CR花の慶次~漢L-V
ニューギン
パチンコ・パチスロ特集
更新日: 2023/01/27
人気シリーズ機の歴史を紐解いていく「シリーズ機ヒストリー」。今回は、注目の最新機種『P真・花の慶次3 -黄金一閃-』を末弟に迎えた『花の慶次』シリーズだ。
2007年に登場した初代『CR花の慶次-雲のかなたに-』は、瞬く間に超がつくほどの人気作となった。その理由は、圧倒的な出玉と驚異的なパワーを感じさせる演出が渾然一体となった、いわば「パチンコとしての完成度」が桁外れだったところにある。
原作を知る人もそうでない人も、花の慶次を打つために足繁くホールに通い、連日その出玉や演出を心ゆくまで楽しんだものである。
もちろん花の慶次の快進撃はまだまだ続く。
前作が偉大であればあるほど続編への期待は大きくなるのは自明の理だが、その手のプレッシャーを的を射た進化や変革で跳ねのけ続けたのだ。しかもパチンコだけではなく、ある意味イチからのチャレンジになるパチスロにも進出し、成功を収めている。
それでは初代から直近最新台『P真・花の慶次3 -黄金一閃-』まで全機種見ていこう。そうすることでもっと花の慶次が好きになるし、より楽しく打てるようになるはず!
CR真・花の慶次3 -黄金一閃- スペック | |
タイプ | 2種 |
大当り確率 | 1/319.68(通常時) 1/9.25(確変時) |
ラウンド数 | 2or10R×10カウント |
時短突入率 | 50%(ヘソ) 100%(電チュー) |
賞球数 | 1&1&2&6&15 |
大当り出玉 | 約300or1500個(払い出し) |
電サポ回数 | 0or10or100回転 |
導入開始日 | 2023年1月 |
演出面のベースは『P真・花の慶次3』を踏襲しつつ、スペックを現在(2023年1月)主流の「大量出玉+RUSH」に進化させたのが『黄金一閃』だ。
RUSHは初当りの50%で突入するが、その際の大当り出玉は4500個と現役マシンでは最高クラスだ。RUSHのメインは時短10回+保留1個で継続率は約72%。継続率的には物足りなさもあるが、その代わりに時短1~9回転目に大当りした場合、33%が3000個大当りとなる。このように初当りとRUSH中、それぞれに出玉の塊を味わえるのが本機最大の特徴だ。
演出面では、シリーズ初のカスタマイズ機能を搭載。保留変化やゾーンがアツくなる「先読みチャンスモード」や天激バイブの期待度が大幅にアップする「天激バイブアップモード」を選択すれば、新味あるプレイが可能となる。
また、RUSHがST135回転から時短10回転に変更され、演出モードも2種類に。新たに追加された「乾坤一擲(けんこんいってき)RUSH」はボタン一撃で大当りが決まり、もう1つは花が開けば大当りとなる「沖パチRUSH」だ。
●初当りの50%で4500個、RUSH中も33%で3000個
初当りの50%で4500個+RUSH突入するところも大きいが、加えてRUSH1~9回転目の大当りの33%で3000個獲得できるのが本機最大の特徴だ。
●シリーズ初のカスタマイズ機能搭載
意外なことに、演出カスタマイズ機能は『花の慶次』シリーズでは初。「先読みチャンスモード」と「天激バイブアップモード」が用意されているので、お好みにあわせてチョイスしよう。
●新モード「乾坤一擲RUSH」
RUSHの消化方法は「乾坤一擲RUSH」と「沖パチRUSH」の2種類。前者が完全新規演出で、「テンパイ煽り→テンパイ→ボタンPUSHで図柄を揃える」という、オーソドックスかつ刺激的なものとなっている。もちろん演出ビジュアルは慶次の最新作らしく、ド派手でダイナミックだ。
ジャンル | 漫画 |
原作・原案 | 隆慶一郎 |
作画 | 原哲夫 |
掲載誌 | 週刊少年ジャンプ |
発表年 | 1990年 |
話数 | 全166話 |
作画・原哲夫による 「花の慶次 ~雲のかなたに~」は『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて発表された漫画。1989年50号に読切版が掲載され、翌1990年13号から1993年33号にわたって連載された。隆慶一郎の時代小説『一夢庵風流記』をベースにアレンジしつつ、オリジナルストーリーが加えられている。単行本は全18巻。
群雄割拠の戦国時代を駆け抜けた前田慶次を中心に描かれた一大群雄絵巻。ストーリーは大きく分けると6章からなる。
松風やおふうとの出会いから、奥村助右衛門との末森城の合戦、天下人・秀吉との対峙や風魔小太郎との戦いなどが描かれている。
莫逆の友・直江兼続が佐渡平定に向かったため、慶次も佐渡へ上陸。百姓兵軍を率いて河原田城攻略を目指す。
真田幸村との出会いや伊達政宗との対面、そして小田原攻めの最後には秀吉から「百万石の酒」を受けるあの名シーンも!
