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シロイルカと私

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公開日: 2024/06/10

 

『P魔法少女まどか☆マギカ3』がホールデビューした。原作アニメをリアルタイムで視聴していた自分としては、やはり気になるタイトルである。

 

今作はパチンコとしてのクオリティだけでなく、もうひとつ注目していたポイントがあった。それは

 

 

 

 

新台枠の「ベルーガ枠」である。メーカーである京楽というと、長年「仏壇」として呼ばれ親しまれていた(?)台枠を使用していたが、この度、生まれ変わった(厳密にいうと、スマパチで新枠が登場している)。

 

 

 

 

正直、「仏壇」はあまり好きではなかった。その理由は明確で、使い勝手が悪かったから。いや、めちゃくちゃ悪かった。

 

上部が出っ張っていたので座高の高い私は何度も頭をぶつけたし、両サイドに観音開きの扉が備わっていたせいで圧迫感があったし、それに扉が邪魔をしてサンドにお金が入れにくかった。何年も前から台と台の間にアクリル板(分煙シート、感染予防シート)があるのが当たり前となっていたので、ホールによってはお金を入れるのにひと苦労掛るところすらあった。

 

京楽は「仏壇」だけでなく、何年かに一度の周期で奇抜な台枠を採用する傾向にあって、

 

 

 

 

今から20年ぐらい前に使われていた「ビッグバン枠」は、自分の中ではもっとも使い勝手の悪い台枠という印象すらある。

 

 

 

 

理由:打ち出し停止ボタンがハンドルから遠いところにある、など。

 

ただ、不思議なものでこの枠を使用していた時期は、初代『ウルトラセブン』初代『冬ソナ』『ジョーズ』『歌舞伎剣』『チェッカーズ』など名機が多い。

 

なので、この新台枠の登場には「ようやく」という喜びを感じざるを得なかった。

 

ちなみに「ベルーガ」の意味が判らなかったので調べてみたら、どうも「シロイルカ」らしい。

 

 

 

 

 

なるほど、白を基調としたデザインでボタンの部分がなんとなくイルカの頭っぽい(?)。

 

さて、このベルーガ枠の特徴は、

 

 

 

 

エヴェのスマートハンドルで多くのユーザーから支持を得ている、両手持ち可能なハンドル「TWINハンドル」の採用。しかも、両方のハンドルから京楽のお家芸でもあるエアーバイブが射出される。そして、変形ロボのような少年心をくすぐるギミックがある「ライジングトリガー」。

 

全体的にシンプルなデザインではあるが、従来の台枠のようなサプライズ感も体感できるようになっている。

 

で、実際にホールで打ってみた感想は「こういうのでイイんだよ」の一言に尽きる。本当にシンプルで使い勝手の良いものだった。ただ、1点気になるところがあった。

 

 

 

 

 

 

それは左側のハンドル下の手置きプレートが折りたたみ可能だったことだ。

 

これを知ったとき、「どうして?」と疑問が尽きなかった。なぜ、こんな機能がついているのか考えてみて、最初に思いついたのは「スマート化されていない店舗への配慮」だ。

 

手置きプレートが出っ張っているのでドル箱交換の際に邪魔になるのは明白だ。なので、その対策なのかなと思った。また、自分だけで考えても答えが出ないので、SNSで有志に訊いてみたところ、

 

「飲み物を置くスペースを確保するため」


「台保管のとき、破損させにくくするため」

 

という意見もあった。さらにホール関係者の人からは、

 

「台の扉を開けるとき、邪魔にならないため」

 

という意見もあった。どれもなるほどと説得力のあるものだった。

 

実際にメーカーの人に訊いたわけではないので答えが何かは判らないが、なんにせよそこには使い勝手を良くするための「優しさ」があるのは間違いないだろう。

 

そんな優しさに包まれた「ベルーガ枠」が末永く愛される台枠であることを願う。

 

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