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森本レオ子

『仕事人Ⅵ』と先バレとドパガキ

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公開日: 2026/07/12

 

日本三國、最高でしたね

 

 

 

 

ここ数ヵ月で急に耳にするようになった流行ワード「ドパガキ」。てっきりEDM狂いのズンドコ系ミュージックを愛する若者を指すのだと思いきや、音楽嗜好についてのみを表す言葉ではないようで。

 

正しくは、ショート動画やSNS、スマホゲームなどの刺激の強いコンテンツを次々と消費し、常に新しい快感や刺激を求めてしまうため集中力を欠いている若い世代を指す言葉らしく、ドーパミン中毒の略なんだとか。

 

 

 

 

なるほど。となると、私はドパガキ寄りのババアかもしれません。アイテムをくっつけて消すだけの単純なスマホゲームにかれこれ5年ほど惰性で熱中し、クリアしたステージはまもなく10000に到達しようとしているし、数秒のお暇があればXやInstagramを反射で起動しちゃいます。

 

YouTubeを垂れ流しながらメイクをし、Netflixでドラマを観ながら手元ではパズルゲーム。原稿を書くにも集中力がすぐに途切れるせいで締切にも遅れる始末です。ドパガキ寄りどころか、まごうことなき典型的なドパガキならぬドパババアです。

 

 

 

 

ドパガキ行為についてパチンコの世界で考えてみると、先バレを仕込んでYouTube等の動画を観ながら打つ行為がまさにそれじゃないかと思います。先バレって時流にマッチしていたんだなぁ。そりゃ流行るのも必然か。

 

なんてことをしみじみと考えつつも、パチンコに関してはまだまだドパガキ化したくない! 先バレがなくったって楽しめる! 先バレなんてものは演出を殺す悪魔である!という過激な思想が私の中にはわずかながらに残っているのです。

 

 

 

 

今やパチンコを打つ際に先バレをカスタムしない人なんてほとんどいないように見受けられますし、実際私も先バレを入れて打つことの方が圧倒的に多いのですが、心の片隅には少しの罪悪感を抱き続けています。

 

これは何に対する罪悪感かというと明確にメーカーの開発者に対する罪悪感です。演出バランスによっていかに変動に期待させるかを何十年もかけて試行錯誤してきた訳ですから、演出を単純化する先バレなんてものは心の底では付けたくないなんて思っている開発者はきっと多いと思うのです。

 

 

 

 

で、今回の『仕事人Ⅵ』ですよ。本機は先バレが付いていないんです。さすがは演出の京楽。とりあえず付けるだけ付けておけば良いのに付けない選択。意地とプライドがすげえよ。これはもう京楽のドパガキ撲滅運動でしょ。

 

そして実際に打ってみて思ったのは、「先バレ欲しいなぁ」です。大当りや出玉以外に、あの脳みそが焼けるド派手な音を聞くという体験そのものがパチンコを打つ楽しみの一つになってしまっているのでしょう。私はもう救えないドパガキなのかもしれません。

 

 

 

 

しかし、日を改めてもう一度打ってみたところ、「先バレがなくても全然打てるな」と思えるようになりました。先バレがなければ先バレの代わりを探せば良いのです。例えば『仕事人Ⅵ』なら点滅保留です。信頼度が低く出現率も高いですが、ひとまず「もしかして?」と薄っすらと感じられるとっかかりになります。

 

点滅保留よりも出現率が低く、ちょうど先バレくらいの信頼度の演出で言えば“障子が閉まって夜背景になる”演出が該当するかと思います。障子が閉まってもすぐに開く場合は全然アツくないですが、いつもより開くのが遅いと気づいた瞬間に脳汁が出ます。

 

 

 

 

ド派手な音こそ聞けませんが、先バレの代わりなんて打ち手側が好きに見つければ良いのです。昔はこういう演出のことを“待ち演出”なんて言っていたなぁと懐かしい気持ちになりました。新台が出たときは「この台は“何待ちか”」を一番に気にしていた頃を思い出します。

 

とはいえ、『仕事人Ⅵ』に関しては先バレ非搭載の心意気は天晴れだと思いつつ、ほぼ『仕事人Ⅲ』の焼き直しだと小耳に挟んでいたのですが、その辺は割と違うじゃないか……。それに、『仕事人』シリーズに求めているスペックでは全くないです。これらについては口煩く主張したいところ。面白いのは面白いけどね。

 

 

PS.待ち演出の代表格といえば『北斗無双』のX秒ですよね

 

著者:森本レオ子

和歌山県出身のロリ熟女パチンコライター。
2010年にフリーランスとして活動を始め、パチンコ専門誌やYouTube、専門チャンネルなどで活躍中。深い知識と台への偏った愛(?)に満ちた文章が武器。

単行本「パチンコが好きで何が悪い?」 写真集「キケンナアソビ」が好評発売中。

 

■ X:@reocopon

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