9年目
記事一覧へ公開日: 2020/08/12
初めて履いたのが中学2年生の頃。それから色や製造年は変われど、ジョーダン1を履き続けてもう20年以上になります。
スニーカーが好きなこともそうだし、キムタクを見続けていることもそう。小学生の頃からずっと変わりません。そしてそれらは時折、まるで精神安定剤のように、変わらない自分を証明してくれるモノでもあります。
今月で、この仕事を始めて9年目に入りました。
春頃にはコロナウイルスの影響で仕事どころか外出すらままならぬ日々が続き、改めて娯楽産業は平和なくして成り立たないと痛感すると共に、水商売の怖さを感じた次第です。
収録も来店業務も、この仕事は基本的にパチンコ店という「主」の上で成り立っています。現在の僕の業務内容だと、その傾向はとりわけ強いでしょう。
その主があって、それから制作会社や代理店があって、その後はじめてコチラに仕事の依頼がくるわけですから、どこにも属していない僕なんかはもう従の従、たくさんの主があるおかげで成り立っているのです。
わかってはいたことだけれど、コロナ禍でその現実をまざまざと思い知りました。
僕は決して、これまで器用な生き方をしてきたほうではなく、今後もそれができる自信はありません。納得いかないことには例え相手が大きな存在であってもノーと言ってきたし、必要以上に歩み寄ることもないし。
もともと、僕がこの業界に身を投じたのは「仕事」をするためであって、サラリーマンをやめたのは、不当なことや権力に振り回されたくないから。それをやるくらいなら、サラリーマンに戻ります。
けど好きなように生きるためには、自分の言葉や行動に力がなくてはなりません。従ではなく、主にならなくてはならないのです。
それが、僕にとってThe PPP Storeでした。
8年目、34歳の誕生日に立ち上げたPPPは、自分が主となって動ける唯一の場所であり、好きなことを好きなように表現できて、良くも悪くも全ての責任を背負える場所。もちろんPPPも、たくさんの方の協力のもとに成り立っているのは前提として。
そのPPPが、来月9/5.6の2日間、僕の地元佐賀県にてポップアップストアを開催することになりました。
初の試みですのでどうなるかは皆目見当もつきませんが、これが成功した暁には、これまでやってきたことが間違っていなかったというか、ナメんなこの野郎、属さなくてもやっていけるわと半沢直樹ばりの反骨精神ひとつでここまでやってきたことが、少しだけ報われる気がします。
変わらないことが良いわけではなく、変わることが悪いわけでもなく、立場や経験によって変わることも必要で、大事なのはそのバランス。
寝つきが悪い夜も、目が覚めてダセぇことしちゃったなって反省する朝もあるけれど、このバランスだけはなんとか上手く保ちながら、9年目もジョーダン1と共に歩いていきます。
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