与四郎の娘・利沙の存在を知った慶次は、利沙を追うカルロスとの壮絶な死闘を繰り広げる。
利沙を追って那覇に上陸した慶次は毛虎&竜嶽親方(うぇーかた)の挑戦をはねのけ、太陽王・尚寧と対面する。
最上軍から直江軍を救うべく慶次らが八騎で駆けるエピソードや、終生の地・米沢までのシーンが展開される。
※内容は花の慶次公式サイトを参照・一部引用しています
本名、前田慶次郎利益。身の丈六尺五寸(197cm)を越える大柄で凄まじいいくさ人ぶりであった。自由をひたすら愛し、命を賭した遊びを楽しんだ当代きっての傾奇者。
慶次の終生の友であり、上杉家にその人ありと天下に名を知られた名将。「愛」の前立(まえたて。兜の前面の飾り)がつとに有名。
慶次とは幼いころからの莫逆(心から信頼できる、或いはきわめて親密の意)の友。末森城の戦いでは城主として獅子奮迅の働きを見せた前田家の柱石。
智謀の将、真田昌幸の次男で、のちに徳川家康に「日の本一の兵」と恐れられた。一途でまっすぐな性格は慶次にも好まれ、初陣の祝いに名馬を譲った。
独眼竜の異名で知られる伊達家当主。慶次とは壮絶な殴りあいの中、拳と拳で互いの心を通わせた。
※内容は花の慶次公式サイトを参照・一部引用しています
2007年7月 | CR花の慶次-雲のかなたに- |
2009年3月 | CR花の慶次~斬 |
2010年3月 | CR花の慶次~愛 |
2011年9月 | CR花の慶次~焔 |
2012年11月 | 戦国パチスロ 花の慶次~天に愛されし漢~ |
2012年12月 | CR花の慶次~漢 |
2013年11月 | 戦国パチスロ 花の慶次~これより我ら修羅に入る~ |
2013年12月 | CR花の慶次SP~琉 |
2015年1月 | CR真・花の慶次 |
2015年11月 | 戦国パチスロ 花の慶次~戦極めし傾奇者の宴~ |
2016年11月 | CR花の慶次X~雲のかなたに~ |
2017年8月 | 戦国パチスロ 花の慶次~天を穿つ戦槍~ |
2017年12月 | CR真・花の慶次2 |
2018年8月 | CR真・花の慶次2 漆黒の衝撃 |
2020年2月 | P花の慶次~蓮 |
2021年1月 | 戦国パチスロ 花の慶次~武威 |
2022年1月 | P真・花の慶次3 |
2023年1月 | P真・花の慶次3 -黄金一閃- |
食品偽装表示や年金記録問題の改ざんを受け、「偽」が今年の漢字に選ばれた2007年。しかしパチンコ業界ではまごうかたなき「本物」が登場していた。もちろん初代『花の慶次』である。以後は1~2年ごとに新規シリーズ機が導入、2012年にはパチスロが、2020年にはP機が誕生した。
CR花の慶次-雲のかなたに-S-V スペック | |
タイプ | 確変ループ |
大当り確率 | 1/399.25(通常時) 1/39.925(確変時) |
ラウンド数 | 2or15or16R×9カウント RUB開放回数/16or32or48回 |
確変突入率 | 80%/次回まで |
賞球数 | 3&4&6&14 |
大当り出玉 | 約550or1100or1600or1750個 |
電サポ回数 | 100回転or次回まで |
導入開始日 | 2007年7月 |
シリーズ第1作目にして、人気シリーズ機にまで成長させた伝説的なマシン。確変突入率&継続率80%で、潜伏確変あり。のちの代名詞となる「キセル予告」「ランクアップボーナス(RUB)」「戦モード」「確変中の城門突破演出」はこの時から既に搭載されている。シリーズどころか、メーカー自体の出世作とも言える大人気を博し、シーンを席巻する。
●脈々と継承された激アツ予告の代名詞
花の慶次シリーズといえばキセル予告と言えるほどの代表的な激アツ予告。本機での信頼度は約60%で、桜吹雪と複合すると期待度が増した。
●潜確ゾーンから始まった傾奇ゾーン
潜確の期待が持てる2種類のゾーンで、極傾奇ゾーンならば確変でないことのほうが珍しい。この「潜確期待ゾーン」は後のシリーズ機にもバリエーションを増やしつつ発展的に継承されていく。潜確がなくなった「CR真・花の慶次」以降は大当りの期待が持てるチャンスゾーンと少し性格を変えたものの、現在に至るまでそのアツさは不変だ。
●予告がキセルならリーチはストーリーリーチがアツい!
シリーズを代表する激アツのリーチで、本機では松風とおまつと聚楽第の3種類があり、聚楽第なら大当り濃厚。
●城門突破して連チャンを目指すシリーズ伝統の確変モード
シリーズを代表する確変中のモード。城門突破なら継続以上濃厚、合戦演出ならモード終了のピンチという流れは初代から確立されていた。
●特定連チャン条件クリアで発生する百万石の酒
特定連チャン条件を満たした時に発生するプレミアム大当り。次作の『斬』からは「百万石の極当り」という名称がついたが、演出そのものはテロップ表示位置等の微変更を除き基本的に変わらない。
スペック違い | |||
スペック | 大当り確率 | 連チャン性能 | 導入日 |
N-V | 1/99.8 | 確変77%/次回まで | 2009年8月 |
N-VC | 1/99.8 | 確変77%/次回まで | 2009年8月 |
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甘デジが2タイプあるが、大当り確率や連チャン性能などほぼ同じだ。
CR花の慶次~斬H6-V スペック | |
タイプ | 確変ループ |
大当り確率 | 1/399.25(通常時) 1/39.93(確変時) |
ラウンド数 | 2or16R×8カウント RUB開放回数/16or32or48回 |
確変突入率 | 80%/次回まで |
賞球数 | 3&4&9&14 |
大当り出玉 | 約550or1100or1470or1660個 |
電サポ回数 | 100回転or次回まで |
導入開始日 | 2009年3月 |
初代が社会現象を招くほどの大ヒットを記録したため、スペックは初代踏襲に徹していたが、演出面では超がつくほどのパワーアップを遂げる。大きく分けて「新規採用」と「前作を踏襲しつつ増強」とに二分できるが、いずれも後のシリーズ機に色濃く継承されていったことから、初代よりもむしろ本機の方がプレイヤーのイメージする「慶次らしさ」を体現する一台なのかも知れない。
●激アツの虎柄は本機から
虎柄と言えば慶次シリーズにおける代表的激アツ柄なだけに初代から搭載されていたと考えがちだが、実は本機からである。
●慶次が持った朱槍がギミックに!
