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元クズ田中

ノープロブレムのその先に

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公開日: 2016/11/03

スロライターなのか、それともNPO法人の理事長なのか。

世間には1円にもならないのに他人の肩書というものをことさら気にする方もいるようで、肩書というあってないようなものを基準に、この人はこういう人間だ。こいつはこうあるべきだと、自分の想像からハミださない範囲の小さな枠にハメたがる。

 

まあ、ハメたきゃ穴があくまでハメていただいても構わないのだけど、こちとらスロライターだ、NPOだといちいち枠に囲われて生きるつもりはないわけで、あえて言うならばクズ。自分のやりたいことをただやって生きるという、クズの精神だけは胸に秘めているのだけど、自分だって生まれながらのクズ、ボーントゥービークズなわけではない。細かいことを気にして生きづらさを感じたことだってあったわけだが、とあることをきっかけに、だいたいのことはノープロブレムですませられるようになった。

 

あれはいまから9年ほど前だったろうか。原油安によって海外旅行でも航空機の燃油代がゼロになるということで、3泊4日のタイ旅行が込々9800円で売り出されていた。いったい旅行会社はどこで儲けを出しているのか心配になるほどだったが、旅行者からしたら安ければ安いほどいいに決まっている。というわけで仲間3人と連れだって、タイはバンコクへと飛ぶことになった。

 

これまでサイパンには行ったことがあったが、東南アジアは初めて。街灯の色使い、甘ったるいニオイ、街の喧騒、そのどれを取っても刺激的で、夜中にホテルに到着するや否や、荷物を放り投げて繁華街へと繰り出した。

 

タイ語はもちろん、英語すらまったく話せないなか、情熱だけでタクシードライバーとコミュニケーションをとり、たどり着いた繁華街。カタコトの日本語を話す男に連れられて、おばさんが女性器で吹き矢を飛ばす破廉恥なショーを観たり、現地民と一緒になって焼酎を回し飲みしていたら、気がつけばべろんべろんに酔っ払っていた。

 

酔ってしまえば、こっちのもの。怖いものなどないわけで、そこからは現地に8年住んでいるような顔をして余裕顔で道を歩いていたら、怪しいネオンが輝く通りに辿りついた。

 

※画像はバンコクではなくタイのパタヤのものです。

 

そのときだ。路上にたたずんでいるひとりの女性に声をかけられた。

 

「ねえねえ、なにしてるの。よかったら遊ばない?」

 

言葉はまったくわからないが、たぶんこういうことを言っているのだろうというのは直感的にわかる。とはいえ、こちらは仲間と一緒に行動をしているわけで、どこの誰かもわからない女の子にひとりでついていくわけにもいかない。ごめんね。そう言って立ち去ろうとしたときにその子の顔を正面から見て、目を疑った。それはもう、信じられないくらいカワいかった。

 

たまたま安かったからタイにきて、たまたま運転手に連れてこられた地域で、たまたま出会った美しい女性。もうこれは運命だと、出会うべくして出会ったんだと思った自分は、仲間に断りをいれてその子と一緒に遊ぶことにした。そして、数十分後にはその子に連れられるがままに、安ホテルの一室にいた。

 

部屋に入るなりシャワーを浴びに行く彼女。5分ほどで出たかと思うと会話をする隙もあたえずに、今度は自分にシャワーへ行くよう促してくる。というわけでササっとシャワーを浴びて戻ると、部屋はすでに電気が消えて真っ暗になっており、ベッドがあった方角から、カモンと一言、彼女の声が聞こえてきた。

 

この、息もつかせぬ急展開はなんだろうか。酔っ払って思考が定まらないなか、それでもこれは運命なんだと彼女を抱きしめた。日本に戻ったら、出来心で買った辺見えみりの写真集を捨てよう。えみりへの気持ちもこの子に上乗せしようと思いながら抱きしめていたら、暗闇に目が慣れてきた。そして、薄暗い視界の先に、「く」の字に曲がった、自分の倍はあろうかという男性器があらわれた。

 

…………………………え?

 

ビタどまりとは、まさにこのことだった。そして次の瞬間に、怒りがわいてきた。こいつ、オレを騙しやがって。オレの想いを弄びやがって。そう思って彼女、いや、もはや彼となったその子の顔を見たら、目に涙をため、心から申し訳なさそうな顔をしながら、小さな小さな声で、こう言った。

 

……アイムソーリー

 

沈黙のなかで、考える。オレはいいのか? 一度はえみりよりも愛したこの子に、こんな悲しい顔をさせていいのか? そう考えたら、自然と次の言葉が口から出ていた。

 

……ノープロブレム

 

これを機に、自分は人生においてだいたいのことはノープロブレムと笑ってやり過ごせるようになった。スロライターだ、NPOだと小さな枠に縛られるな。性別の確認、それはなにをさておきするべきだと思うが、人生には正解も不正解もない。思ったように生きよう。スロのこと、プライベートのこと、思ったように書いていこう。

 

そう、クズがままに。

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