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塾長

大事な教え

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公開日: 2018/01/11

 少し前の話になりますが、息子にルービックキューブの大会だか勉強会だかに行っていいかと訊かれました。もうチン毛も腋毛も生え揃った15歳ですから俺がうるさく言って校舎の裏でタバコをふかされても困りますし、盗んだバイクで走り出されても困ります。というか、そもそも俺は息子のやることにあまり干渉しないようにしているので、とりあえず「行きたければ行けばいい」とだけ言ったら、何故かバカみたいに喜んでいたのでこれはなにかあるに違いないと本人を問いただしたところ、そのルービックキューブの大会だか勉強会だかの開催地が大阪だと言うのです。

 

 可愛い子には旅をさせよとの言葉もありますから、大阪でも名古屋でもデススターでもどこにでも行けばいいです。俺はてっきりグリーン車の往復料金約4万円をよこせ、クソジジイと言われるのかと思ったのですが、よくよく話を聞いてみると違う、違う、そうじゃそうじゃない、友人の父親が運転する車に乗せてもらい大阪まで行くというのです。甘えるのはベッドだけと決めているのでその友達の父親に電話して断ろうと思ったのですが、その父親というのが本当に面倒見のいい方、そう、喩えるならパチスロ必勝ガイドの塾長みたいな方だったので今回だけと決めて甘えることにしました。

 

 アメ村なのか、ユニバなのか、それともサミーなのか、ルービックキューブ大会以外の時間をどう過ごしたのかは知りませんが、後日、東京と大阪間をひとりで運転したという例のスーパーお父さんに礼を言うため電話したところ、どういうわけか、開口一番「五島家の教えは素晴らしい」と言われたのです。

 

 私が息子に教えたことと言えば、万引きとヤクはやるな、セックスするときはコンドームをしろ、スイカは取りこぼすな、それくらいなので、正直、なんのことやらサッパリ分からなかったのですが、どうやら帰りの車中でスーパーお父さんの息子が「疲れた」を連発した際、こう言ったらしいのです。

 

「運転しているお父さんはもっと疲れているのに疲れたなんて言わないし、渋滞に巻き込まれても落ち込まないし、途中で嫌になって行くのをあきらめたりもしない。だから疲れたなんて言っちゃいけないよ」

 

 自分の息子ながら偉いなと思いました。マジでちょっと感動しましたが、残念ながら、疲れない、落ち込まない、あきらめないは五島家の教えではありません。はい、おしまい。

 

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