水曜日の伏兵
記事一覧へ公開日: 2024/06/20
死ぬほど負けているので優しくして下さい
人前に出る仕事をしているくせに、家族には仕事の詳細をひた隠しにしながら日常生活を送っております。
親には「手伝いで動画に出ることもあるが基本的にはフリーの編集者である」と伝えているし、息子にも「母の仕事は雑誌を作ること」と説明しています。もう小学4年生なのでパチンコ雑誌に携わっていることはオカモトコンドームくらい気づいているかもしれませんが、森本レオ子であることは理解していないハズです。
誤解のないように言い訳をすると、パチンコ関係の仕事を恥ずかしく思っているわけではありません(かと言って誇りではないし、バツが悪いなという感覚は少しあります)。ただ私にとっては恥ずかしくなくとも、同じ感覚を家族、特に将来のある息子にまで理解・強要はしたくないのです。
パチンコユーザーに対する世間様からの偏見はマシになってきたようにも感じますし、私がナツ美ちゃんやバッチさんのような正統派の人気者で誰からも愛されるような仕事ぶりならば隠す必要はないと判断したかもしれません。しかし、“森本レオ子”というモラルのない珍妙なペンネームを名乗り、オカモトコンドームから原稿を書き始める芸風です。隠すのも無理はないでしょう?
家で仕事の話はしない。YouTubeのパチンコ番組を家族共用のデバイスでは絶対に観ない。ちょびちゃんがウチに来る時は徹底して「えみちゃん」と呼ばせる。妹夫妻がレオ子イジリをしてきたら殺す。
「お前の母ちゃんれ〜おこ〜」と同級生からイジられるまでのカウントダウン予告はとっくの昔に発生しているのかもしれませんが、悪あがきだとしても“その刻”が来るのを先延ばしにしたい。そんな一心で、息子の耳には“パチンコ”という単語すら入れぬよう気を遣いながら生きているのです。
がしかし、です。徹底して息子をパチンコから遠ざけてきたにもかかわらず、ピンチは突然やってきました。思わぬところに伏兵が潜んでいたのです。
岡野陽一さんです。
TVモニターに映る岡野さんを観た息子が、「ギジレンって何?」と言い出したのです。(ギジレンって一発で読めるんだ……)などと感心している場合ではありません。
一度は聞こえないふりを決め込みましたが、「ギジレンって何?」「ギジレンって何?」と何度もしつこく聞いてきます。さすがにこれ以上無視をし続けるのは不可能。かといって、「実際は一回転なのに複数回の変動に見せるパチンコ演出のことだよ。だいたいの台は3回でチャンス、4回継続すれば全回転だよ」などと説明することもできません。
終始要領を得ない反応をする母に業を煮やしたのか、すぐに話を切り上げて視線をテレビへと戻してくれましたが、非常に参りました。岡野さんはテレビ出演の際に必ずと言っていいほど例の疑似連Tシャツを着ています。今後テレビで岡野さんを見かけるたびに、疑似連急襲のピンチ演出を迎えることになるでしょう。
子どもの頃に親から「観たらバカになる」とごっつやめちゃイケを禁じられていたことが苦痛だったので、息子に対してそんな制限はしたくないと心に決めていましたが、岡野さんだけはNGにした方がいいかもしれない。現在、脳内会議中です。
PS.電気イスゲームめちゃめちゃ面白かったです。思考が読めない人を混ぜるんじゃなくてギャンブル芸人頂上決戦なメンバーで観てみたい!
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