ミニドライブ』!
鹿児島を出発し、福岡、京都、東京を経由してゴールの札幌を目指すというロマンあふれるゲーム性が子供のココロを鷲掴みに!
自分ではしっかりとハンドルを回してるつもりなのに、いまいちレスポンスが良くないというのもご愛嬌?
関西精機製作所は京都出身の「古川さん」が創業した会社で、百貨店や駅の構内に設置されがちな自動広告(表示内容がウィーンと切り替わるやつ)の製造を得意としていたらしいです。
道路が延々とスクロールするシステムの「ミニドライブ」に通じるものがありますね。
ミニドライブがヒットしたあとは、アミューズメント機器の製造販売をメインにしていったとのこと。
『中間地点が大阪ではなく京都になっているのは、これを作ったのが京都の人だったからなんだよ』
――駄菓子店の店主、和田さん談
その後、関西精機製作所はテレビゲーム・ビデオゲームがメインになっていった時代の流れに取り残されるようにして、1994年に廃業しています。
同業他社の、たとえばサービスゲームズジャパン(=SERVICE GAMES JAPAN=のちのセガ)や太東貿易(のちのタイトー)、中村製作所(のちのナムコ)などがビデオゲームへの移行を進め、大手企業に成長していったのとは対照的な末路だと言えます。
これは創業者の古川さんに野心がなく、独創的な製品を作っていたにもかかわらず特許取得に積極的でなかったから、とも言われています(あくまでも噂)。
そんな関西精機製作所や古川さんに思いを馳せつつ、30円を投入してゲームスタート!
子供向けのゲームとは思えない音楽が流れてきてズッコケました↓
(1分20秒)
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