卒業

　毎年、夏はあまり仕事をしません。仕事より遊びを優先するようにしています。理由はハナハナくらいシンプルで暑いから。「暑いからもういいじゃん」というセリフは安倍総理が言ったら大問題ですが、俺が言う分にはまったく問題ありませんからね。暑いから仕事を休む、この職業に与えられた特権であります。ということで、先月のハワイに続いて夏休み第二弾は沖縄に行ってきました。特になにをするというわけでなく、ビーチやプールでのんびりと過ごすだけなのでトリプルクラウンもエニイセブンも打ちに行きませんが、個人的にはなにもしないことが旅の醍醐味であり、贅沢だと思っているので…というのはごめんなさい嘘です。どうせ打ちに行ったところでヤラれるのは目に見えているから打ちに行かないのです。

　繁忙期ということもあり、飛行機は等価交換で4千枚強、ホテルは2泊で万枚超え。もういい加減にしろと声を大にして言いたいのですが、それでも行きたいという人が大勢いるのだからこればかりは仕方ありません。抜けるときに抜くというロジックはお盆や年末年始のホールに一脈相通じる部分があります。

ただ、実際どうなのかなと思うのです。俺が行ったときは東京よりも湿度が高かったため立っているだけで汗かいてべっとべとだし、そこそこのメシ屋が少ないから予約不可のそこそこのメシ屋は確実に並ぶ上、石垣牛とあぐー豚はそこまで美味いと思わないし、レンタカーがないと動けないから仕方なくレンタカーを借りるんだけど実際に車に乗るまでに2時間くらいかかるし、なにより旅費が海外に行くより高いし。であるにもかかわらず、毎年、夏休みに沖縄に行くのはどうかと。グアムあたり行ったほうがいいんじゃないかということに、三年連続で沖縄に行ってようやく気付いたので、もうプライベートで沖縄には行きません。五島、沖縄を卒業します。

もっとも、こちらの沖縄に関しては跳ね返りに期待できる故、そうやすやすと卒業するわけには行かないんですが。はい、おしまい。