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徒然アニメ機種話

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公開日: 2018/09/17

 

先週『パチスロ ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』の新台発表会が行われ、それに伴い北電子の公式サイトでもティザームービーも公開された。

 

私はこの作品の原作ノベルを読んだことはないが、アニメ版は欠かさず観ていて、外伝にあたる『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 外伝 ソード・オラトリア』も毎週楽しみにしていたので、“ダンまち”のパチスロ化は願ったり叶ったりだ。

 

9月16日現在、公開されているムービーで得られる情報は「2019年に劇場版公開決定」と「アニメ第2期制作決定」のみで(これはこれで嬉しい)、パチスロに関しては秘密のベールに包まれたまま。果たして、どんなゲーム性なのか、どんな演出が搭載されているのか、ヘスティア様のお乳はどれぐらい揺れるのかと、気になりすぎて木になって、トレントやユグドラシルになってしまいそうな今日この頃だ。

 

また、メーカーは既述の通り北電子。ひと昔前だったら「ぎゃー、違うメーカーが良かった!!」と悲鳴を上げていたが、今は『パチスロ おとめ妖怪ざくろ』、『パチスロ 輪るピングドラム』、『パチスロ これはゾンビですか?』と私好みの機種を次々とリリースしているので、期待に胸が膨らみまくってヘスティア乳になるというものだ。それにティザームービーのラストで、ヘスティア様が「大丈夫だよ」と言っているのだから、きっと大丈夫だろう。

 

さて、パチ・スロ化される作品というと、私がホールに通い出した15年以上前だと『天才バカボン』や『巨人の星』といった、いわゆる“往年の名作”というイメージが強かったが、最近は比較的新しめの作品が対象となっているので「えっ!?」と驚かされることが多い。私が初めて驚いたのは、そう『新世紀エヴァンゲリオン』のパチンコ化だ。

 

エヴァは社会現象を起こしたほど大ブームとなった作品で、かく言う私もエヴァ沼にどっぷり肩まで浸かった口だ。それほどの人気作なのだが、放送が終了してまだ10年も経っていなかったので、

 

アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』放送期間:1995年10月~1996年3月
『CR新世紀エヴァンゲリオン』導入開始:2004年12月

 

パチンコ化の話を聞いたときは喜びと同時に鳩が豆鉄砲を喰らった…いや、第15使徒アラエルがロンギヌスの槍を喰らったような顔になった。

 

その後、新しめの作品がパチ・スロ化されるのが一般的になってきて「もう驚くことはない」と思っていたのだが、『SLOT魔法少女まどか☆マギカ』の登場すると「アニメやってたの、ついこの間じゃん!!」と腰を抜かしたものだ。

 

アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』放送期間:2011年1月~4月
『SLOT魔法少女まどか☆マギカ』導入開始:2013年12月

 

そういえば『SLOT魔法少女まどか☆マギカ』というと、私は原作アニメにハマっていたということで、誌面での機種担当に任命された。

 

そして、ホールでの初打ちでは、初当たりがエピソードボーナスで、そのままARTが閉店近くまで続いて一撃万枚達成(1万4141枚)という快挙を果たした。

 

通常時はわずか82Gという奇跡と魔法のような体験。この再現は一生無理だろう。

 

ちなみに、今だから言えるが『SLOT魔法少女まどか☆マギカ』を初めてメーカー取材で打ったときの第一印象は「この機種、ヒットするかな、どうなんだろう」という“不安”だった。その理由はいくつかあって、

 

まず1つ目は筐体デザイン。今は見慣れているので何とも思わないが、初めて見たときは白とピンクを基調としたファンシーなデザインがオモチャっぽく見えた。私を含めたアニメ好きなユーザーは気にせず打つだろうが、そうでない人はどう感じるだろうか。

 

2つ目はゲーム性。擬似ボーナス+ARTで主なボーナス当選契機はゲーム数解除・レア役解除・CZ解除、ART中には上乗せ特化ゾーンが存在している。言ってしまえば、“よくあるART機”だ。果たして、この“良いとこ取り”なゲーム性で、今の目の肥えたユーザーの食指が動くだろうか。

 

3つ目は原作アニメとの相違点。原作アニメを観たことある者なら知っての通り、主人公である“鹿目まどか”はとことん変身しない。だが、パチスロでは変身成功でボーナス確定、ARTに突入するたび変身すると変身のバーゲンセール。また、“円環の理”という重要なワードもただの前兆ステージにされている…などなど、原作アニメの世界観と異なる部分が多い。故に原作ファンから反感を買うのではないか。

 

そんな一抹どころではない不安を感じた。まぁ、導入後のユーザーの反応は、もはや説明するまでもないだろう。全て私の杞憂に終わった。

 

メーカー取材時は実戦データを採ることばかりに夢中で気付かなかったが、出玉や演出のバランス…いや、機種全体の作り込みがハンパではなかったのだ。開発陣の機種に対する愛に満ち溢れていたのだ。今まで私は「原作と違う部分がある=愛が足りない」と考えていたが、それが過ちということをこのときに知った。

 

今後、どんな作品がパチ・スロ化されるかは判らない。『SLOT魔法少女まどか☆マギカ』を経験して、「今度こそ、本当にもう驚くことはない」と思っている私を驚愕させる機種が登場するかもしれない。

 

ただ、何にせよ原作ファンに喜ばれる機種を作って欲しいというのが本音だ。勘違いしないでほしいのは、それは「原作の世界観を忠実に再現する」という意味ではない。もちろん、忠実に再現してくれたほうが好ましいのだが、「パチ・スロとして面白い」がもっとも優先されるべきだ。

 

パチ・スロとして面白ければ、打った人が原作に興味を持ってくれる。そうすれば、色々な人とその作品の話ができるようになる。パチ・スロを通じてアニメの話ができるようになる、それが何より嬉しいのだ。

 

 

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