ひとり
記事一覧へ公開日: 2020/08/02
全国ネットのニュース番組では取り上げられないけれど、これは無視できないゾ!
黙ってられないゾ!
と名波アマが思った超ローカルな情報を岐阜県からお届けするコーナー。
ちなみに冒頭のアイキャッチ画像こそが、まさに「岐阜県」です。
ほとんど誰もピンと来なかったでしょうけど。
“海なし県”としてケンミンショーでイジられることも多い岐阜県ですが、海なし県ということは、つまり、岐阜ケンミンが海に行きたいと思った場合には、必ずどこかの県境をまたがなければならないということ。
県境を封鎖されたら詰みます。
レインボーブリッジだったら、いくらでも封鎖していただいてかまいませんけれども。
とはいえ、そもそも岐阜ケンミンは海水浴とか海釣りに、あんまり行かない説があるんですけどね。
長良川で川遊びをしたりとか、長良川で川釣りをしたりとか。
きれい~な水が流れている川で十分に楽しめますから。
わざわざ海に行く必要がないんすよ。たぶん。
さて。
この色分けが意味するものは何でしょう?
東大王でも正解率0%でしょうね。
【答え】
淡い緑色=パチ屋が午前9:00から営業しているエリア
淡い赤色=パチ屋が午前10:00から営業しているエリア
岐阜県岐阜市に住んでいるボクも実際、寝坊したときに
「今から岐阜県C店の行列に加わっても狙い台に座れない可能性が高いから、彦根市のホールに走ろう。滋賀県なら開店が10時だから余裕あるし」ってことが年に数回ありますからね。
(´・ω・`)
穴場のホールがあるんすよ
まだチャンネルをかえないでくださいよ。
少しずつ大事な話をしていきますゆえ。
その岐阜県岐阜市があるのはコチラ。
赤い点を置いた場所です↓
かなりバランスが悪くないですか?
端っこすぎるだろ、と。
もうちょっと県の中心に近いところに県庁を置けなかったのか?
そう思わないこともありません。
これには少し、理由がありまして。
大ヒットしたアニメ作品の舞台になったことで若い人たちの知名度がグッと上がった感のある(?)岐阜県高山市の場所にも赤い点を置いてみますよ。
ポチッ
なんだか急にバランスが良くなりました。
ひょうたん型をしている岐阜県の、それぞれの膨らんだところに赤い点が打たれた格好です。
実は明治時代の一時期、このエリアは「高山県(飛騨県)」と「岐阜県」の2つに分かれておりまして。
今の岐阜県がひょうたん型をしているのも、ガテンがいくというもの。
上半分が「飛騨(ひだ)地方」で、下半分が「美濃(みの)地方」です。
明治時代以降、下半分の美濃地方は普通に都市化が進みましたが、その一方で上半分の飛騨地方のほうは都会から遠く離れていたこともあり、いわゆる“古き良き時代の日本の原風景”が色濃く残ることになります。
▲日本全国で唯一、岐阜県高山市にだけ現存する本物の「陣屋」(=むかしの県庁)。レプリカの陣屋なら、高山市以外にも存在してるけど。
▲同じ県内でも、岐阜市では普段ほとんど見かけることがない「五平餅」。飛騨地方には専門店もあり、伝統の郷土食です。
▲生活用水に使われている街角の水路にニシキゴイ。飛騨地方では、とくに驚くような光景ではありません。
ちなみにちなみに、世界遺産の「白川郷」があるのは、この位置↓
都会から遠く離れた岐阜県高山市の、さらに奥になります。
合掌造りの大きな建物は、決して観光客向けの特別なものではありません。
普通に人が暮らしている、普通の住宅ですからね。
昔ながらの材料を使って建てた、とても換気のよい構造になっています。
都会から遠く離れ、都市化の波に飲み込まれることがなかった飛騨地方ならではです。
奇跡的に、このような歴史的なたたずまいの村が生き残ったのです。
ここからが本題なんですけど。
ひとくちに岐阜県と言っても、大まかに「飛騨地方」と「美濃地方」に分かれることは、いま書きました。
もともとは2つの県だったわけです。
2つの地域の間に”見えない県境”があると考えることができなくもないわけです。
ちなみに2020年8月1日現在、岐阜県の新型コロナウイルス感染者は344人と発表されています。
全国ニュースに限らず、東海地方のローカルニュースでも、↑こんな感じで報じられるのが普通です。
しかし。
もしも今、仮にですよ、「高山県(飛騨県)」と「岐阜県」の2つに分かれていたとしたら、どのような数字になっているのだろうかと。
公式に発表されている2020年8月1日現在の各市町村別の数値をもとに、名波アマが独自に見える化してみた結果がコチラです↓
“高山県(飛騨県)”の感染者数、1人。
たったの1人。
あの岩手県よりも少ないんですのよ。
この事実から、何がわかるのか。
あくまでもボク個人の見解になりますが。
県境をまたぐ移動を一律に制限することに、医学的な根拠がほとんどない。
「まったくない」とまでは言い切りませんけど。
これまで岐阜県の飛騨地方と美濃地方の間で、移動が制限されたことはありません。
鉄道やバス、クルマなど、自由に行ったり来たりしています。
だって、同じ県ですから。
※飛騨地方と美濃地方の間は山がちで、文化圏としても別々なので、そこまで往来が激しいわけではありませんが。
なんの制限もなく“昔の県境”をまたぎまくっているにもかかわらず、感染は広がっていません。
これっぽっちも広がっていません。
もっと言えば飛騨地方は、白川郷の世界遺産や高山市の古い町並みを目当てに、海外からの観光客も多い地域です。
4月の頭までは海外からの観光客も来ていたし、7月以降は国内の移動制限がなくなり、以前ほど多くはないにせよ、まあまあ全国から観光客が来ています。
にもかかわらず、今年の2月~8月1日までの累計感染者数が、ある意味で「岩手県超え」の、たったの1人です。
飛騨地方の人が、なにか特別な抗体を持っている?
そんなことないでしょう。
飛騨地方の人は、極端にマスク着用率が高い?
んなこたぁーないでしょう。
飛騨地方で感染者がほとんど現れないのは、おそらく
密になりやすい環境がない
換気の良い建物が多い
そんな理由が大きいんだろうと思います。
それ以上でも以下でもない、それが全てなのではないかと。
県境をまたぐとかまたがないとか、そんなことは関係ないんすよ。
関係が0.0%だ、とまでは言い切らないですよ。しつこいようですけど。
県境をまたぐ移動を科学的な根拠なく制限したり非難したりするのは、科学的な根拠がないのにパチンコ店を感染拡大の元凶だと断罪していた人たちと、あんまり違わない可能性があるのではないかと。
いたずらに日本経済を弱体化させ、税金を消耗させる結果になるのではないかと。
もうすこし簡潔にまとめたかったのですが、ムリでした。
次回につづきます。
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