デジハネCR北斗の拳 慈母
サミー
パチンコ・パチスロ特集
更新日: 2023/04/06
パチスロにおける、栄えある「最多○○」や「最高○○」といった記録は、初代『北斗の拳』が多数持っている。
ギネスブック認定されている「最多製造&販売台数(62万台以上)」という記録は最も有名なもの。また「最多総リール回転数」など誰も数えていないので正確な記録はないが、状況証拠的に考えるとそうだというものもある。
もちろん機械そのものやホール営業以外への波及効果も歴代No.1で、パチンコ・パチスロメディアや景品交換向けグッズ製作業者、台上カウンターのメーカー等、あらゆる周辺業界が、この時期に我が世の春を謳歌していた。
そしてこの初代パチスロの余勢を駆って、パチンコでも大成功を収めることになる。当時主流になっていたいわゆる「確変バトルタイプ」と、パチスロの「バトルボーナス」の相性が良かったこともあるが、とにかくメインマーケットを、より市場規模の大きいパチンコへとスムーズに移行させたのだ。
無論、メインをパチンコへ移行したからといって、パチスロの系譜が途絶えたわけではない。その流れの中には、初代パチスロを知らぬ方でもいまだに忘れられない『北斗の拳』シリーズの1台があったりするのは、あらためてお伝えするほどのことでもないだろう。そして当然のことながら、次代の「忘れ得ぬ1台」の候補筆頭が『スマスロ北斗の拳』である。
歴史探訪企画・シリーズ機ヒストリーの第5弾は、そんな長い歴史を持つパチンコ・パチスロ『北斗の拳』シリーズを大特集。実はパチスロより先にパチンコが登場していたり、爆裂のイメージを覆すような台が人気を誇ったりと、意外な気付きがあるのでどうぞご堪能あれ!
スマスロ北斗の拳 スペック | |
タイプ | AT(6号機) |
初当り合算確率 | 1/383.4~235.1 |
機械割 | 98.0~113.0% |
導入開始日 | 2023年4月 |
いよいよメダルレスの『北斗の拳』が登場!!
現時点ではまだまだすべての情報が出尽くしているとは言えない状況だが、それでもかなりの重要事項は判明している。その中で最大の注目ポイントが、初代のゲーム性を再現していることだ。
まず、バトルボーナスの継続率は最低でも66%。他に79%、84%、89%と計4種類の基本継続率があり、これは完全に初代を受け継いでいる。小役ゲームのラストの第3停止から指を離した瞬間に継続抽選が行われるのも同様である。
本機が凄いのは、消化中に継続率アップ抽選やセットストック抽選を行っていることで、この点に関しては初代を完全に凌駕していると言えよう。
また、プレミアム扱いの無想転生バトルは継続率94%。演出も特別なものが発生して盛り上げてくれる。
演出面に目を向けても初代フィーチャーは明らかで、20年前にプレイヤーを興奮のるつぼに叩き込んだ数々の名演出が、現在の美麗グラフィック技術で発展しつつ再現されている。
●バトルボーナスは継続率アップ&ストックありの全部盛り
バトルボーナスの基本継続率は4種類だが、継続率アップ抽選&セットストック抽選があるので、最初に内部で選ばれたもの以上の継続を見せるケースも少なくないだろう。
●中押しも初代を踏襲
パチスロの『北斗の拳』と言えば中押しを楽しみにしているプレイヤーは少なくないはず。そして本機は、その期待に応えた中押し推奨タイプとも言える仕上がりで、基本的な出目法則なども受け継がれている。
●最高継続率の「無想転生バトル」
継続率94%を誇る無想転生バトルの突入条件は、無想転生チャンス成功orロングフリーズorレイ・トキ昇天。獲得期待枚数は2500枚を超える。
ジャンル | 漫画 |
原作・原案 | 武論尊 |
作画 | 原哲夫 |
掲載誌 | 週刊少年ジャンプ |
発表年 | 1983年 |
話数 | 全245話+特別編1話 |
「週刊少年ジャンプ」に1983年〜1988年まで、原作・武論尊、漫画・原哲夫により連載された作品。核戦争により文明社会が失われ、暴力が支配する世界となった世紀末を舞台に、北斗神拳の伝承者・ケンシロウが愛と哀しみを背負い救世主として成長していく姿が描かれている。
※内容は北斗の拳 OFFICIAL WEB SITEを参照・一部引用しています
199X年。世界は核の炎に包まれた。文明社会は消え去り、世界は暴力が支配する弱肉強食の時代へと突入した。
それから数年後、一子相伝の暗殺拳である北斗神拳の伝承者となったケンシロウは愛する女性ユリアと共に旅に出る。しかし、ユリアを愛する南斗孤鷲拳の使い手シンに敗北し、ケンシロウは胸に七つの傷をつけられユリアを奪われてしまう。
ユリアを取り戻すため荒野をさまようケンシロウ。そこでケンシロウは言葉を失った少女リンと、したたかに生きる少年バットと運命の出会いを果たす。