※写真はN2
虎柄とともに見逃せないのがギミック(朱槍役物)を採用したことだ。激アツ演出の幕開けを告げてくれたりRUBを盛り上げてくれたりと大活躍。以降のシリーズでも毎回ド派手な役物が搭載されるに及び、いかにこの朱槍役物の存在が偉大だったのかが分かる。
●四武将が活躍するリーチがパワーアップ!
リーチの中で最も強化されたのがもののふ系リーチだ。前作ではリーチライン数に対応しているだけの正直あまり期待できないものだったが、今作からは各武将に強パターンへの発展を搭載し、昨今の四武将リーチの流れをつくった。
●ストーリーリーチに風魔小太郎参戦!
ストーリーリーチに風魔小太郎リーチを搭載したのも本機から。『蓮』にも搭載された人気演出となった。
スペック違い | |||
スペック | 大当り確率 | 連チャン性能 | 導入日 |
N2 | 1/115.75 | 確変80%/次回まで | 2010年9月 |
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前作の甘デジより大当り確率が若干辛目になった分、一撃の出玉性能は向上した。
CR花の慶次~愛H-V スペック | |
タイプ | 確変ループ |
大当り確率 | 1/399.25(通常時) 1/39.93(確変時) |
ラウンド数 | 2or15or16R×9カウント |
確変突入率 | 80%/次回まで |
賞球数 | 3&7&8&14 |
大当り出玉 | 約70or550or1100or1550or1580or 1610or1785個 |
電サポ回数 | 100回転or次回まで |
導入開始日 | 2010年3月 |
『斬』はキープコンセプト色が濃かったが、本作は主に演出面でかなりの変更が施された。主要登場人物の直江兼続が大きくフィーチャーされたのだ。これに伴い、直江兼続が活躍する佐渡編関連がクローズアップされている。巷ではNHK大河ドラマ「天地人」放送による空前の「直江ブーム」が起きており、流行ともマッチングした一台となった。
●漫画「義風堂々!!直江兼続」シーン登場
スピンオフ作品ではあるが、あくまでも別コンテンツである漫画「義風堂々!!直江兼続」の要素が本作に取り入れられている。これ以外にももちろん直江フィーチャーということで、花の慶次・佐渡編の名シーンの数々が画面上で繰り広げられていた。
●新ギミックの採用でダブルギミックに
直江兼続の前立てを彷彿させる新ギミック「愛役物」が搭載された。前作『斬』で登場した朱槍役物も引き続き採用。これ以降、シリーズはギミックの複数搭載がスタンダードとなった。
●利久全回転や義の鉄拳を追加
利久全回転リーチやストーリーリーチの義の鉄拳は今回が初登場。以降の機種でも『琉』のような琉球が舞台のメインになっているもの以外には基本的に継承されていく。
スペック違い | |||
スペック | 大当り確率 | 連チャン性能 | 導入日 |
H2-VG | 1/367.8 | 確変80%/次回まで | 2010年7月 |
H-K | 1/163.0 | ST30回転 | 2011年3月 |
N-K | 1/99.5 | ST5回転 | 2011年3月 |
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確率が少し甘めになったかわりに最高賞球が13個に抑えられた『H2-VG』の設置はあまり伸びなかった。甘デジはこれまでの確変ループタイプからST機へと変更された。
CR花の慶次~焔L2-V スペック | |
タイプ | 確変ループ |
大当り確率 | 1/397.18(通常時) 1/39.72(確変時) |
ラウンド数 | 4or8or16R×9カウント |
確変突入率 | 80%/次回まで |
賞球数 | 3&10&13&15 |
大当り出玉 | 約500or610or870or1080or 1730or2010個 |
電サポ回数 | 40or60or100回転or次回まで |
導入開始日 | 2011年9月 |
上アタッカーを使った最後のRUB搭載機にして、最強のRUB搭載機。RUBで最高一撃約2000個獲得が可能になったのだ。通常アタッカーの大当りは最高一撃約1700個なので、逆転現象が起きたとも言える。さらに「キセル予告」がパワーアップしたところも慶次ファンには必見。より派手に、より美麗に、より刺激的になったのだ。
●キセル予告が劇的パワーアップ
機種名の『焔』の通り、キセル予告の描写が変わり炎をまとうようになった。実は『愛』より遅れパターンが追加されて本機にも継承されているが、今回の炎はより見た目的にシンプルでわかりやすいところが特徴だ。
●RUBが名実ともに最終進化
これまでのRUBは「城門突破演出で突破できなかった際の2ndベスト(大ふへん者ボーナス)」という扱い(一部初当りもアリ)で、獲得出玉数は城門を突破した時よりも少なかった。しかし今作では、RUB一撃最大2000個獲得できるようになり、城門突破時よりも多くなったのだ。なお本作以降もRUBという名称自体は残り『X』や『蓮』等にも受け継がれていくのだが、上アタッカーによるRUBは本作がラストとなる。
●真田幸村フィーチャー
前作『愛』では直江兼続がフィーチャーされていたが、本作では真田幸村が第二の主人公となっている。ただ、この特定武将をピックアップする流れは本作が最後で、以降のマシンについては、現在のところ目立つ取り上げ方をされるケースはない。
●穀蔵院一刀流リーチ&ギミック
従来の朱槍役物の対象位置に「穀蔵院役物可動体」が用意され、交差斬りのようなアクションを見せる。以降のシリーズ機では『真2』『漆黒』に採用されたギミック(似たギミックで『琉』に「無法天に通ず可動体」あり)で、演出のみの「穀蔵院一刀流リーチ」自体は『真』や『蓮』にも継承されていった。ちなみに「穀蔵院一刀流」とは慶次が勝手に命名した、ある種冗談のような剣法流派名で、古式ゆかしい正統的・伝統的なものではない。
スペック違い | |||
スペック | 大当り確率 | 連チャン性能 | 導入日 |
