虚偽店長と正直店長
記事一覧へ公開日: 2024/01/19
まるで設定が入っていない店に呼ばれてクソほど負けて発狂しても、クソほど負けて席に座ったままクソしても実戦が終わって事務所に挨拶に行けばノーサイド。高設定を掴んで三千枚出したみたいな顔して下品な話ができるのは歳を重ねたからなのか、それともパチスロで勝つことを既にあきらめているからなのか。そのあたりは自分でもよく分かりませんが、決して安くはないギャラをもらっているので…いや、おためごかしはやめましょう。塾長、意外といい人だったよと組合の会合で言ってほしいので実戦結果の如何を問わず、事務所では常に愛想よく振舞うようにしています。また呼ばれるかどうかは置いといて。
※5万負けても事務所に行けば笑顔です。
愛想よくしていると店長の思わぬ本音が聞けたりして、ちょっと得した気分になることがあります。以前、訪れた山形の小規模ホールの店長は推定最低設定のハナビでチンチンにヤラれた私に対し「基本的にハナビは設定3。お客様のことを考えてそれ以下は絶対に使わないようにしている」と真顔で、まるでテレビの選挙速報を食い入るように見ている当落線上の候補者、朝4時みたいな表情で言ってきました。これは業界では割と有名な話というか、他の同業者や代理店にも同じことを言っているようで、基本、呼ばれれば新青梅だろうが中標津だろうがロシアだろうがどこへでも行く私が全世界で唯一NGとしているホールです。
※当時、私の来店業務を担当した業者に言わせると、恐らくその店長はもういないとのこと。当たり前だバカ。
また、新台は回収してから還元するホールと最初に赤字覚悟で還元して後から回収するホールがあるように感じるので、そのあたりについて聞くこともあります。ほとんどの店長は長く使えると判断した新台は出さないにしても抜き過ぎぬよう気を付けていると言いますが、あれは何年前だったか。確か5号機の『バジ絆』が導入されて半年くらい経った頃だったように思います。
※恐らくリングにぶっかけろの最高設定は都市伝説、存在しないものだと個人的には思っています。
当時、まだ『バジ絆』の最高設定を打ったことがなかったので、来店実戦終了後の事務所でとあるホールの店長に出玉挙動、要は安定して出るのか、それとも荒いのかを聞いてみたところ「分からない」と。私の鼓膜が破れていた可能性もあるので、もう一度聞いてみたところ「この半年間、一度も使ったことがないので分からない」と。続けて「今後も使う予定がないので分からない」と正直すぎる答えが返ってきたので、思わずオイオイと突っ込みそうになりましたが、嘘をつかぬその誠実な人柄は嫌いじゃないというか、むしろ好感が持てると思ったので、その後、呼ばれるたびにバジ絆を打ちクソほど負けました。
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