北斗神拳の宿命に導かれるまま乱世に覇をとなえる強敵たちと戦い、弱き者を救い続けるケンシロウ。北斗神拳と対を成す南斗の使い手との戦いや、ケンシロウを見守る兄トキとの出会い、そしてトキとケンシロウが目指した北斗の長兄であり最強の男ラオウとの戦いを通じ、ケンシロウは乱世を救う真の救世主へと成長していく 。
※内容は北斗の拳 OFFICIAL WEB SITEを参照・一部引用しています
第64代北斗神拳伝承者 ケンシロウ |
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第64代北斗神拳伝承者。赤ん坊の頃、ラオウやトキとともにリュウケンの許に送られ、北斗神拳伝承者としての修行を積む。核戦争勃発後に起きたシンとの戦いに敗れるものの、1年後にKING軍の首領として君臨していたシンに再戦を挑む。
北斗4兄弟の長男 ラオウ |
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北斗4兄弟の長男。トキの兄であり、修羅の国を統べていたカイオウの弟にあたる。故国が軍事国家の侵略を受けた際、北斗神拳を伝承するためにケンシロウやトキとともにリュウケンの許に送られた。
北斗4兄弟の次男 トキ |
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北斗4兄弟の次男で、ラオウとカイオウの弟にあたる。故国が侵略された際、ラオウやケンシロウとともにリュウケンに預けられた。一時は次期北斗神拳伝承者と目されるほどだったが、核戦争中に死の灰を浴びて伝承者の道を断念。
南斗六星の将 ユリア |
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南斗六星の将として生をうけ、南斗六聖拳においては慈母星の宿命を背負う。リュウガの妹であり、ジュウザは腹違いの兄にあたる。ケンシロウとともに生きる決意を固めていたがシンに拉致され、その後はリハクたちに預けられる。
※内容は北斗の拳 OFFICIAL WEB SITEを参照・一部引用しています
『北斗の拳』シリーズ年表 | |
2002年3月 | CR北斗の拳 |
2003年11月 | 北斗の拳 |
2005年7月 | CR北斗の拳 強敵 |
2007年7月 | パチスロ北斗の拳2 |
2008年9月 | ぱちんこCR北斗の拳 ラオウ |
2010年7月 | ぱちんこCR北斗の拳 剛掌 |
2011年12月 | パチスロ北斗の拳 世紀末救世主伝説 |
2013年2月 | ぱちんこCR北斗の拳5 |
2013年6月 | パチスロ北斗の拳 転生の章 |
2014年11月 | ぱちんこCR北斗の拳6 |
2015年9月 | パチスロ北斗の拳 強敵 |
2016年7月 | A-SLOT北斗の拳 将 |
2016年10月 | パチスロ北斗の拳 修羅の国篇 |
2017年4月 | ぱちんこCR北斗の拳7 |
2017年9月 | パチスロ北斗の拳 新伝説創造 |
2019年9月 | P北斗の拳8 |
2019年11月 | パチスロ北斗の拳 天昇 |
2021年3月 | パチスロ北斗の拳 宿命 |
2021年12月 | P北斗の拳9 |
2024年4月 | スマスロ北斗の拳 |
※機種名をクリックすると該当の機種紹介にジャンプします
意外なことに初登場はパチンコだが、当時を知る打ち手でもほとんどが初代パチスロ『北斗の拳』が歴史のスタートと考えているはずだ。
この初代パチスロ『北斗の拳』の人気は凄まじく、設置から検定切れを迎えるその日まで高稼働を維持し続けた。4号機から5号機へ時代が変遷するのに伴い、みなし機化や再認定が極めて難しく、それへの対策版でもあった兄弟機の『SE』は、ほとんどゲーム性が変わらないにもかかわらず大ヒットを記録した。
パチンコでは、初代パチスロ『北斗の拳』のバトルボーナスを継承した形で2005年に『強敵』と『伝承』が登場した。『強敵』は出玉重視、『伝承』は継続率重視で、このような2タイプ同時リリースは次機種の『ラオウ』『ケンシロウ』にも受け継がれている。
またユリアをメインにした『慈母』系は甘デジスペックとして登場し人気となり、パチスロでもボーナスメインの遊びやすいタイプは『将』として定着した。
話をパチスロに戻すと、初代以降はいくつかのスマッシュヒットを挟みつつ、2013年登場の『転生の章』が一世を風靡した。擬似ゲーム数とも言える「あべしステム」は、現在の新規パチスロにも広く影響を与えているほどの斬新なシステムだ。
そして『転生の章』からちょうど10年経過した今、待望の『スマスロ北斗の拳』が登場する。この新しい北斗による伝説創造にも俄然期待が持てると言えよう。
