幸せの辛さ

 

「辛すぎる」とSNSで話題なっている松屋の新メニュー『水煮牛肉（シュイジューニューロー）～四川風牛肉唐辛子煮込み～』を食べてみた。

 

 

 

 

学生時代の頃は「辛ければ辛いほど美味しい」という感性を持っていた私だが、年を重ねるごとに辛さに対する抵抗力（？）が失われてきており、今では激辛よりもほど良い辛さを好むようになった。

 

それでも、普通の人よりは辛いものを美味しく食べられるという自負が…

 

からっ!!

 

想像していた以上に圧倒的に辛い。唇はヒリヒリと痺れ、額からはダラダラと汗が流れ落ちた。

 

「SNSでは大げさに騒がれているだけ」

「激辛といっても所詮はチェーン店」

「だって松屋でしょ」

 

ぐらいの軽い気持ちで食べたのだが、この『水煮牛肉』は辛いものが苦手な人は絶対に食べることができない、尖りまくっている料理だった。

 

くぁらぁ!!

 

美味しいのは間違いないけれど、美味しさを遥かに上回る辛さに前に私は屈した。具だけを食べて、スープまで完食することはできなかった。昔より辛さに弱くなっているとはいえ、松屋の「激辛」に白旗を上げる日が来るとは思わなかった。そして、食べ終わったあと思ったのは、

 

＊今夜ないし明日の朝が地獄になるかもしれないな＊

 

辛いものに弱くなった理由のひとつは、この激辛料理の時間差攻撃に耐えられなくなったからだ。

 

そんな未来のホールへの不安を抱えつつ、腹ごなしに向かった先はホールだ。何を打とうかなと考えていると、ふと閃いた。

 

辛いものを食べたのだから、『“から”くりサーカス』を打とう。

 

自分でいうのもなんだが、流石は年間収支プラス男の立ち回りだ。これぞまさしく勝ち組が勝ち組たる所以の至高の思考だろう。

 

これはもう私の勝利は約束されたも同然だと意気揚々にレバーを叩くと、天国スタートであっさりCZに当選。さらに小役のヒキも良くて難なくAT当選。これぞ、激辛パワー。

 

 

 

 

大量上乗せ。これぞ『水煮牛肉』パワー。

 

残念ながら、激情ジャッジは2回成功止まりで運命の一劇まで辿り着けなかったが1000枚ほど獲得して幸先良好だ。投資額は少ないので、もしかしたら差枚数で有利区間が切れるかもしれな…

 

 

 

 

おおっと、引き戻し成功。

 

いつもの私とひと味違う、やはり、私の立ち回りは間違っていなかった。

 

これで激情ジャッジを獲得していれば!? と期待するも、残念ながらからくりは甘くはなかった、そう『水煮牛肉』のように。ATは何事もなく駆け抜けた。

 

それでもエンディングが近づいたのは確実なので、迷うことなく続行。今日の私なら間違いなく、からくりを制することができる。そんな自信に満ち溢れながら続行。

 

 

 

 

全ノマレして、追加投資。CZは上手いがATが下手くそすぎた。

 

心が折れてヤメようと思ったことは数知れず。だが、そのたびに出現する天国示唆画面。打ち始めてからずっと天国示唆が出続けていた。

 

そのおかげもあってATは軽かったがATが伸びない。さらに運が悪いことに「天国→ハマリ→天国」といった感じでハマリもちょこちょこ訪れて、投資額は時間と共に増えていった。からくりは甘くはなかった、そう『水煮…以下略。

 

打ち始め1時間で1000枚ほど獲得したのに、気付けば投資は4万円弱。相も変わらず、天国示唆が出まくっててヤメるにヤメられない。

 

ヒキも展開もなかなか上手く噛み合わない。もしかすると、激辛料理とからくりサーカスには何も因果関係がないのではないか⁉ と自身の立ち回りに不安を感じそうになったが、そんなときにようやく訪れた

 

 

 

 

4時間ぶりの大量上乗せ、からの

 

 

 

 

運命の一劇。

 

これに成功しても逆転が確定するわけではないが、これに成功しないと逆転する可能性はない。絶対に失敗が許されない一劇だ。

 

今こそ、激辛パワーよ発揮しろ!! 『水煮牛肉』の底力を見せてくれ!!

 

私は祈った。私は願った。私は拝んだ。

 

 

 

 

 

ズガーーーン!!

 

もひとつおまけにズガガガーーーーン!!!!

 

さらにおまけにズンガンガンガーーーーーン!!!!!!

 

 

ガンガンガンズーーーーーン!!!!!!

 

 

ガンガガズーーーー!!!!

 

ガンズーーー!!

 

あれよあれよと大逆転。あれよあれよと5000枚。

 

 

あれよあれよと6000枚。

 

でAT終了。今までずっと連続で出続けていた天国示唆がまったく出なくなったのでここでヤメ。

 

負けを覚悟していたので大逆転＆快勝できて私は泣いて喜んだ。この日の夜、トイレでも私は咽び泣いた。

 

ということで、もし、からくりサーカスに勝てなくて悩んでいる人がいたら、実戦前に激辛料理を食べることをオススメする。