打ち子3万持ち逃げのその裏で…
記事一覧へ公開日: 2024/09/19
早く帰りたい。誰が待っているわけではないけれど、楽しいことが待っているわけではないけれど、とにかく早く家に帰ってゆっくりしたいから昼休憩抜きで五時間打って、ちょっと早めにエンディングを撮影してマイクをスタッフに渡したら、はいおしまい。群れたがり女子のように収録後にちんたらメシを食べに行くわけでなし、小洒落た居酒屋にションベンみたいな色したビールを飲みに行くわけでなし、チャッチャと駅に向かって改札付近でお疲れ様でしたとなるのがいつものオジ収録なのですが、先日はちょっと違いました。
※オジは10時開店なら15時、9時開店なら14時までしかホールにいません。
まだ打ち足りなかったのか、それともなにか家に帰りたくない理由、たとえば猟奇殺人犯がベッドの下に隠れているとか、知らない関西人数十名が大阪の国歌、六甲おろしを大合唱しているとか、そのあたりは知る由もありませんが、もしかすると収録中にこっそりションベンみたいな色したビールを飲んで酔っていたのかもしれません。中武先輩が収録後も打っていくと狂ったことを言い始めたのです。すると、それを見ていた山本コーラ先輩も「じゃあ、俺も」と。そして何故だか私も「じゃあ、俺も」と、気付いたらどうぞ、どうぞの流れになっていました。はっ、いつの間に。
※収録終了から5時間、まだ元気です。
いまでこそ、夕方以降ホールにいることは稀ですが、私たちが出会った頃は閉店までいるのが普通でした。ういちやまりも、ゴトロニ、無道、田中なども参加した完全プライベートのパチスロ強化合宿(年に数回開催)では早期離脱=スロ打ちとして負けみたいな空気がありましたし、当時は家に帰ってもすることがないからずっとホールにいましたし、そうそう、ゴッドでちんちんにやられた中武先輩が閉店後、シャッターに向かって「まだやれるぞ、この野郎!」と吠えたこともありました。
※夏場の負け脂オジは常に迷彩柄。戦争に行くのかなと思いましたが、パチ屋は戦場なのである意味、正装です。
カメラもなにもないところでわちゃわちゃやっている感じはあの頃となにも変わらないし、中武先輩が当たるたびにちょっかいを出しに行く私も変わらない。アツい出目が停止するたび「うわっ」みたいな顔している山本コーラ先輩も当時となにひとつ変わりません。なんだか懐かしい気持ちになったというか、当時にタイムスリップしたかのような気になり、やはり気の置けぬ仲間と長時間パチスロを打つのは楽しい。改めてそう思った次第ですが、当時と唯一変わった点と言えばヤメる理由が諦めでなく、体調になった点でしょうか。山本コーラ先輩の「俺、もう肩上がらないからヤメるわ」で我々がもう若くはないこと、五十を超えたオジであることを思い知らされました。
※55日連続来店以降、ボーッとしていることが多いそうです。
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