心を満たすコロッケそば
記事一覧へ公開日: 2023/12/05
昨日、ひさしぶりにコロッケそばを食べました。
3年ぶりぐらいだろうか。僕は蕎麦が好きです。でも、コロッケそばが好きかと言われると、ちょっと悩みます。
「いやいや、選んで食ってるんだから好きだろう⁉」
うーん。なんか違うんだよなぁ。好きで食べてるワケではないんです。正直、別にコロッケそばって美味くはないんですよ。もちろん不味くもない。蕎麦にめちゃくちゃ合うかって言われたら、そうでもない。個人的には冷やしたぬき蕎麦の方が100倍好きだし、あったかい蕎麦なら春菊天が乗ってるヤツの方が好き。でも、コロッケそばを食べたんです。食券機で「コロッケそば」と書かれたとボタンを押したんです。
なぜか? 僕はたぶん、別にお腹が空いていなかったんだと思います。食べても食べなくても、どっちでもいい。そんな感じの胃袋だったんです。でも、立ち食いそば屋に入って、コロッケそばを食べた。僕はお腹が空いていたんじゃなくて、心が空いていたんだと思います。なんか疲れていたというか。コロッケそばは空腹を満たすんじゃなくて、心を満たす食べ物なんです。実際、コロッケそばを食べながら僕はこう思いました。
「こんなに有難い食べ物、他にないよなぁ」
ありがたい。美味いとかマズいとかじゃなくて、ありがたい。そばつゆにコロッケが少しずつ染みていく、あの感じとか。カブっと噛みついて、そばをすするあの感じとか。なんか良いんだよなぁ。味とかじゃないんだよ。心がね、なんか満たされるんだよ、本当に。
そんなコロッケそばを食べて、電車に乗って、パチスロを打って、4万円ぐらい負けたのが昨日。負けたんだけど、朝のコロッケそばのおかげか心は晴れやかでした。久しぶりに1日が楽しめたような気がしたんです。ナイス、コロッケそば。
こうやって書いていても、イマイチ伝わる気がしないなぁ(笑) 好きでもなければ美味くもないって、なんじゃそりゃですよね。わかります。でも、そうなんです。パチスロでもそういうマシン、あるでしょう? 僕にはいつだって、そういうマシンがあります。古くは4号機の『ベティ・ブープ』。面白くないし出玉も大して出ないけど、心が満たされるからなんか打っちゃう。『ペンギンパラダイス』とか、『ピカゴロウR』とか。5号機だと初代の『ファミスタ』とかね。『ジャンジャン年中猛特訓』とか。他にもいっぱいあったなぁ。
6号機だと何だろう? 『このすば』とか? いやぁ、アイツはむしろ心を蝕まれる気がする(笑) もっと情緒があるんだよなぁ、コロッケそば系パチスロには。よくよく考えてみれば、6号機にはコロッケそば系パチスロがないかもしれない。だって、洗練されてるから。洗練されていなくても、企業努力がめちゃくちゃ詰まってるから。少なくとも、現状のやれることをやろうっていう意思があるじゃん? それってコロッケそばとは対極なんですよね。だって、そばにコロッケ乗せただけだもん。ある種、間違って蕎麦の器に落としちゃったぐらいのさ、偶然の産物感もないとダメよね。あとは安いコロッケしかないから、仕方なく乗せた位の昭和の哀愁感とかね。
そういうのは、今のマシンになかなかないよなぁ。『ナイツ』にはちょっとあるけど。あれはよく計算されてできたコロッケだからなぁ。『ハッピージャグラー』にも少し感じるけど、リバイバル機はダメなのよ。狙って再現されたコロッケそば感があるから。うーん。難しい。
皆さんの中でコロッケそば感のあるパチスロがあったら、ぜひ教えてください。あ、なんかコロッケそば食いたくなってきた。でも、実際食うかどうかは心の空き具合なんだけどね。
By HYO.
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