北斗の拳 スペック | |
タイプ | C(4号機) |
バトルボーナス確率 | 1/389.1~251.7 |
機械割 | 96.5~119.7% |
導入開始日 | 2003年11月 |
パチスロ第1作目にして、空前絶後とも言えるヒットを記録したモンスターマシン。AT+REG(バトルボーナス)が1セットで連チャンするシステムを持ち、継続するたびにおおむね120~130枚程度メダルが増加していく。
バトルボーナスの継続率は最低66%で最高は89%。最初に決められた継続率は以降終了するまで変わらなかったので、バトルボーナス開始時あるいは消化中に一度でも高継続率確定演出が発生した場合は、その時点で築き上げられたドル箱タワーを夢見ることができた。
20セット以上継続し、かつ継続に失敗した際には有名な「ラオウ昇天」がエンディングとして発生する。冷静な見方をすると「ラオウ昇天」はバトルボーナス終了を告げるサインなので出玉的にはまったくもって嬉しくないのだが、あまりにも感動的なシーン+最低でも3000枚弱のメダルは獲得しているということで、プレイヤーから大好評を得た。
この辺り、現在のAT完走時に発生するエンディング演出に影響を与えている、と言っても過言ではないだろう。
また、本機は「スイカや2枚チェリー等のレア役でモードを上げて、高モードでまたレア役を引いてバトルボーナスGET」が王道的なゲーム性だ。そのため、レア役の特定・見極めに有利な中押しが広く知られ、シマ内で順押ししているプレイヤーの方が圧倒的少数、といった現象も珍しくなかった。
●通常時はステージでモードを示唆
※写真は『スマスロ北斗の拳』のものです
通常時は、シンステージ・サウザーステージが通常モードで、ジャギステージとラオウステージが高確&前兆示唆となっていた。
演出ステージのアップダウンは内部モードのアップダウンとかなりリンクしており、内部モード移行を司っているのが2枚チェリーやスイカ等のレア役だ。前兆は最大32Gで、しかも当選告知は28G以降に偏っていたため、レア役を引いてから32Gもの間、非常にドキドキできた。
●見どころ満載のバトルボーナス
※写真は『スマスロ北斗の拳』のものです
バトルボーナスの継続率は66%・79%・84%・88%の4種類。揃った絵柄が赤7なのか北斗(BAR)なのかによって継続率振り分け期待度が大きく変わる。北斗の場合は84or88%のどちらかとなるため夢は大きく膨らんだ。
また、バトルボーナス開始時のケンシロウのオーラの色や、消化中の特定演出(特定攻撃でのレイやトキ出現、剛掌波を喰らって立ち上がる等)でも継続率示唆を行っている。
ケンシロウが攻撃すれば継続確定なのはもちろんだが、ラオウの攻撃を受けても背景の雲が動いていれば立ち上がるのが確定。もし倒れてしまっても逆転パターンあり、しかも逆転パターンがユリア(ラオウの攻撃がパンチ時)なら高継続率確定と、最後の最後まで楽しめる仕組みだ。
●エンディング非発生時は継続確定
※写真は『スマスロ北斗の拳』のものです
20セット以上(ジャスト20セット含む)継続し、かつ継続に失敗した場合はバトルパート1G目からエンディング「ラオウ昇天」が発生する。逆に言うと、通常のバトルパートがスタートした時点で継続確定なので、バトルで剛掌波を繰り出されても、必ず避けるか立ち上がるか復活パターンが発生する。
スペック違い | |||
スペック | タイプ | 機械割 | 導入日 |
SE | C(4号機) | 96.3~108.5% | 2006年7月 |
『SE』は、バトルボーナスの獲得枚数が減少(AT部分がメダル減算区間になった)したことが最も大きな変更点。新演出や楽曲「TOUGH BOY」が追加されたりもしたが、基本的にはかなり初代を踏襲している。
初代の代替機としての性格が強かったが、それでも代替需要自体がとてつもないものだったので、こちらもメガヒットを記録した。
パチスロ北斗の拳2 乱世覇王伝天覇の章 スペック | |
タイプ | ボーナス+RT(5号機) |
BIG合算確率 | 1/336.0~296.5 |
機械割 | 94.9~107.1% |
導入開始日 | 2007年7月 |
世の回胴シーンが全面的に5号機に切り替わるタイミングで登場。レギュレーションの大幅刷新を受けて、ゲーム性はかなり変更されている。
リアルボーナスを搭載しているマシンで、ボーナス間をRTで繋いでいく仕様。ボーナス後は必ずRTに突入し、RTはパンク役が揃うまで継続する。RT中は、パンク役を回避するためのナビを獲得(実質RTの上乗せ)しつつ、次回ボーナスを狙うシステムだ。
グラフィック面では液晶画面が大型になり、ラオウを主人公に南斗五車星やケンシロウとの死闘が繰り広げられた。
●演出の主役がラオウに!
