ご馳走させてください。
記事一覧へ公開日: 2023/12/14
遠いところからわざわざ私みたいな薄毛クソジジイのために時間を割いて会いに来てくれるというのは非常にありがたい。なんだか申し訳ないとの気持ちにすらなるのに差し入れまで持ってこられたら罰が当たるし、一緒に写真を撮るときチンポでも出さないといけないのではないかと思ってしまいます。だから差し入れは結構です、お気持ちだけで充分ですと言い続けているのです。
ただ、ライターに話し掛けるきっかけとして差し入れを持ってくる方もいると、いつだったか、ういちに言われ、なるほどと思いました。確かに、私のように図々しい人間は相手が棚橋弘至であれ、明石家さんまであれ、麻生副総理であれ、友達感覚で気軽に声を掛けられますが、皆が皆、そうだとは限りません。引っ込み思案で思っていることの一割も言えず、彼女いない歴四十年、童貞歴も四十年という方にしてみれば会ったこともない人に声を掛けるというのは至難の業。ミッションチンポッシブルと言えなくもありません。
※中武先輩に初めて掛けた言葉は「中武君ってホントにヒキ弱いんだね」。4号機のサムライスピリッツで千を超えるクソハマリを食らっていたのでそう声を掛けました。
それ故、差し入れに関してはありがたく頂戴することにしています。ただ、頂戴するだけというのもなんだか申し訳ないのでお返しとして、どこに貼るんだというクソダサイステッカーを、すみません、そんなものは用意していません。飲み物を受け取って頂くようにしているのですが、これはなにもお返しに限った話でなく、私に声を掛けるきっかけとして使ってほしいと思ったのです。
※基本的には否定も肯定もしないスタンスですが、個人的にXの自己紹介欄に欲しいものリストを載せている演者は心底軽蔑していますので、どこかの現場で会うことがあってもどうか声は掛けないでください。
動画や誌面で二十年以上言い続けている甲斐あってか、最近は朝イチ並びの段階で「二本までいいんですよね」とお声掛け頂くこともあり、心底嬉しく思っているのですが、あれはいつだったか。お声掛け頂いた方と一緒に自販機に向かっている途中「もう飲み放題でいいじゃないですか」と言われた挙句、ドリンクバー五島なるありがたくないニックネームまで頂戴致しまして、一瞬、前歯を叩き折ってやろうかとも思ったのですが、いやいや、ちょっと待てよと。それ悪くないじゃん、むしろセンスあるじゃんと思い、ドリンクをいつもより多めの三本買わせて頂きました。
※家に帰ってからもドリンクバーが継続するようにケースで渡してもいいんじゃないか。一瞬、そんなことも考えました。
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