バジリスク~甲賀忍法帖~絆
エレコ
パチンコ・パチスロ特集
更新日: 2020/12/28
パチンコ・パチスロ業界に身を置く4名のライター・タレントを招いたクロス×トークも3回目。そして最終回となります。
今回はそれぞれの年間収支を発表してもらい、辛く長かった2020年の遊技状況を振り返っていただきました。物理的に打つことができなかった期間があり、さぞ収支は目も当てられないものになっているかと思いきや…。
最後には“今年の漢字一文字”の発表もあります。皆さまもいま一度、今年1年を振り返りながらお楽しみください!
まりも「僕からいきます。マイナス5万くらい。打ったのが130回くらいだから、割ると…1回あたり384円負け。機械割99.9%くらいじゃないですか? ほぼチャラ」
梅屋「オレは現時点で30万くらい勝ってるんですけど、例年仕事込みで40~70万の間に落ち着く感じですね」
MYME「仕事込みでそれは凄い」
梅屋「負けないパチスロを意識しつつ、でも収録だと帰れないっていうところでダメージを受けることが多い」
MYME「私はプラス10万くらいでした。もっと勝ってたのにサヨナラ凱旋企画で結構持っていかれちゃって…」
梅屋「自粛で打てない期間があった分、1個ヘンな企画やらされたらダメージが大きいんだよ。まりもさんなんて凱旋の天井の1/2がどっちに偏るかで収支が変わってくるでしょ?」
まりも「そりゃあ変わりますよ。でもサヨナラ凱旋企画で…、普段から打ってるからなおさら打つ機会が増えたんだけど、2ヵ月でめちゃくちゃ勝ったよ。今まで足りなかった分が全部返ってきたくらい」
梅屋「そうなの? オレ今年1番負けたのが凱旋だったと思う。バトルものの収録で相手に逆転するために手を出して失敗して…みたいな」
まりも「普段から打ってるなら受け入れられるけど、企画とか相手に勝つためにとかで打って負けると腹立つだろうな(笑)」
梅屋「やっぱりさ、GODを引いてやろうと思って打つわけじゃん。それで1/8192って思い出すじゃん。えーと…分母の1/20で引けたとしても400Gかかる。もっと早く引いてやろうと1/40と捉えて、これをジャグラーに置きかえて考えると6GでBIGを引く勢いで引かなきゃいけない」
まりも「そんなこと考えてるの?」
梅屋「ジャグラー6GでBIG引いてやるぞ!って、引けるわけねえ(笑)。BIGが大体1/240、約1万円でBIGを引く感じが凱旋の1日みたいなもんだから」
まりも「まあそうだね(笑)、8000G。ジャグラーの500ハマリは凱旋で2日間GODが引けない感覚ってことか。それに耐える鍛錬が必要ですね。ナミさんの収支は?」
ナミ「私はプラス36500円。源さんの状況が良くなってきたので、メインで打つようになったらプラスになりました。パチスロでは負けてます…」
MYME「私もパチンコで『助かったー!』ってなったことが多い」
ナミ「ですよね? 高継続率になってきてるから、上ブレすることが増えてる」
MYME「あるある。源さんを甘くしてるホールも多いし」
まりも「え? あるんだね。お客さんが付くほど辛くしてそうなのに」
MYME「凱旋が無くなって、源さんを打ってもらわないとやっていけないからなんですかね」
梅屋「パチスロだと番長3、パチンコだと源さんってことか」
まりも「じゃあその辺に2021年のヒントがあるんじゃないですか? しばらくはその2機種でしょう」
MYME「でも『とある』も打つ人が多いよね。遊タイムがあるし、大当りすれば100%ST。突破しなくてもSTに入るのは良いよね」
ナミ「だから1発勝負に向いてるかもしれないです。これから1万円勝負するならまりもさんもぜひ『とある』を…、遊タイム付きですけど(笑)」