L-5K | 1/199.8 | ST70回転 | 2012年8月 |
L-K | 1/199.8 | ST70回転 | 2012年8月 |
N5-K | 1/99.9 | ST8回転 | 2012年8月 |
N-K | 1/99.9 | ST8回転 | 2012年8月 |
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甘デジとライトミドルがあり、ライトミドルはシリーズ初。それぞれ微妙に賞球&確率違いで2機種ずつあったため、スペック違いだけでも4機種となる。
CR花の慶次~漢L-V スペック | |
タイプ | 確変ループ |
大当り確率 | 1/397.18(通常時) 1/39.71(確変時) |
ラウンド数 | 実質4or実質6or実質8or実質10or実質12or 4or8or12or16R×8カウント |
確変突入率 | 80%/次回まで |
賞球数 | 3&8&7&15 |
大当り出玉 | 約440or670or890or1120or 1340or1790個 |
電サポ回数 | 0or30or50or100回転or次回まで |
導入開始日 | 2012年12月 |
シリーズ機としては初の(確変&時短中)右打ち採用機で、確変中のモード選択機能も初搭載。また、これまでの一部セリフ演出を除いて、初めて琉球要素が登場した機種でもある。その最たるものが「琉球モード」で、潜確当選に期待ができるモードだ。現在にも続く盤面右下・ハンドル真上部の「珠玉可動体」が搭載されたのも本作からだ。
◆シリーズ初演出や特徴
●琉球の章のシーンが楽しめる琉球モード
中出目に「琉球」のシンボル図柄が停止すると潜確に期待。期待度の異なる4種類があり、上位に移行すればするほどチャンスだ。本機のゲーム性の中核を担う。次作『琉』では機種名通り琉球要素&潜確が前面に押し出されたため、結果的にその布石となったような格好だ。
●確変中のモード選択はここから
現在ではもはや当たり前すぎて意識することもないが、確変中の演出を選択できるようになったのは本作からだ。「嵐戦モード」は城門突破を目指す従来の戦系演出で、「阿修羅モード」は上杉軍の撤退戦となる。阿修羅モードで大当りした際は少ないラウンドが上乗せされていく、従来のRUBを彷彿とさせる殲滅BONUSが搭載されている。
●珠玉可動体と傾奇御免役物
ハンドル真上にある「珠玉可動体」が新たに採用された。『真』では「天運ボタン」、『蓮』や『真3』では「天激ボタン」と、形や名称に変更を受けつつも、現在に至るまで断続的に継承され続けている。もう1つの「傾奇御免役物」は『真』『蓮』『真3』に受け継がれ、真シリーズでは『真2』のみ搭載されていない。
●和平の使者リーチと賽の河原和讃リーチを初搭載
和平の使者リーチは大当り濃厚の全回転リーチで、次の『琉』からはストーリーリーチになっている。賽の河原和讃リーチも本作で初お目見えし、以後は『琉』や『真』などでも登場した。
スペック違い | |||
スペック | 大当り確率 | 連チャン性能 | 導入日 |
N2-V | 1/99.9 | 確変70%/次回まで | 2013年8月 |
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甘デジはSTではなく、次回確変までのタイプに戻る。 基本的なゲーム性はMAXタイプを踏襲している。
CR花の慶次SP~琉L2-K スペック | |
タイプ | ST |
大当り確率 | 1/297.89(通常時) 1/78.48(確変時) |
ラウンド数 | 実質4or実質8or2or16R×9カウント |
確変突入率 | 100%/100回転まで |
賞球数 | 3&2&8&15 |
大当り出玉 | 約250or500or1000or2010個 |
電サポ回数 | 0or100回転 |
導入開始日 | 2013年12月 |
初のミドルスペック&ST機で潜確割合を増やすことで、右打ち中の約2000個大当りの割合を80%にまでアップさせたが、フルスペック(1/399)が許されていた時代に1/297では、どうしても前作に一歩譲る形に。演出では前作『漢』よりもさらに琉球の章を前面に押し出し、船上モードや喧嘩モードなどが初実装された。
◆シリーズ初演出や特徴
●潜確を楽しむゲーム性
これまでの機種にも「出玉あり大当り→潜確」のパターンはあった(『漢』)が、ゲーム性のメインに据えられたのは本作のみ。また、本作では「出玉なし大当り→潜確」のパターンがなく、常に起点は図柄揃い大当りからだ。なお、大当り後の電チューサポートなし時に突入する船上モード中は専用演出も用意されていた。
●SDキャラが初登場
スペックも異色だが、演出もかなり独自性があった。その最たるものがデフォルメキャラで、SDモードに突入すると愛くるしいキャラが大活躍する。キュートな慶次にもキセル予告は用意されており、役割はいつものリアルキャラと変わらず。激アツだ。ちなみに、SDキャラが登場するのは現時点では本作のみ。
●『蓮』にも受け継がれた喧嘩モード
電サポ時は「喧嘩モード」に突入し壮絶な一騎打ちが繰り広げられる。この「喧嘩モード」は『蓮』に受け継がれているのだが、残念ながら毛虎親方との喧嘩は本作にとどまる。
スペック違い | |||
スペック | 大当り確率 | 連チャン性能 | 導入日 |
H-K | 1/149.97 | ST50回転 | 2014年7月 |
N-K | 1/89.89 | ST143回転 | 2014年7月 |
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スペック違いは甘デジと甘寄りのライトミドルST機。甘デジは確変とは言え、大当り確率はほとんどアップしない仕様。初当りの1/2で電サポあり確変となり、143回転以内に1/89を引き続ける限り連チャンする仕組みだ。
CR真・花の慶次 スペック | |
タイプ | V-ST |
