奢り奢られブーメラン・ストリート
記事一覧へ公開日: 2023/03/10
“女性”演者として売り出されるには老いているが、西陣を語るには若過ぎる。
ちょうど1ヵ月前の2月10日に更新された前前前回において、「女性はCawaii!を保つためにお金をかけているのだから男女での食事の場は男性が奢るべき」説について触れたところ、その後、深田えいみさんのSNS投稿をキッカケに議論がとんでもない規模で広がったのは周知の通り。
この度はお騒がせしてしまって大変申し訳ございません。
私が嫁隠で触れたからこそ、きっと深田さんが触発されてしまったのでしょう。彼女は読者さんだったのですね。申し訳なさよりもうれしさが勝ってしまい、ニヤつきながらの謝罪となってしまったこと、改めてお詫び申し上げます。みんごめ!(みんなごめんね)
かつてキムタクは「世の中の人間は開いてるヤツと閉じてるヤツの二つにわかれる」と言っていましたが、世の中の人間というのは何でもかんでも謝罪させたいヤツと男が奢るべき説を断固として譲らず9割には嫌われながらも1割から熱狂的に支持される系ビジネスモデルのヤツ、私は割り勘でいいけどねと混乱に乗じていいねを荒稼ぎするブス、デートは勝った方が奢ればいいじゃんというパチンカス、出火後24時間以内に謝っておけばとりあえずなんとかなると思っているフェアリン等のいくつかにわかれるなぁというのが、今回の奢り奢られ論争から学んだことです。
デート代は男が出すべきか否か。期待値至上主義・回らない台を打ったら打首獄門同好会でおなじみのパチンコ必勝ガイド育ちである私としては、無い頭を使って必死に理由をひねり出し、どうにかこうにか「男が出すべき」という結論を正当化して少しでも得をせんとす、わけであります。
しかし、考え過ぎて「考」の字がゲシュタルト崩壊しそうになるくらい考えれば考えるほど、考えているこの時間は無駄なのではないかと考えるようになりました。そもそもどちらがどういう配分でお金を出すのかが曖昧な異性とのお食事会って、人生においてそう何回もあるものですか?
異性(場合によっては同性)とデートをする機会ってそんなになくないですか? だからどうしてもそうそう頻繁に遭遇することのない事例に対して熱をあげて議論したり怒り狂ったりするのって無駄じゃない? と感じるわけです。特に有名人の失言にいちいちカッカするような性格の人間ならなおさらなのではないかとも感じるわけです(失言)。
芸能人の不倫や失言等ほとんど自分に関係のないことに対する過剰な怒り、何待ちなのかがよくわからない謎の時間、紫保留、緑カットイン。私はこの世に存在するありとあらゆる無駄がキライで、ゆえにこれらの無駄を極力省くことに己の小宇宙を燃やしている真っ最中なのですが、改めて考えてみたらパチンコこそがあってもなくてもよい娯楽であり、その中でもとりわけパチンコライターという存在は無駄の極みであると気づいてしまったが最後、自分には退路しか残されていないことに少し絶望してしまいました。
無駄を省くことに熱心になればなるほど自分の首が締まるのです。これからは無駄を愛そう。デートする機会もないくせにセクシー女優を叩く輩も、ダラダラとタバコを吸う後輩を待つ時間も、ほとんど使っていないサブスクの月額料金も、amazonの過剰包装も、これからは全部愛することを誓う所存です。
PS.デートは割り勘でいいです。
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