ガチ実戦

こういう仕事をしていると、収録や来店実戦でホールにお邪魔した際によくこんなことを聞かれます。

自腹ですか？ と。

同じ返答を繰り返すのも正直億劫ですのでここでハッキリ申し上げますと、自腹です。完全自腹です。厳密にいえばごく稀に自腹ではない実戦もありますが、割合的には9.9割が自腹で、そうでない実戦が0.1割といったところでしょうか。

その0.1割も企画的にどうしようもない、いわばそうせざるを得ない場合のみ実戦費用は番組や編集部持ちでやりますが、自身で実戦費を選択できる場合は例外なく自腹を選びます。プレミアムフラグを引いた時に「もったいねー‼︎」ってなりたくないし、何より、勝っても負けてもリアルな部分を残したいですしね。

そんなわけで、毎日のように打って毎日のようにタコ負けしていると、財布の中身がどんどん軽くなってしまい、ぶっちゃけギャラ割れしてしまう日も少なくはありません。動画なんかで、「チクショー‼︎ 家で寝てればよかったよ‼︎」なんて言ってる時はだいたいギャラ割れしています。冗談ですけど。いや、本気か。

前回のブログで多少復調してきたと、スランプを脱出できそうだと書きましたけれども、終わってみれば1月の収支はマイナス302650円。そこそこいい会社の管理職でも赤字になるくらいではないでしょうか。

帰りたいけど帰れない。5時から男のグロンサンよろしく、どんなにひどい状況や展開でも、終業時刻までは必ず打たなければなりません。プライベートであれば帰るという選択肢があるのでここまでひどい収支にはならないと思うのですが…。

そう考えると、テレビやDVDの企画なんかでよくある「ガチ実戦」的なものは、本当の意味でのガチではないモノがほとんどでしょう。 本当にガチなら、2〜3万使ったあたりで誰かしら言うはずです。

「打つ台ないんで帰ります」と。