便乗してAI来店について考えてみた
記事一覧へ公開日: 2024/04/30
AIれおこぽん来店のマージンで食っていきたいなぁ〜
令和ロマンの松井ケムリさんはお笑い芸人の道に進みたい旨を両親に伝えたところ、大和証券の副社長である父親から、「AIにできない仕事だからいいんじゃない」と返されたらしい。この話はお笑い好きの間ではかなり有名であり、私はこのエピソードがすごく好きです。
お笑い芸人という仕事を「AIにできない」という観点から肯定するお父様の思いやりにグッとくるものがありますし、売れる保証がない職種よりも将来的にAIに取って代わられる職種の方がお先が暗い時代に突入するんだなという気づきもあるからです。
現時点でAIにできない、または苦手であると言われているのは医療系の分野やクリエイティブな作業らしいです。となると、AIにできない職種という観点で言えば、お笑い芸人同様パチンコライターもそうであるハズでしょう。
しかし、なぜだかどうして今パチンコ界隈で流行の兆しを見せているのは、AI来店なのです。
塾長さんのコラムでも触れられていましたが、知らない方のために改めて説明すると、AI来店とはとんでもない爆美女AIちゃんがホールにやって来るよとSNSや店内ポスターで告知がなされている取材形態のこと。
もちろんAIですから実態はなく(実態は取材用ジャンパーを着たオジサン説があることも添えておきます)、ホールに行ってもおしゃべりすることはおろか、お目にかかることさえできません。
初めて聞いた時は、そんなのアリなのかよ……って思いましたよ。どちらかというとあまり良い印象は抱きませんでした。これが流行れば特に女性演者にとっては商売あがったりになるでしょうし、なによりAI来店爆誕の背景には結局のところ女だったら誰でもいいがあるから。ナメられたもんだぜって思うわけです。
でもまぁ「女だったら誰でもいい」はその通りなんです。そしてもちろん私もその中の一つのコマ。そう思うと、結局誰でもいいならAIで良くない? は、理にかなっている。それで広費を抑えられてお客さんに還元できるなら、よくわからない演者やライターを呼ぶよりも良いのではないでしょうか。
そしてポジティブ過ぎる視点で考えてみれば、AI来店やAI演者が流行れば、ホントのホントのホントに誰でもよかった層だけが淘汰される可能性があるんじゃないかとも思うんです。
例えば、解説のために自腹でキッチリ予習をしたり、盛り上げるために自己犠牲も厭わなかったり、勝つためのスキルを磨き続けていたり、毎月0の付く日にコツコツとクソコラムを書き続けているようなライター・演者にとっては、望ましい状況になるのではないかと。
そう考えればAIブームによって食いっぱぐれるどころか延命できる可能性もあるわけで。結局のところ、やるべきことをちゃんとやるしかないんだよな。まずは締切を守るところからちゃんとしないとね。ホント、いつもすみません。
PS.良きGWを!
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