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元クズ田中

ジェラシー2017・元クズ田中

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公開日: 2017/07/07

2011年当時、フィリピンに住むことを決めた時点で僕はパチスロにかかわるすべての仕事を辞めるつもりでいたのだけど、いろんな方にありがたいお言葉をかけていただき、いまでもこうやって文章を書かせてもらっている。

 

そんな生活を6年も送っているうちに時代が変わったのか、今度はフィリピンに商機を見出した業界の方のほうから「フィリピンについて知りたいんだけど」というお話をいただくようになり、そういった方が実際にフィリピンにまでやってきて、こちらでお話をするような機会もあったりする。

 

そういう方たちと飲んでいると、けっこうな割合でこんなことを聞かれる。

 

正直、田中さんと同年代くらいのライターさんでもかなり稼いでいる人がいると思うんですけど、羨ましくないんですか? 残っていれば田中さんもそれくらい稼げたはずなのに、嫉妬したりしないんですか?

 

10人いたら、8人はこの質問を投げかけてくる。

 

まず、大前提として、僕がスロ業界にがっつり残っていたとしても、その方たちと同じくらい稼げるほど仕事があったとは思えない。正直、僕は徐々に業界が映像にシフトしていくだろう流れを冷静に見て、今後、僕の勝負できる場所はなくなっていくだろうと判断したから、その前に次の道を探したわけで。視聴者目線のもうひとりの自分が、お前みたいな中途半端なライターの映像は需要がないとダメ出しをしたから早いうちに逃げようと思ったわけで、そもそも残っていたところで稼げたとは思っていないが、それよりもなによりも、稼いでいる人に対して羨ましいとか嫉妬するという感覚が、僕にはよくわからない。

 

たとえば近頃バルサとの契約を延長したメッシの新年俸が手取りで約51億円だと聞いて、羨ましいと思うだろうか。同い年の松坂が4億円もらっているからといって、なにか特別な感情がわくだろうか。それと同じで、年齢の近いスロライターの人がいくら稼いでいたとして、僕にはまったく関係のない話。人の稼ぎに首を突っ込んで得をするのは年俸のパーセンテージを報酬とする代理人くらいなわけで、それに対して羨んだり、嫉妬をするという感覚がわからない。隣で万枚出している人を羨んだところで、自分のコインは1枚も増えない。自分のコインを増やすための方法はただひとつ、自分の台を打つしかないのである。

 

とはいえ、僕がまったく嫉妬をしない人間かというとそうではなく、嫉妬心を抱いた人だっている。それは、メジャー挑戦を表明してから日本球界に復帰するまでの川崎宗則選手であったり、アメリカ挑戦を発表したピースの綾部氏。こういった人には、立場はまったく違うけれどたしかに嫉妬した。

 

僕はお金や人様の稼ぎに対して嫉妬心を抱くことはないが、その人の生き方に対しては嫉妬する。たとえいまの生活を捨てでも、自分の想いに忠実に生きている、そしてそこで輝いている人に嫉妬する。

 

まあ、潜在的なものも含めて、自分が執着しているからこそ誰かに対して嫉妬心を抱くのだろうし、そのことを踏まえて冷静に考えてみると、やはり僕はお金には執着していないとなるのだけど、向かいの席で日本人の美人さんと一緒にソフトクリームを頬張る男性に嫉妬しているのを見るに、(あまり認めたくはないが)僕は女性にも執着しているのだなあと思う。

 

自分が何に執着しているのかを理解し、嫉妬心を受け入れながら、いつかソフトクリームを頬張るその日に向かって生きていこう。

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