公開日: 2020/08/04
これを第二波の到来というべきなのか、それともそもそも第一波がおさまっていなかったのかはわかりかねますが、テレビをつければ連日、未だ収束する気配を見せない新型コロナウイルスの感染者数が報道されており、予断を許さない状況は続いています。
それはサウナ室も同様で、まだロウリュ・アウフグースのサービスを中止しているところも多く、再開しているサウナでも細心の注意を払っているようです。
先日訪れたサウナでは、ロウリュ・アウフグースのサービスをやってはいるものの、熱波師がサウナ室に入ってくるなりラジカセのような物を取り出してスイッチオン。すると、「新型コロナウイルス感染拡大防止の為、音声での案内とさせていただきます…」という音声ガイダンスが流れ、その後、熱波師は無言で深々とお辞儀をし、ロウリュを始めました。
ロウリュの説明を口頭でおこなえば、熱波と共に飛沫を届けてしまうかもしれない。
恐らくはそんな理由なのでしょうけれども、だからなのか、アウフグースも優しめで、力強くタオルを扇ぐ荒々しいアウフグースが赤木のゴリダンクならば、今回のそれはレイアップ。それも桜木が覚えた庶民シュートではなく、沢北がアメリカを意識して編み出したあのレイアップくらい柔らかく繊細で、それでいて確実に熱波が届いてきます。
もう俺たちに言葉はいらない。
黙々とタオルを振り続けて蒸気を拡散させ、一人一人の前に立っては「次はアナタの番です」と目で合図を送ってアウフグースしてくれる熱波師と、それに応えるかのように黙って姿勢を正して熱波を受ける我々との間には、間違いなくそんな空気が流れたのです。
その証拠に、熱波を受けた後も誰一人サウナ室から出て行こうとせず、アウフグースが終わる頃には、皆が終始無言だったサウナ室はまるでエンドロールを見守る映画館のような一体感に包まれ、熱波師には惜しみない拍手が送られました。
そして熱波師は深々とお辞儀をし、サウナ室のドアを開け、去り際に
「失礼しました」
って、喋んのかいっ！！！
最後の最後で喋んのかいっ！！！
育ちの良さがここで出るんかいっ！！！
皆さんも、コロナウイルスの感染拡大防止に努めましょう。
※サムネの通り、サウナハット買いました。前回言ってたやつ。
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