大当り確率 | 1/399.61(通常時) 1/64.89(確変時) |
ラウンド数 | 実質4or実質7or4or16R×9カウント |
確変突入率 | 55%/120回転まで(ヘソ) 100%/120回転まで(電チュー) |
賞球数 | 3&7&8&14 |
大当り出玉 | 約460or810or1870個 |
電サポ回数 | 100or120回転 |
導入開始日 | 2015年1月 |
機種名に「真」がつき、気分も一新。元々大人気を博していた慶次シリーズをさらに一段階高みに押し上げたマシンで、慶次シリーズ中興の祖と言える。MAXタイプのV-ST機で、潜確非搭載、右打ち時の消化はスピーディー、連チャン率85%、さらにST中大当りの7割は16Rとなることから、好調時には一瞬でドル箱の山を築き上げた。
●演出は再び原作序盤に
直近2作は琉球編が演出の中心となっていたが、『真』シリーズになったことで原点回帰。傾奇RUSHのモード選択を見てもわかるように「加賀〜京都〜佐渡」あたりが演出の中心となっている。そして真シリーズの『真2』は小田原まで、『真3』は琉球以降が演出の中心となっていく。
●キセルが遂にストーリーリーチに
初代からおなじみの「キセル」が主役となるリーチが登場。発生した時点で激アツだ。もちろん通常のキセル予告も継承されており、もちろんこちらも激アツ。ちなみに、この「黄金キセルリーチ」は、現時点では本作でしか登場していない。
●シリーズ初の周期演出を搭載
RTCと呼ばれる、一定時間経過(本機では90分周期)ごとに特別な演出が発生するゾーンを搭載。この「キセル之刻」中にキセル予告が発生したら大当り濃厚だ。このRTCは次作の『X』にも引き継がれた。
スペック違い | |||
スペック | 大当り確率 | 連チャン性能 | 導入日 |
M2-K1 | 1/259.04 | V-ST120回転 | 2015年12月 |
N2-K | 1/99.90 | V-ST120回転 | 2015年12月 |
L6-K | 1/319.69 | V-ST125回転 | 2016年3月 |
N-K39 | 1/39.99 | V-ST40回転 | 2016年8月 |
N-3K | 1/99.9 | V-ST100回転 | 2016年9月 |
H4-K | 1/199.8 | V-ST125回転 | 2016年12月 |
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大ヒットに加えて、ちょうど2016年あたりを境に自主規制の取り決めが変わったため実に多くのスペック違いが登場する。
L6-Kは自主規制の取り決め「大当り確率は1/320まで」に対応したもので、結果としてオリジナルの1/399よりも長期稼働を果たした。また、シリーズで唯一のちょいパチ(NK-39)にも注目。ちょいパチ自体の市場占有率が低いため残念ながらマイナーな存在で終わってしまったが、出玉性能の高さがウリのシリーズだけに、世にも珍しい1/39慶次となった。
CR花の慶次X~雲のかなたに~ スペック | |
タイプ | 確変ループ |
大当り確率 | 1/319.68(通常時) 1/137.68(確変時) |
ラウンド数 | 5or6or8or10or11or12or16R×10カウント |
確変突入率 | 65%/次回まで |
賞球数 | 4&1&3&5&15 |
大当り出玉 | 約420or560or700or840or1120or 1400or1540or1680or2240個 |
電サポ回数 | 100回転or次回まで |
導入開始日 | 2016年11月 |
初代の名を冠した原点回帰マシン。そのため、前作『真』のST機とは打って変わって次回継続までの確変機となっている。意外に思われるかも知れないが、シリーズ初の2240個獲得マシンだ。また、新筐体採用に伴い、左下デバイス「LINKAGE(リンケージ)レバー」及び上部の「ReLflash(レルフラッシュ)」が初搭載されたマシンでもある。
◆シリーズ初演出や特徴
●2つの筐体ギミック
筐体備え付けということで、慶次シリーズだけではなくニューギン製パチンコの多くに継承されていった2大ギミックは、本機が元祖になる。言うまでもなく、どちらも激アツだ。
●最大出玉数アップで戦RUSHの興奮も最高潮
初代に寄せている本機において、明らかに初代を凌駕するのが一撃での出玉獲得数だ。確変中の65%で2240個となるのは、多くのプレイヤーを魅了した。そしてこの出玉DNAが『漆黒の衝撃2400』に引き継がれることになる。
スペック違い | |||
スペック | 大当り確率 | 連チャン性能 | 導入日 |
99Ver. | 1/99.9 | V-ST75回転 | 2018年1月 |
129Ver. | 1/129.77 | V-ST75回転 | 2018年5月 |
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どちらも確変ループではなくV-ST機。『99Ver.』と『129Ver.』とでは、ST中の大当り振り分けやヘソ当りの時短回数が異なる。
CR真・花の慶次2 スペック | |
タイプ | 確変転落抽選 |
大当り確率 | 1/319.68(通常時) 1/145.31(確変時) |
ラウンド数 | 6or16R×9カウント |
確変突入率 | 70%/転落まで(ヘソ) 100%/転落まで(電チュー) |
賞球数 | 4&1&3&14 |
大当り出玉 | 約700or1870個 |
電サポ回数 | 100回転+α |
導入開始日 | 2017年12月 |
シリーズ初の確変転落抽選タイプのマシン。確変時は、1/270の転落フラグを引く前に1/145の大当りを引く限り連チャンする。右打ち時の大当りは全て約1800個と出玉爆発力はかなりのものなのだが、1年も経たずに登場した次作『漆黒の衝撃2400』が同系統のマシンでさらに尖ったスペックだったために、主役の座を明け渡すことになってしまった。
●3D演出の初搭載