MYME「機種…そういうのはないかな。ホール次第。新台にちゃんと設定6入れてくれるホールを選んで、取れたら粘ってっていう地道なパチスロ」
ナミ「今まで打ち込んでいた機種がどんどん無くなっていったので…MYMEさんが好きだったギルクラもそうだし、これから沖ドキもなくなっちゃうから、ますますホール選びで勝つっていうのが重要になってきますよね」
まりも「打ち込んだ機種は無くなってくけど、勝率で見ると上がってるんですよ。去年は35%だったのが、今年は45%」
梅屋「オレらの場合は、レギュラーでヘンな仕事が入っちゃうと下がったりするわけで」
MYME「ヘンな仕事ってどんな仕事(笑)」
梅屋「いや、なんか負けそうな仕事ってあるじゃないですか。バトルものが始まると勝率は下がりますね。その時相手に勝てばいいわけだから、逆転を狙わなきゃいけない状況で無茶なことするみたいな。立ち回りが変わっちゃう」
ナミ「勝つために凱旋を打つ、っていうことですよね。去年から出玉的に強い機種がどんどん撤去されてるじゃないですか。パチスロメインの方は勝率や収支に影響って出ててるんじゃないかなって感じるんですけど」
梅屋「全然関係ないですよ。勝つっていう意識が高いと、負ける状況で打たないから勝率は変わらない。なんでもいいからとりあえずホールに行って打つっていう人はその日のホールの状況が悪ければ負けちゃうけど、勝つ意識が高ければ…打たない日が増えるかもしれないけど、変わらないと思いますね」
まりも「平均的な勝ちは変わらないけど、打つ日数が減るからトータルの稼ぎが減るってことでしょ。そうならないように、台にしても日にしてもホールにはもうちょっと満遍なく設定を入れてほしいなとは思うよ」
MYME「新台をドーンと入れたのに、すぐお客さんが飛んじゃう機種もあって、機械代の回収も大変なんだろうなって一般のユーザーさんでもわかってると思う」
まりも「話題性で、あのシリーズの最新機種だから1シマ入れちゃいましたって当たり前にあるけど、6号機って1週間もたない機種も全然あるじゃん。源さんとか星矢みたいに後から欲しくても手に入らない状況もあるんだろうけど、昔のパチンコ屋みたいに最初は4~5台でいいと思うんだけどな。オレらが始めたころって1シマある機種なんてなかったよね?」
梅屋「昔はね。でも難しいのは、メーカーは台を売るのが仕事だから、売れそうなこと言って売れそうな時期に出すわけじゃん。ホールはお客さんに打ってもらうのが仕事だから、本当は嫌でも買うしかないっていう」
まりも「でっかいチェーン店になればなるほどだけど、試打もしないで買うこともあるから。10台導入するに値する機種なのかどうか、打ってから決めてほしい。特に今の時代、今の状況では細かい作業をしてほしいんだよね。だってお客さん付かなかったら結局こっちにしわ寄せがくるんだから」
人気に火が付くと大げさに導入しがち
梅屋「初代絆の例があるからさ。バカ売れしたけど大失敗って言われて1回無くなって、最終的には5号機を代表するほどの人気機種になったっていう。だから理想はホールにパチンコ・パチスロ大好きなヤツがいて、機種の面白さを見抜けると良いよね」
MYME「メーカーさんが解析情報をもっと出しても良いんじゃないかなって思いますね。絆って解析が出てからワーって盛り上がりませんでした?」
梅屋「それは微妙で、オレはこの仕事する立場でありながら、解析は全部出すべきじゃないと思ってるんだよね。絆の魅力ってシンプルなところだと思ってて、わかりやすいからおっちゃん達が打ってくれて設定が入るようになって、結果オレらも打てる状況になった。マニアックなところを楽しんでる層もいるけど、解析が全部出ちゃうと、逆に打てない状態もわかっちゃうから、ヤメる人も増えるんだよ」
MYME「確かに、そういう悪い方のきっかけにもなっちゃいますね。解析が出て盛り上がるかお客さんがいなくなるかは、わからない」