今作の主役はケンシロウではなくラオウで、キャラクターの持つイメージ通り、BIG中やRT中には大量のザコを一撃で片っ端から粉砕していく。
●RT・覇王モード
RT・覇王モードはチェリーが停止するとパンクする。このチェリーは赤と黒の2種類があり、例えば赤チェリーが成立した際に、黒を狙えば赤は停止しない。つまり「狙ってはいけないチェリー」をナビしてくれるかどうかがパンクの分かれ道となっていた。このナビ発生率は50~95%の6段階で管理されていて、ナビ発生率が高ければ高いほどRTが継続しやすくなる。
スペック違い | |||
スペック | タイプ | 機械割 | 導入日 |
ネクストゾーン闘 | ボーナス+RT(5号機) | 97.8~107.7% | 2008年3月 |
ネクストゾーン将 | ボーナス+RT(5号機) | 96.4~112.4% | 2008年3月 |
※スペックをクリックすると機種ページに飛びます
RT中の出玉性能が改善されたのが『ネクストゾーン闘』で、こちらは基本的なゲーム性にほとんど変更を受けていない。一方、『ネクストゾーン将』は液晶演出こそ踏襲しているがボーナスメインタイプ。北斗揃いのボーナス後および、BIG後999G・REG後666Gで次回ボーナスまでのRTに突入する。
パチスロ北斗の拳 世紀末救世主伝説 スペック | |
タイプ | ボーナス+ART(5号機) |
ボーナス+ART初当り確率 | 1/298.9~182.2 |
機械割 | 97.0~115.2% |
導入開始日 | 2011年12月 |
最低でも50%継続の1セット38G(30G+バトル8G)のART機。消化中のゲーム数上乗せが強力なマシン。
また、リアルボーナスを搭載していて、獲得枚数は80枚弱と少ないが出玉を大きく左右する存在だ。ART・激闘乱舞中に引けば激闘乱舞TURBOに、ARTゲーム数上乗せ特化ゾーンである拳王乱舞中に引けば拳王乱舞TURBOと、それぞれ上位へ移行する。通常時に引いた場合はARTの契機役扱いだ。
とは言え、リアルボーナスは設定6でも確率が1/1000を下回るので、基本的には初代よろしく、レア役でモードアップ&ARTゲットを狙っていくゲーム性となっている。TURBOなしでも勝負にはなる仕様だ。
●ART・激闘乱舞
1セット38Gで、継続率は50~89%。1Gあたりの純増枚数は約2.2枚だ。セット継続よりもむしろ、消化中にどれだけゲーム数を上乗せできるかが勝負を左右するポイントとなっていた。また、消化中にボーナスを引くと激闘乱舞TURBOとなり、このボーナスを消化する8G中は上乗せ特化ゾーンだ。なお、この出玉期待度の跳ね上がる「TURBO」要素は、後のマシンに継承されていく。
●七星シャッター搭載
パチンコでは既に様々なギミックが登場していたが、パチスロでのギミックは本作が初。七星シャッターがそれで、液晶を隠すように閉じたり、開いている状態で振動したりと演出を盛り上げてくれる。
●演出は初代をフィーチャー
意外なことに、実に5年振りとなるケンシロウが主人公となるマシン。さすがにこの間にグラフィックの劇的な向上が図られ、演出数も多彩になったりと変化しているが、通常時のステージ構成や各種演出は初代を想起させるものになっていた。
パチスロ北斗の拳 転生の章 スペック | |
タイプ | AT(5号機) |
AT初当り確率 | 1/355.7~237.6 |
機械割 | 97.5~113.1% |
導入開始日 | 2013年6月 |
パチスロのあらゆる記録を持っているのが初代なら、現在のAT・ART機のゲーム性に最も影響を与えているのがこの『転生の章』といえるだろう。
とにかく本機に搭載されたあべしステムの影響力は計り知れない。現在のマシンで通常時の(天井やCZまでの)ゲーム数短縮機能を持っているのは、すべてこの『転生の章』の影響下にあると言えるからだ。
また、AT継続抽選を複数回、それもガチ抽選を行う勝舞魂(しょうぶだま)の存在も『転生の章』を大人気台に押し上げた要因だ。勝舞魂以前の継続抽選は、セット終わりの1回だけだったのだから。しかもこの勝舞魂はATレベルなどにより獲得率が変わるため、AT中のアツくなれるポイントや回数が飛躍的に向上した。
●あべしステムでゲーム数短縮
あべしステムとは、通常時のