RE:ゼロの思い出は美しすぎて

　八神純子の「思い出は美しすぎて」という曲をご存じでしょうか。恐らく、これを読んでいる約8割のオッサン、オバハンはソラで歌えるはずですが、別段、知らなくても起訴されることはないのでユーチューブで検索する必要はありませんし、友＆愛にレコードを借りに行く必要もありません。にもかかわらず、何故そんな街頭テレビで力道山を観ていた頃の話をするのかと言うと思い出は美しすぎる必要はないにせよ、絶対に美しいほうがいいと思うからに他なりません。

　先日、初めてRe:ゼロを打ちました。正直、あの手の台はその世界の住人が打てばいいと思っているので打っても打たなくても良かったのですが、とりあえず流行には乗っておきたいじゃないですか。少しでも知っていればパチスロライターっぽいじゃないですか。ダメなら千円打ってディスクに移動すればいいか、そんな軽い気持ちで打ち始めました。

　なかなか当たりません。キリスト教徒ではないためミッション系連続演出が当たらないのは分かりますし、スターウォーズが死ぬほど好きだからといってそう易々とエピソード系連続演出に当たらないのも分かります。というか、6号機はコイン持ちがいい分、なかなか当たらないとの認識なので、別段、なんとも思わないのですが、主にチャンス役成立を機に移行する体操の世界選手権。あれにチョイチョイ移行したのでさほど退屈ではありませんでした。

　600Gチョイ回したところでようやく初当りを射止めましたが、無論、直撃シンソウ坂上ではありません。白鯨攻略戦という枚数的にはかなりショボイ、本丸への足掛かり的なATです。これを3回撃破しない限り、本丸には辿り着けないと聞いていたので気合を入れて、すみません、嘘つきました。どうせ当たるわけないと超後ろ向きな気持ちでレバー玉を引っ叩いていたら、あさりちゃんよりもあっさり撃破。初めての小当りが「ゼロからっしゅ」に繋がるという想定外のラッキーに見舞われました。

　獲得ゲーム数は153G。これが多いのか少ないのかは分かりかねますが、1Gあたり約8枚の純増が見込めるということは、少なくともこれまでの投資分は回収できる計算です。ショボイ上乗せとボーナスを経て1405枚のコインを獲得し、再び台に向き合うと道に倒れていた老人やプロレスラーを助けたわけでもないのに速攻でATに突入。これがなんとなく続いて途中から液晶画面がムービーに切り替わったところでエンディングを察知しました。

　なにぶん初打ちで特に勉強してきたわけでもないで設定の高低は分かりかねます。ただ、シマで一番出ているので出玉的には誰がなんと言おうと設定6ですし、なによりここでヤメれば勝ちが約束される上、俺の中でRe:ゼロの思い出は美しいものとして後生に語り継ぐことができるので即ヤメ。もっとも、皆様にしてみれば他人の勝ち自慢など胸クソ悪いだけ、思い出にすら残らないと思いますが。