まるで画面から飛び出してくるように見える3D演出が搭載された。写真からだと分からないが、実打レベルでははっきり立体に見える(3D機能ON時に限る)。この3D表示は以降の機種でも継承され、定番化している。
●確変転落抽選タイプの真・RUSH
確変転落抽選タイプということで、右打ち時の緊張感はシリーズでも抜きん出たもの。大当り終了後1回転目に転落することもあれば、100回転以上続く可能性もある。また転落しても100回転以内なら電サポ100回が保証されるところも安心感に繋がっているだろう。このゲーム性は『漆黒』や『蓮』へと受け継がれた。
CR真・花の慶次2~漆黒の衝撃 2400 スペック | |
タイプ | 確変転落抽選 |
大当り確率 | 1/319.68(通常時) 1/145.31(確変時) |
ラウンド数 | 6or16R×10カウント |
確変突入率 | 55%/転落まで(ヘソ) 100%/転落まで(電チュー) |
賞球数 | 4&1&3&15 |
大当り出玉 | 約840or2240個 |
電サポ回数 | 100回転+α |
導入開始日 | 2018年8月 |
前作『真2』のゲーム性を受け継ぎ、そして出玉性能をつきつめた確変転落タイプのマシン。右打ち時当りの全てが2240個という破壊力に魅せられたプレイヤーの厚い支持を受け、また、最終世代のCR機につきホールの駆け込み需要も加わって、大ヒットを記録した。
●出玉性能の劇的変更
前作の「確変突入率・70%、右打ち当り時ALL約1800個」が、今作では「確変突入率・55%、右打ち当り時ALL2240個」となった。また、前作にはあった初当り16Rがなくなり、今作では初当りは必ず6Rとなった。つまり、削れるところは可能な限り削って、右打ち時に還元する内容に変更されたのだ。確変中の大当り確率1/145・転落確率1/270は共通。
●各種演出はほぼ踏襲
演出関連は前作をほぼそのまま踏襲している。そういった意味では新味は少ないのだが、何しろ出玉性能が向上して大当りに対する期待感というか渇望感が増している。同じ激アツ演出でも、よりアツく感じるプレイヤーも多かっただろう。
スペック違い | |||
スペック | 大当り確率 | 連チャン性能 | 導入日 |
EXTRA RUSH | 1/199.8 | 確変転落抽選 | 2021年12月 |
99ver. | 1/99.90 | 確変転落抽選 | 2022年4月 |
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登場時期が端境期だったこともあるが、スペック違いはいずれもP機。『EXTRA RUSH』は初当り後のほとんどで時短に突入し、そこで突然時短を引きつつ大当りして確変を目指すという斬新なゲーム性だ。対して『99ver.』はオーソドックスな確変転落抽選タイプだ。
P花の慶次~蓮 スペック | |
タイプ | 確変転落抽選 |
大当り確率 | 1/319.68(通常時) 1/129.77(確変時) |
ラウンド数 | 4or10Rorランクアップボーナス (4~10R)×10カウント |
確変突入率 | 50%/転落まで(ヘソ) 100%/転落まで(電チュー) |
賞球数 | 3&1&4&15 |
大当り出玉 | 約600~1500個(払い出し) |
電サポ回数 | 100回転+α |
導入開始日 | 2020年2月 |
『真・花の慶次2』から実に2年振りの新作ということで、かなり大きな変化を遂げた。目に見えるところでは慶次専用枠「天槍(てんそう)」の採用で、見えない部分ではP機となったこと。P機ということで大当りの最大出玉は約1500個(払い出し)にこそなったが、ゲーム性そのものは『漆黒』を彷彿とさせる確変転落抽選タイプ。獲得出玉数が減った分、連チャン性能は飛躍的にアップしているため、出玉性能全体で考えればまるで見劣りしないものとなっている。
●専用枠「天槍」
シリーズ初となる専用枠は、筐体右側に巨大な極朱槍を搭載。ただし、こちらは見た目のインパクト重視で、演出的にはその下にある天激ボタンの方が期待大だ。そして天激ボタンは次作の『真3』にも引き継がれた。
●『漆黒』に勝るとも劣らない確変転落抽選タイプ
実は本作、『漆黒』よりも初当り時の確変突入率が低く、また、ラウンド数(出玉)も少ない。ではどこが『漆黒』に勝るとも劣らないのか。それは確変中の確率配分にある。『漆黒』は大当り確率1/145・転落確率1/270だったが、本機は大当り確率1/129・転落確率1/520。連チャン性能で圧倒しているのだ。
スペック違い | |||
スペック | 大当り確率 | 連チャン性能 | 導入日 |
A花の慶〜蓮 | 1/99.90 | 確変転落抽選 | 2021年1月 |
199ver. | 1/199.80 | 確変転落抽選 | 2021年5月 |
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『A』はメインスペックの『蓮』を、そのまま3倍当たりやすくしたようなスペック。一方『199ver.』は時短突破型+確変転落抽選タイプにつき少々クセのあるスペックだ。
CR真・花の慶次3 スペック | |
タイプ | V-ST |
大当り確率 | 1/319.68(通常時) 1/76.56(確変時) |
ラウンド数 | 2or6or10R×10カウント |
確変突入率 | 55%/135回転まで(ヘソ) 100%/135回転まで(電チュー) |
賞球数 | 2&1&5&15 |
大当り出玉 | 約300or900or1500個(払い出し) |
電サポ回数 | 100or135回転 |
導入開始日 | 2022年1月 |
「真シリーズ完結」との公式アナウンスとともに登場した本機。このところ続いていた確変転落タイプではなく、初代『真』を色濃く受け継いだV-ST機となる。ST突入率67.5%・継続率83.3%(最大135回転)、右打ち時の大当りの8割が1500個となることから出玉性能は抜群だ。
●新ギミック・押して参るデバイス
