パチンコ・パチスロブログ

森本レオ子

パニック7が休刊するらしい

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公開日: 2022/10/10

 

河出書房新社で働きてぇなぁ〜と今でも思っています。

 

 

 

 

漫画パチスロパニック7が休刊するらしい。

 

図らずとも2回連続で同じパターンの書き出しになってしまいました。ご存知の通り近年は超有名誌の休刊が相次ぐほどに出版不況が甚だしく、私の青春だった『CUTiE』や『Zipper』(※Zipperは休刊を経て季刊誌として復活)でさえも休刊の憂き目にあっております。

 

もはやどんな雑誌の休刊の報を受けても驚きはしませんが、紙媒体の仕事がしたくて和歌山のクソ田舎から上京し、片っ端から出版社の入社試験を受けたくらいには雑誌が好きですから、例え読んだことのない雑誌の休刊だとしても、その都度少し心が痛み十三。馴染みのある雑誌の休刊なんてもってのほか。センチメンタルの女です。

 

 

 

 

と言っても、私はおそらく『漫画パチスロパニック7』に出してもらったことは一度もありません。同じ編集部で作っている『漫画パチンコパニック7』にはお世話になっておりますが、パチスロの方はないハズ。

 

なので、休刊に際して何かしらの言葉を発する資格はないのですが、パニック7本誌の休刊から考えさせられることは当然山ほどあります。考えさせられるというか、考えてきたことを少しずつ露呈させていくキッカケになると言うか。長年同誌とともに生きてきたサマンサ三吉先生のTwitter投稿を読み、すごく胸を打たれました。あれは名文ですので、ぜひ皆さまにも一度目を通して頂きたいなと思う所存。リアディゾン。

 

 

 

 

前述の通り、私はあまりパニック7編集部とは関わりがありませんが、かつて編集部員として働いていた頃によく喫煙所でお見かけしていた先輩方が作っていた雑誌ですし、今は亡き名物編集長のKさんにはお世話になりました。私が入社した当時からKさんはカリスマ編集として社内で崇められていて、人事部にはKさんから色々学びなさいと言われていましたし、私を描いた漫画とコラムをまとめた一冊本の企画を出してくれたこともありました。その時は結局企画は通りませんでしたが(笑)。

 

Kさん自身もそうでしたし、サマンサ先生をはじめとする看板漫画家の先生方ってセンスの塊なんですよね。そして編集さんたちもめっちゃオシャレ。私から見たパニック7編集部って、憧れの脱力系オシャレセンス集団なんです。ワンピースならサンジ、ドラゴンボールならトランクス、スラムダンクならりょーちんで、ろくでなしBLUESなら薬師寺……言ってること、伝わってますか?(笑)

 

 

 

 

そもそもスロット自体がめちゃんこオシャレだと思うんです。図柄のデザインにしても筐体にしても演出にしても。パチンコほど過度じゃないし、遊び方がわかりやすくもない。多少は知ってないと遊べないというちょっとしたハードルがまずオシャレ。目押し、オシャレ。コインを入れる仕草、オシャレ。リーチ目、オシャレ。ペカ、オシャレ。チカ、オシャレ。奇数挙動は迷わず捨てる俺、オシャレ。

 

だからこそ私は、パチスロを打っている自分を俯瞰で見たときに不相応さを感じてハマれなかったのかなぁ、なんてことを思ったり。性根が田舎者だもんな。オシャレなもの全般がいつまで経ってもしっくりこないんだよね。

 

 

 

 

さて。完全に余談な自分語りはさておき、パニック7は私の目にとても眩しく映っていたんです。センス全開ぶりにずっと憧れも抱いておりました。ゆえにでしょうか。近年はことさら作り手さんたちのセンスが持て余されているように感じることもあったりなかったりとみせかけてありあまったり。

 

な〜んてことを、思った秋の日の2022でした。秋風は人をセンチメンタルにさせますね。

 

 

PS.17日発売のゴールド、26日発売の別冊は続くそうなので、過剰なセンチメンタルモードはこれくらいにしておきます。

 

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