代打諸積

北斗強敵なら北斗乱舞、凱旋ならばSGG、アナザーゴッドハーデスであればプレミアムオブハーデスと、恐らくその機種で最も楽しく、最高の叩きどころである上乗せ特化ゾーンを、なぜ人に委ねるのでしょうか。

ペルセポネの代打を依頼され、その最中に全回転GODを引いたこともあります。絶頂ラッシュの代打で500Gちょっと乗せたこともあります。

しかし、そんなホームランは10打席、いや、100打席に数回ほどしかなく、そのほとんどは空振り三振とまではいかないまでも引っ掛けた感じのサードゴロ。たまにちょっと深めのセカンドゴロを打てる程度で、2塁ランナーを3塁に進塁させるくらいの役割が僕の代打としての実力です。

とはいえ、依頼されたものを断るわけにはいきません。自分が思うように叩けていないからとか、もうある程度出ちゃってるから結果はどうでもいいとか人によって代打を依頼する理由は様々でしょうけれども、基本的には来店実戦や収録に遊びに来て頂いた方からの依頼は「思い出づくり」的な意味合いが含まれていることが多いわけであり、だったら快く引き受けるのが男というもの。「平均以下だったらごめんね」という、「いやぁ、久しぶりだったから早くイッちゃった…」的な言い訳を前もって用意しておけば、多少のミスは許されるでしょう。

がしかし、真瞳術で1個というのはいかがなものか。無想一閃の代打を依頼され、2回目の押し順ベルで見事開眼させて依頼主とハイタッチしたのもつかの間、間髪入れずに「このあと（真瞳術）もお願いします！」と半ば強制的に請け負うハメになり、「いやぁ、真瞳術は苦手なんですよ…」とか細い声で返すも興奮気味の依頼主には届いておらず、ええいままよと消化したら案の定1個しか乗りませんでした。

わかっています。真瞳術で1個なんて、最低の結果だということはわかっています。ゲッツーどころかトリプルプレー、無想一閃成功という中途半端にいい当たりを打っちゃったもんだから最悪の結果になってしまったということはわかっていますし、深く反省しております。

だからお願い、これからもしも僕に代打を依頼する方がいらっしゃいましたら、必要以上に期待しないでもらえませんか。ジャイアンファンが代打脇谷に期待しないように、代打諸積にも過度な期待をしないで頂けると助かります。真瞳術が1個しか乗らなかった時の依頼主のような、これ以上ないくらいわかりやすい引きつった笑顔はもう見たくありませんから。