梅屋「少なくとも、見た目がシンプルに楽しそうっていう要素は必要なんだよね。絆の高確ランプって誰が見ても面白いじゃん? 今引けば…みたいな。そういうハマっていくポイントが大きくて、その最たるものがGOGO!ランプだと思う」
いつの時代もユーザーを虜にしてきたGOGO!ランプ
まりも「ごちゃごちゃしてると、面倒くせーなって思っちゃうよね。ガチャでカードを引くみたいな演出でランクSSが出てもヤメていいのか打たなきゃいけないのか、わかんねーよって」
梅屋「オレらでも思うんだから、おっちゃん達だって思ってるでしょ。新台だからちょっと触ってみるかもしれないけど、面倒くさくなってヤメちゃう。絆って中身は超複雑だけど、簡単に言えば忍者が戦って勝てばボーナス! AT! 連チャン!! そういうわかりやすさ」
まりも「凱旋そうだよ。数字が揃えばいい(笑)。つまりユニバが上手いってことか。ユニバと北電子だね」
梅屋「誰か“終”って書いた?」
一同(笑)
梅屋「終、菌、病…」
MYME「私は“人”です。今年はコロナがあってパチンコ業界もいろいろあったけど、結婚も多かったじゃないですか。芸能界もだしパチンコ・パチスロ業界もだし。それで…」
梅屋「離婚も多かったけどね」
MYME「ヤダヤダ(笑)。まあそうですけど、ショボーンってなってる中で誰かからの連絡に救われることがあって。生きてるか確認しあって、コロナ終息したら飲みに行こうねって。そういう繋がりで前を向けたし、来年もそうやって助け合っていけたらいいんじゃないかなと」
ナミ「いい話の後に呑気な意見で申し訳ないんですけど、私は“遊”を選びました。今年は単純に遊べなかったっていう印象で、海にも行けないパチンコも行けない、出かけると不謹慎という空気。お酒が好きな方だって麻雀が好きな方だって自粛を頑張って、ストレスが溜まっていると思うんですよ」
ナミ「だから来年は楽しく遊べる年になってほしい。遊ばせてください来年は!」
梅屋「オレは“休”。この業界にかかわる人、結果的にめちゃくちゃ休んだじゃないですか」
一同「休んだ!」
梅屋「悪くとらえると休業なんですけど、その間いろいろ考えたり別の道が開けたり、前向きになったこともあると思うんですよ。オレだと今までだったら受けなかった仕事の話も、ありがたいなって感謝できるようになったし」
まりも「人間らしさ出てきたよ。マシーンじゃなくなった」
MYME「人になった!(拍手)」
梅屋「オレ? そうかもね(笑)。だから休めて良かったなと思うようにしてます」
まりも「僕は“耐”です。耐えたでしょパチンコ業界! あることないこと言われて叩かれてさ」
まりも「みんな我慢してフラストレーション溜まってるんで…バネじゃないですけど、押さえつけられたら反動で飛び上がるようにできてるから。来年は良い方向に向かってほしいな。そういう願いも込めてこの一文字にしました」
梅屋「世界中の人がいろいろ考えた年だったのは間違いないじゃん。みんながいっぱい考えたから、必ず良い方向に向かっていくと思う。パチンコ・パチスロ業界を絡めるなら遊タイム付きの機種が盛り上がってきてるし、ナミさんの“遊”をオチに持ってくれば良かったかな」
END
全3回にわたってお届けしたクロス×トークはいかがでしたか? 正直なところ、ユーザーの“パチンコ・パチスロに対して熱が冷め気味な空気”を感じる1年だったかもしれません。
しかし集まってくれた4名の言う通り、全くネガティブにとらえる必要はないはずです。もちろんウイルスの感染対策はしっかりしつつ、スペックや性能の変化していくパチンコ・パチスロを臨機応変に楽しんでいきたいですね。
「遊」べる1年が復活することを願って、新しい年を迎えましょう!
この記事の関連情報
関連する機種