名台詞「推して参る」をもじった新デバイス「押して参る」は、発動時に読んで字の如く押して参ると、保留変化や斬撃カットイン等の様々なチャンスアップ(あるいは大当り)が発生する。
●ストーリーリーチに「風流仕候」
真シリーズのラストを飾るにふさわしい演出が用意された。「風流仕候」は、漫画の最終回に至るまでのクライマックスシーンが描き起こされている。絶対に1度は見ておきたい演出だ。
●4×2の全8種類のRUSHモード
RUSH中のモードは4種類で、それぞれ極モードに変更することができるので全8種類ということになる。
戦国パチスロ 花の慶次~天に愛されし漢~ スペック |
|
タイプ | ボーナス+ART(5号機) |
ボーナス合算確率 | 1/298~1/258 |
ART初当り突入率 | 1/532~347 |
機械割 | 97.1~115.4% |
導入開始日 | 2012年11月 |
慶次シリーズ初のパチスロは5号機でART機。リアルボーナス搭載で、ART中の1Gあたりの平均増加枚数は当時の水準から見ても緩やかな方ではあったが、その分上乗せ性能に秀でていて、3桁ゲーム数乗せも普通にそこかしこで見られた。一旦出始めると終わる気配すら感じさせない…パチンコだけではなくパチスロでも慶次の出玉武威を示していたわけだ。
●シリーズ伝統になった出玉トリガー「天武の極」
パチスロ慶次シリーズお約束となる上乗せ特化ゾーン「天武の極」はここから始まった。ゲーム性の変化に伴い機種ごとで上乗せ性能は異なるが、いずれであっても天武の極は特別なポジションが与えられている。本機であれば、TOTAL約75%で継続する毎ゲーム上乗せ抽選で、1Gごとに100or200or300G乗せるものであった。
●パチンコの象徴的演出の継承
パチンコ慶次の象徴的演出は、もちろんパチスロ慶次にも引き継がれている。激アツでお馴染みのキセル予告は、パチスロでは発生した状況に応じて「ボーナスorART」「赤7揃い」「特化ゾーン突入」「大量上乗せ」に期待できる激アツ演出だし、パチンコでは潜確の可能性がある「(極)傾奇ゾーン」はARTの前兆ゾーンとなる。
他にもART中が「戦モード」で引き戻しゾーンが「殿モード」となる等、良い意味で既視感のあるプレイができる。ややもすると複雑なパチスロのゲーム性を、パチンコを打っている方なら初打ちでも損をしないで済むような配慮がなされていた。
戦国パチスロ 花の慶次~これより我ら修羅に入る~ スペック |
|
タイプ | AT(5号機) |
ART初当り突入率 | 1/298~205 |
機械割 | 97~112% |
導入開始日 | 2013年11月 |
慶次シリーズのパチスロ第2弾。前作よりもさらにパチンコ要素が強く取り入れられており、通常時は毎ゲーム獲得できる保留玉(消化は4G後)を消化しながらゲームを消化していく。通常は保留玉・白だが、パチンコさながら、これが緑や赤ならチャンスとなる。平均増加約2.7枚/Gと前作からパワーアップしたATは、同年設置のパチンコ『琉』のSTを想起させる連チャンシステムだ。
●保留玉とギミック
パチンコ慶次との結びつきの深さを感じさせるのは2つ。1つは保留玉で、もう1つはギミックの採用だ。この頃のパチスロには役物やギミックが搭載される例はほぼなかったが、パチンコ慶次は既にド派手なギミックで定評を得ていた。パチスロ慶次にギミックが搭載されたのは、理の当然だったのかも知れない。
●天武の極は80%継続&0G連
パチスロ慶次シリーズのお約束とも言える出玉トリガー「天武の極」は、今作では継続率80%の0G連となっている。ちょうど前作の「天武の極」と「桜花乱舞」の両方の性質を併せ持っている格好だ。
戦国パチスロ 花の慶次~戦極めし傾奇者の宴~ スペック |
|
タイプ | ボーナス+ART(5号機) |
ボーナス合算確率 | 1/350.5~1/316.6 |
ART初当り突入率 | 1/549.5~412.7 |
機械割 | 96.8~112.7% |
導入開始日 | 2015年11月 |
慶次シリーズのパチスロ第3弾。前作のATは受け継がれず、初代を彷彿させるボーナス+ARTに戻った。最大のトピックスは「天武の極」のパワーアップで、突入ルートが全5ルートにもなったこと。その中には、ART突入と同時に「天武の極」に入るものもある。
●最もトリッキーな「天武の極」
前作の0G連ではなくなり、毎ゲームの継続抽選となった。継続率は70or80%で、毎ゲーム3桁ゲーム数を加算していく。同時に「城門突破(0G連)」抽選を行っており、さらにこの「城門突破ループ獲得」抽選も行っている。シリーズ中、最もトリッキーな「天武の極」と言えよう。
●もう1つの出玉トリガー「もののふ大宴舞」
「もののふ大宴舞」はART中に発生し、最大8個のARTストックを獲得できる、「天武の極」と双璧になる出玉増加トリガーだ。ただし残念ながらこちらが搭載されているのは本作のみ。次機種以降に継承されてはいない。
戦国パチスロ 花の慶次~天を穿つ戦槍~ スペック |
|
タイプ | ART(5号機) |
ART初当り突入率 |
1/431.3~306.3 |
機械割 | 98.5~110.1% |
導入開始日 | 2017年8月 |
ボーナスを持たないARTのみとなった慶次シリーズのパチスロ第4弾は、周期抽選とレア役からのCZがART突入のキー。周期抽選は、ゲーム数の下二桁が「87」になると行われる。50枚あたりの平均消化ゲーム数が約47.0Gなので、2000円に1回はART抽選を受けられる仕様だった。
●「天武の極」のかわりに「天槍炎武」
シリーズ伝統の「天武の極」はなくなってしまったが、代わりに同等以上の魅力を持つ「天槍炎武」を搭載。パチンコのST機のように、最大10G継続までのARTストック獲得抽選で、ストックできればそこから10Gが再セットされる。継続率は最大80%だ。
●皆朱の刻でリアルタイムを獲得
