僕らのスニーカー列伝 5
記事一覧へ公開日: 2020/12/03
ダンクの攻勢が止まりません。
ミシガンやケンタッキー、シラキュースといった定番のカレッジカラーからプラムやセラミックといった日本限定のモノまで、ここ数年復刻ラッシュが続いており、さらには来年、今なお語り継がれる名作である、2003年にリリースされたsupremeダンクのローカットモデル発売が噂されているほどです。
ダンクはSNKRSでもいつの間にかほとんどのシリーズが抽選販売になっていますから、売れに売れているのでしょう。僕自身も、3〜4年ほど前に定価で購入したsacaiコラボのミシガンやSBのシークリスタルが高騰しまくってほくそ笑んでいます。
が、しかし。
違うんです。違うんですよ、Nikeさん。
そういうわかりやすいモデル、誤解を恐れずに言えばミーハーにウケるモデルばかりをリリースしていると、待っているのは供給過多という未来。ミーハーは「ダンク」というモデルが好きなわけではなく、「いま流行っているスニーカー」が好きなだけなのですから。
スニーカー自体はもうブームではなく一つのカルチャーに昇華していると、僕自身はそう思っているのですが、フォース1やエアマックスに次ぐNikeの代表作が、“廃れたスニーカー”になるのは我慢なりません。例えそれが一時的なものであったとしても。
だからそうじゃなくて、もっとコアなファンにウケるもの、支持されているものを復刻してくれませんか? いやもちろん、商売だから売れる時に売っとけってのはわかるんですけれども。大工の源さんみたいに。
スニーカー歴20年以上のファンとして、僕はずっとAIR MAX95 OG ボーダーとエアワームインデストラクトの復刻を待ち望んでいるのですが、一向にその気配はありません。エアワームはもしかしたらロッドマンとの関係で復刻できないのかもしれないけれど、AIR MAX95に関してはイエローグラデが数年おきに復刻されているくらいだからできないはずはないのに。
そんなことを思いながら、先日、Nike By YouでAIR MAX95をカスタムしておりましたらば、カスタムが進むにつれなんだか既視感を覚えはじめました。
あれ…?
これって…
ここをこうして…
アウトソールをこうすれば…
!!!???
ボーダーじゃん!!!
復刻を切望熱望渇望した!!!
ボーダーじゃん!!!
ディテールは違えど配色はボーダーのそれに酷似しており、図らずもNike By Youでつくることに成功したのです。
SNKRSの抽選に当たった時もたしかに嬉しいけれど、こうやって自分の手で欲しかったモデルが再現できた時は喜びもひとしお。誰もが知るレアなスニーカーばかりを追いかけるのではなく、たまにはNike By Youでカスタムしてみるのもいいもんですよ。
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