マイジャグラーⅣ
北電子
パチンコ・パチスロ特集
更新日: 2021/01/07
目押しとは、回転しているリールを無作為に止めるのではなく、対象の絵柄を意図的に狙って止めることを言います。
基本的にリールの絵柄は、ストップボタンを押して止めた位置から最大4コマ(リール上の絵柄1個=1コマ)までスベるため、停止させたい絵柄の4コマ手前までを枠内に狙えばいい、ということになります。
逆に1コマもスベることなく、特定の位置(例えば下段など)に対象絵柄をビタッと目押しして止めるのが「ビタ押し」。上中段または中下段の範囲に狙うのが「2コマ目押し」、上段~下段(リール枠内)の範囲に狙うのが「3コマ目押し」となります。
目押しすることのメリットは、
・小役の取りこぼしによるメダルロスを防げる
・ボーナスが成立した際にボーナス絵柄を即座に揃えてメダルロスを抑えられる
・AT中などにボーナス絵柄を目押しして出玉を増やすタイプの機種でしっかり純増を増やせる
・機種によっては小役がハズれたことでリーチ目を察知できる
といった点が挙げられます。
AT中の目押しなどは出玉に直結するため非常に重要です。加えて、通常時に小役を取りこぼした際の損失は多くの機種では数枚程度ですが、チリも積もれば何とやら。長時間プレイするほど取りこぼしによるメダルロスは大きくなっていきます。
また、目押しすることでレア役の種類を見極めれば、各種抽選の契機や抽選されたタイミングを把握しやすくなるのも利点。設定差のある抽選など、実戦サンプルを正確に集めることが可能となります。
さらに、目押しの精度がより高くなれば、技術介入度の高いマシンをプレイする際は勝負を有利に運べるでしょう。
目押しは個人差こそあるものの、コツさえつかめば確実にできるようになるもの。練習することでその精度をアップさせることもできます。
大事なポイントは2つで、まずは「絵柄をしっかりと捉える」こと。
これは、まずリール上の7やBARなど、小役絵柄よりも大きいサイズのボーナス絵柄を捉えることから始めるといいでしょう。
もう1つは「リールが1周するタイミングを体で覚える」こと。
リールは約0.78秒で1周しており、すべての絵柄は一定のタイミングで視界を通過していきます。何か1つでも絵柄が見えれば、そこからタイミングをとることで、狙った箇所を止められるようになります。
目押しには前述の「タイミング」と、すべての絵柄をハッキリと認識したうえで目押しする「直視」の2パターンがあり、目押しが上手い人は「直視」できることが多い傾向があります。
ですが直視でも、結局はリール1周のタイミングがつかめていなければ正確な目押しはできないため、リール1周のタイミングを体に覚えさせることは極めて重要と言えるでしょう。
それでは具体的に、目押し初心者にもハードルが低い『ジャグラー』シリーズの『マイジャグラーⅣ』(北電子)を例に挙げて解説していきましょう。
まず「リールの絵柄が何も捉えられない」という場合は、右リールの「7とBAR」を狙って練習するのがオススメ。
本機のボーナス絵柄は他の絵柄に比べてかなり大きく、横にもはみ出しています。タイミングをとりつつ、はみ出ている大きな固まりを狙ってみましょう。
右リールの「7とBAR」が狙えるようになったら、次は左・中リールの「7」です。
絵柄の星の部分は光が透過しますので、キラッと光るのを目安に止めましょう。光る面積はリール右側のほうが目立つので、視線を右に寄せていれば捉えやすいはずです。
左リールには7が2つあるので、タイミングがとりにくいかもしれませんが、これは練習あるのみ。すべてのリールの7が見えるようになれば、ボーナスを自力かつ最短で揃えられます。
7が狙えるようになったら、今度は左リールにあるBARの目押しに挑戦してみましょう。BARを狙えるようになれば、チェリーの取りこぼしが防げるため、メダルのロスを減らすことができます。
左リールにBARは2箇所ありますが、どちらもチェリーがくっついているので見やすい方でOK。リールが1周するタイミングがつかめれば、好きな方のBARを狙えるようになります。
ジャグラー以外でも、現在の機種はボーナス絵柄の近くにチェリーやスイカが配置されたリール配列となっていることがほとんどです。各リールのボーナス絵柄を目押しできれば、大抵の機種でチェリーやスイカの取りこぼしを防ぎ、メダルのロスを抑えることができます。
また、冒頭でも触れたように、リールは最大4コマまでスベる(対象の絵柄を揃えようとして引き込む)ので、チェリーやスイカを獲得するのに、毎ゲーム正確な位置を目押ししなければいけない、という訳ではありません。
目立つボーナス絵柄は見える。でも、それしか見えないから、近くにボーナス絵柄がない小役を狙うのは難しい…というレベルの方は、タイミング押しの精度を上げる方法を試してみてはいかがでしょうか。
具体的な練習方法は以下の通り。
まず早口で「だるまさんがころんだ」と発声してください。これがだいたい約1秒(手元の時計を見ながら声に出してみましょう)。リールの1周はだいたい0.75秒~0.79秒ですから、例えば基準となるボーナス絵柄の反対側にある小役を停止させたい場合は、
「だるまさ」
のあたりで押せば、ちょうど目的の絵柄が枠内に停止するはずです。このような感じで、リール配列とにらめっこしながら「これを狙いたい場合は“だるまさんがこ”のタイミングだな」などと調整していけば、見えない絵柄でも停止させることができるようになります。
練習を重ねてタイミングが身に付けば、あとは感覚だけで狙いたい箇所を停止させることができるようになるでしょう。
2コマ目押しならできる、というレベルの方にオススメなのが、上下方向の眼球運動。