リアルタイムと連動するタイマー予告系の演出はパチンコではお馴染みだが、プレイ速度を打ち手が調整できるパチスロでは意外と珍しい。だが本作ではリアルタイム連動型の演出が用意されており、CZ「皆朱の刻」(10G継続)では、1Gごとに「CZラストゲームでの演出秒数」の獲得抽選をし、10秒獲得で晴れてARTとなる。
スペック違い | |||
スペック | 機械割 | 仕様 | 導入日 |
剛弓ver. | 98.2~105.3% | ART | 2019年1月 |
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ART初当り確率を下げて、一撃の破壊力をあげたスペック違いも存在した。ただ、本機登場時期のホールの新台運用は完全に6号機となっていたので、残念ながら設置はあまり進まず。ただし5号機最終設置リストに名を連ねていたので、導入したホールでは期限ギリギリまで使われるケースも多かった。
戦国パチスロ 花の慶次~武威~ スペック | |
タイプ | AT(6号機) |
CZ+AT初当り突入率 | 1/511~237 |
機械割 | 98.3~112.9% |
導入開始日 | 2021年1月 |
シリーズ初の6号機で、いわゆる高純増タイプのAT機。平均増加速度は約8.7枚/Gで、現役マシンどころか、4号機を含めたすべてのパチスロの中でもトップクラスを誇る。2400枚完走までわずか300G足らずと、本当にあっという間の出来事だ。
●上位版「天武の極MAX」
AT突入と同時に特化ゾーン「天武の極」に突入する。つまり、当たりさえすれば誰でも「天武の極」を味わえる。そのため特別感が薄れたようにも思われるが、シリーズ初となる上位版「天武の極MAX」(実質これが今までの天武の極ともいえる)が用意されているので、そちらをターゲットにしてレバーを叩こう。
●CZ中の演出は戦モードを彷彿
パチンコ慶次の戦モードよろしく、本作のCZ「天下無双チャレンジ」は3種類の演出の中から好きなものを選べる(抽選自体は同一)。いわゆる3戦突破のような見せ方となる「城門連破」「武将バトル」と、一発告知タイプのような「キセル之刻」だ。パチンコ慶次の世界観を上手くパチスロに移行させた格好となっている。
さてここまでご覧いただいた通り…というかご存知の通り、パチンコ・パチスロともに慶次シリーズはホールで一大勢力を築き上げている。その人気ぶりは、原作のスピンオフ作品がパチ・スロともに実機化されたことからもうかがい知ることができる。
このスピンオフ機『義風堂々!!兼続と慶次』シリーズもあわせて紹介しよう。 パチンコがスペック違いを含めて5機種、パチスロが1機種登場している。
CR義風堂々!! ~兼続と慶次~ | |||
スペック | 大当り確率 | 連チャン性能 | 導入日 |
CR義風堂々!! ~兼続と慶次~ |
1/399.61 | 確変82%/次回まで | 2015年9月 |
99ver. | 1/99.90 | 確変65%/次回まで | 2016年5月 |
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右打ち時の電チューが2つ「極チューリップ」と「ノーマルチューリップ」が用意されており、「極チューリップ」が開放する確変ならば、出玉を増やしつつ次回大当りを待てる。1/399のMAXタイプと1/99の甘デジの2機種が存在した。
戦国パチスロ義風堂々‼~兼続と慶次~ | ||
大当り確率 | タイプ | 導入日 |
97.1~106.2 ※完全攻略時 |
ボーナス+RT(5号機) | 2019年4月 |
ボーナス+RTだが、あくまでもボーナスメインのマシン。5号機ということでボーナスの獲得枚数が現在の水準から見るとかなり多く、獲得枚数416枚のBIGと平均364枚獲得のBIG、2種類のBIGが用意されていた。
戦国パチンコ P義風堂々!! 〜兼続と慶次〜2 | |||
スペック | 大当り確率 | 連チャン性能 | 導入日 |
M3-X | 1/199.8 | 1種2種混合 | 2019年10月 |
M6-X | 1/199.8 | 1種2種混合 | 2019年10月 |
N-X | 1/100.97 | 1種2種混合 | 2020年10月 |
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1種2種混合タイプで、ライトミドルがわずかな確率違いで2機種、甘デジが1機種あり、P機ということでまだまだ設置されているホールは残っている。RUSH中は演出が選べ、その内の1つは慶次とのバトルだ。兼続が負けなければ大当りとなる。
ここでは2022年に行われたイベント「花慶の日」の模様をお伝えしよう。
「花慶の日」とは「ハ・ナ」にちなんだ毎年8月7日のこと(日本記念日協会認定)で、初代登場の翌年2008年から豪華な記念イベントが開催されている。
2022年はコロナ自粛明けで3年ぶりの有人開催&メモリアルなシリーズ15周年ということで、慶次ゆかりの地である全国4箇所「米沢・大阪・東京・熊本」の特設会場にて大々的にイベントが執り行われた。
皮切りとなった米沢から大阪(台風の影響でONLINEに変更)、熊本へと舞台を移し、東京でフィナーレを迎えた。とりわけグランドファイナルの東京は、多数の芸能人や声優陣、パチンコライターが一同に介し、生歌ライブ、花慶落語、生アテレコ、出玉対決等で会場を大いに盛り上げた。
詳細を知りたい方は下記の特設サイトをチェックしてみよう!
(C)隆慶一郎・原哲夫・麻生未央/コアミックス1990
遂にP機の決定版とも言える出玉性能を有するに至った『花の慶次』シリーズ。いや、P機どころか、出玉増加速度まで考慮すれば歴代慶次(約1/400のフルスペック機も含む)最強と言っても過言ではない。
登場から15年以上、その間に何度もスペックダウン規制を受けながらも、最新作が最強作になるとは…本当に傾いているシリーズと言えるだろう。
天下御免の傾奇シリーズ機。まさにパチンコ・パチスロ業界の花である。
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