パチンコ・パチスロブログ

森本レオ子

人のセックスとピュアなおぢを笑うな

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公開日: 2025/03/20

 

唐突にクイズです。「手塚治虫・学生ローン・乾いたゲロの匂い」から連想される街といえばどこ?

 

 

 

 

もうすぐ春ですね。上京して早23年。八王子市は南大沢から始まった私の上京生活において、最も降り立った回数が多い駅はおそらく高田馬場でしょう。勤めていた白夜書房がありますし、ガイドワークスやゼイドンノウ(ヤングさんの事務所)、国際センターやエスパスもあるので、なんだかんだで今でも週に一度くらいは高田馬場へ行く機会があります。

 

先日、いつものように半ば無意識でSNSパトロールに興じていると、なじみ深い高田馬場がトレンド入りしていることに驚きました。どうやら理由は、とある配信者が高田馬場駅前で刺殺されたという大変痛ましい事件が起こったからだとすぐにわかりました。

 

 

 

 

事件から数日が経過した今となっては被害者の婚約者を名乗る男が出てくるなど、どうにもキナ臭い雰囲気が濃くなってきたことに反比例して興味は薄れつつあるのですが、情報が「配信者が重課金ファンに刺された」のみだった発生直後は、我々女子ライター/女性演者の面々にとって他人事ではないなと震撼しました。

 

というのも、私たちが存在できているのは頂き女子りりちゃんが言うところの“おぢ”、身も蓋もない言い方をすれば、おそらく異性に免疫がないであろうおじさんたちの熱烈な応援によるものだからです。

 

 

 

 

原稿が書けないのにライターを名乗れるのも、パチもスロも解説できないのに来店仕事が途切れないのも、ブスでババアな私の写真集が爆売れしているのも全て“おぢ”のおかげ。被害者と加害者の関係性に自分が置かれている環境をオーバーラップさせやすいからこそ、他人事ではないと思えてしまうのです。

 

事件の全貌が明るみに出れば出るほど今回の高田馬場の事件より、2021年に起きた大阪のカラオケパブごまちゃんの事件の方が共通項を感じ恐怖心が煽られますが、それは別の話なので一旦おいておくとして、善意のピュアなおぢをあまりナメると大なり小なりの痛い目にあうというのは教訓にしておくべきでしょう(そういうつもりはないけどもっと自覚した方が良いという意味で)。

 

 

 

 

今回の事件は応援から発展したほのかな恋心を利用し、搾取したことに起因しているかもしれません。その点がよりいっそう身につまされるのです。

 

よく女子ライターや演者は既婚を隠すなどと言われますが、実際それは結構事実で、建前上は「芸能人でもないのにあまりにプライベートなことを公表するのも変」が理由ですが、その実は自覚的ではないにしろ、公表することで人気が落ちることを危惧しているからでしょう。

 

 

 

 

私だって隠せるものなら隠しておけばよかったと後悔しています。フォロワーの9割が男性の稼業ですから、独身の方が人気が出るに決まっています。わざわざ来店に足を運んでくれる方だって増えることでしょう。これは余談ですが、公表しているならばOKだろうと、旦那や子どもの話をせざるを得ない流れになるのも実際しんどいです。

 

現状は「得と損を天秤にかけたときに隠しておいた方が圧倒的に得」でしょうが、事件を機にひっくり返る可能性があるんじゃないかと。そもそも原稿や解説には不要な「ほのかな恋心を抱かせる」というセルフプロデュースが潮時になる日が近いのかもしれません。

 

PS.「俺は女性に免疫ありまくり、激モテおぢだよ?」は受け流しますので何卒。

 

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