レディステ最終回について

節目

先日、11年半続けたレギュラー番組が最終回を迎えました。その番組とは、パチンコ専門チャンネル（以下CS）のサイトセブンTVにて配信されていた『Ready Steady Go！』（隔週放送になった際に『Ready Steady ゴーゴゴー！』と名称変更）。先輩のゼットン大木さんとともにレギュラーMCを務めさせて頂き、『レディステ（RSG）』の愛称で親しまれていた番組です。

番組終了については雲ひとつない快晴の夏日に突然知らされました。その時点で残りの収録は最終回を含めてあと2回とかなり急で、今思えば絵に描いたような青天の霹靂だったのですが、そんなことを考える余裕なんてあるはずもなく、飲み込むのに少し時間がかかってしまいました。

『レディステ』が終わるのはもちろん自分の力不足によるところが大きいですが、サイトセブンTVで配信される番組本数自体が減らされるとなると、どうしても時代の終焉を感じざるを得ず、CSに育てられた世代としてはかなり寂しい思いがあります。

私たちの世代のライターはたいていまずはCSの人気番組にゲストで呼ばれて顔を知ってもらい、そしてCSでレギュラー番組を持つというのが人気ライターへの王道ルートでした。私は初めてのレギュラー番組がサイトセブンTVの水曜の枠で配信されていた『プレハン0』で、その数年後に同じ枠で『レディステ』がスタートすることになった流れを考えると、サイトセブンの水曜枠に育ててもらったようなものですし、ライター人生はこの枠とともにあったと言っても過言ではありません。

私を知ってくれている人は、『レディステ』をはじめとするCS番組がキッカケだった人が多いはず。自宅で契約している人もいるでしょうし、ラブホやビデオボックスでたまたま観たなんて人もいることでしょう。

デリヘル嬢を待つ間の興奮を鎮めるために観たパチンコ番組や、始発待ちのビデボで賢者タイム中に観たのがキッカケだったなんて想像すると、俗っぽくて安っぽくて誰にも言えない、そんな知られ方がすごく自分らしいなとも思えたり。オシャレでロマンチックではないけれど、CS全盛期を知るライターじゃないとできない特殊な知られ方を経験できたことはすごく面白いです。

最終回にはこれまでゲストに来た多くのライター仲間が友情出演してくれました。これは本当にうれしかった。私へのサプライズでもあったし、思ってもみなかったので柄にもなく泣きそうになっちゃった。てか泣きました。実はいつも通りにゲストを呼んでいつも通りに収録し、湿っぽさを微塵も出さずに唐突に終わるのもレディステっぽくていいかななんて考えもあったんです。

経緯はわかりませんが、どうやら普段は何もしないことを美徳としているのんびり髭こと友人のしゅんく堂くんが漢気を発動し、最終回らしいことをしようと大木さんに提言してくれたらしいのです。おかげで、ドラゴンボールの最終回イラストみたいな大団円で終えられることになりました。ありがとう。周りから労ってもらえるような番組に携われたことは私の誇りです。

視聴者の皆様も本当にありがとうございました。11年半もの長い間、あれほどまでにゆるい番組を続けられたのは、皆様に観て頂けたからこそです。来店や収録でお会いする時に、「レディステ観てます」って言ってもらえることも多く、感想をもらうこともあったので、それが励みになっておりました。

そして最後に、パチンコスキルもルックスもトークも、特に何かに秀でているわけでもなく、しいて言うなら誰よりもパチンコが好きで先輩にも物怖じしないだけの私に、レギュラー番組を与えてくれた大木さんにも感謝しています。番組では相当失礼なことを何度も言ったハズですが、大体笑って許してくれたおかげで11年半も続けられました。ありがとうございます。

最終回の収録後に打ち上げをしたとき、まだ21時なのに寝ちゃった大木さんを見て、大木さんがおじいちゃんになっちゃうまで長く続けたんだなってしみじみと思いました。いつまでも健康でいてください。

PS.またね！