眼球を上下に小刻みに動かすことによって、一度捉えた絵柄をなるべく長時間見続けるようにします。
最初はリールの回転速度についていけないと思いますが、繰り返し練習を続ければ、配列の中の特定の絵柄だけを視認できるようになり、ビタ押しの精度もアップすることでしょう。
ホールで打つ時だと時間も取られますしお金もかかるので、安価な中古機を購入して、家スロで練習してみるのもオススメです。
パチスロ機の正式名称は「回胴式遊技機」。つまり、パチスロは「遊技(ゲーム)」であると位置づけられています。
では、パチスロが遊技として成立する主なファクターは何かと言うと、それが目押しに代表される技術介入性。ゲームとは、個人の技量や習熟度に応じて結果に差が出るものだからです。
この1点においても、やはりパチスロから目押しというゲーム性がなくなることはないでしょう。
ここでは、現在までにパチスロと目押しがどのような歩みを続けてきたか、ざっとではありますがご紹介していきましょう。
●1号機~3号機(1985年頃~1992年頃まで)
1985年(昭和60年)のパチスロ(1号機)登場の時点から、すでに目押しとパチスロは密接な関係性にありました。ただし3号機時代までは、メーカーの意図せぬところで目押しが大活躍することになります。
まず1号機時代。この頃はパチスロ黎明期ということもあり、設計上の問題で、目押しによる小役抜き(狙った役をある程度自由に揃えられること)が通用する機種がチラホラ存在していました。それはつまり、目押しさえできれば確実に勝てる、ということ。
有名どころでは『トロピカーナ7X』(メーシー)や『ファイアーバード7U』(瑞穂製作所)、『ナイアガラ』(サミー工業)などが挙げられます。
2号機・3号機時代になると、さすがに単純な小役抜きはできなくなりました。
しかし、集中(現在のATのような小役が揃いやすくなる状態)の即転落を回避する打ち方や、逆押しや1枚掛けなど、特定の打ち方で小役を揃える手順が極めて効果的だったのです。そのため、やはり目押しパワーで大幅に勝率を上げられました。
ちなみに、この頃までのパチスロは、現在に比べ筐体がかなり貧弱な作りになっており、リール幅がかなり狭い、バックライトがないなど、とにかく視認性が低いものでした。
興味がある方は古い機種で遊べるゲームセンターなどで確認されてはいかでしょうか?
●4号機(1992年頃~2005年頃まで)
前述した強力な攻略法を除き、3号機までの一般的な目押しの可否は、ほぼ「ボーナス絵柄を揃えられるかどうか」だったと言えます。小役狙いに関しては、一部の上手いプレイヤーが実践していたというところでしょう。
ところが4号機『クランキーコンドル』(ユニバーサル販売)の大ヒットにより、プレイヤーの目押しへの意識はグッと上がることになりました。「通常時もBIG中も、2コマ目押しができればもの凄くお得だよ」というコンセプトを、明確にメーカー側が用意したためです。
これに他社も追随し、技術介入要素を搭載した機種が大幅に増えていきました。手順を踏まえて正確に目押しをしつつ消化すればほぼ勝てる、という状況にプレイヤーが熱狂したのです。
この流れは、史上初の押し順ナビ搭載機『イーカップ』(エレコ)以降から始まる、4号機の押し順AT機ブームまで続くことになります。
●5号機~現在まで
初期の5号機は、ある程度の目押し力を必要とする機種が多く存在しました。通常時の小役を取りこぼさない、RTのパンク回避が必要、ボーナス絵柄の目押しでART中に出玉が増加など、重要度は高かったのです。
しかしその後、押し順ART・AT機がメインになることで、目押しの重要度はそれまでより低くなっていきました。
とはいえ、『ハナビ』(アクロス)や、2018年に登場した『パチスロディスクアップ』(サミー)のヒットにより、目押しすることの楽しさや緊張感を体感できる機種が現在でもリリースされ続けています。
ここからは編集部がセレクトした目押し力が勝負に欠かせない、技術介入度の高い機種をご紹介。以下のマシンで目押しがしっかりできれば、あなたも立派な目押し上手です!
目押しの成否がARTのゲーム数やCZの天井ゲーム数を左右するという、シリーズ伝統の要素を盛り込んだマシン。成立役把握による全小役奪取や、BIG中の最大枚数獲得、CZ「運命分岐モード」での目押しなど、目押しによって機械割をアップできる要素が用意されている。
主にボーナス中の目押しの精度が機械割に影響するマシン。スペック面にも特徴があり、技術介入度が極めて高い「チャレンジボーナス(CB)」の確率が、設定によって大きく変わる。CB確率が格段に高い設定CおよびC+は、CB中のビタ押しが完璧なら、勝負において大きく有利になる。
AT機でありながら、目押しの精度がモノを言うマシン。目押しは基本的に「右リールの2連絵柄を狙う」というシンプルなものだが、発生頻度が高いため、勝利へ近づくには高い成功率をキープする必要がある。赤い筐体は偶数設定(技術介入は要ビタ押し)、青い筐体は奇数設定(技術介入は要2コマ目押し)と、見た目で設定の遇奇を判別できるのも特徴。
押し順AT機が主流となっている現在でも、目押しができるとできないとでは、パチスロの楽しさは断然変わってきます。むしろ、目押しの上達そのものがパチスロの楽しみと言ってもいいかもしれません。
目押しが上達することで、打てる機種の選択肢が広がるのも大きな利点です。
どんな方でも目押し力は上達しますので、全然できない、もしくはちょっと苦手、という方もしっかり練習して、パチスロの真髄とも言える目押しに積極的にチャレンジしてみましょう。
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