パチンコ・パチスロブログ

リスキー長谷川

パチンコ業界には何かと弊害が多い

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公開日: 2023/07/01

 

2023年のインバウンド需要は約5兆円……。この数字に関してはコラムを書くにあたってネットから拾ってきた数字でしかなく、実態は置いておきましょう。しかし街には、特に東京においては電車も街中もどこもかしこも外国人を目にする機会が増えたのは事実。金額とリンクするかはさておき、インバウンド需要で潤っている業界もあるのだろう、とも容易に想像できます。

 

 

パチンコ業界はインバウンド需要から遠い位置にあるのは間違いありません。実際都内繁華街のホールで遊技していると、外国人旅行客らしき団体が物珍しそうに店内を歩く姿はよく目にします。そのまま遊技する旅行者も多い。しかし残念ながら、パチンコを心底楽しんで帰路についたと思われる光景にはまだ出会えていません。遠目から見ている限り、遊び方までは見よう見まねで体験することは可能であり、運よく当てることができて喜んではいるものの、パチンコ本来の楽しさまで到達するにはかなりのハードルがあるのです。

 

以前『ミリオンゴッド-神々の凱旋-』を発売する際、海外の人にも遊技してもらおうと外国語バージョンの小冊子を作ることを考えたことがありました。この企画は最終的に遊技フローだけ4ヵ国語で作ってみましたが、個人的にはそこまで納得できるものではありませんでした。例えば長き慣習において、チャンス!から激アツに至るまで「なんとなく信頼度を感じ取れる」ワードを日本の遊技者は理解してくれていると思いますが、そういった言葉に対応する訳がなかなか出てこない。パチンコ・パチスロを嗜む翻訳家さんにも相談してみたものの、完璧にその違いを表現することが難しく、フローに単語を乗せるだけで完結しました。

 

 

 

 

この事例は初心者向けにも当てはまるもので、日本語は理解してもチャンス!と激アツはどう違うのか、どれくらい差があるのかは体感ではわからないはずで、こういったことは新規顧客獲得の妨げになっている可能性はあります。専門用語……というかその世界に住む者しかわからないルールは少ない方が参入しやすいのは間違いない事実でしょう。

 

有名アニメ版権搭載マシンも増え、弊社製マシンでも『SLOTメイドインアビス』や、9月納品を予定している『Pハイスクール・フリート オールスター』といった機種の登場も控えています。本来はアニメが好きでパチンコ・パチスロ化したから遊技してみたい……という客層を捕まえたいところではありますが、そういった層の弊害を少しでもなくしていかなければならないですよね。その活動がドンピシャかどうかはわかりませんが、日工組や日電協といった組合が主催するイベントなんかもそのきっかけになればいいなと思っております。

 

またこのコラムを読んでいるユーザー様が業界を背負う必要はないですけれど、興味を持った人をホールに誘ってあげることは活動として非常に大事なはず。業界に従事する人は是非とも積極的に活動を行ってもらいたいなと。アニメのメイドインアビスが大好きなコがパチスロを遊技したことがなくて、YouTube等で見てある程度頭では理解しているがやはり初打ちは不安。なので、同行してほしい……なんて話がありましてね。飲み屋出勤前にパチスロを打ちに行った(決して同伴ノルマをクリアしたかったわけではないと信じたい)ことが数日前にありました。お金の問題や様々なハードルはあるのは間違いないですが、パチンコ・パチスロに興味がある人も一定数いるのは事実。業界の先がないと嘆く前に、できることをコツコツと。一人ずつファンを増やしていくしか道はないと思うわけです。

 

 

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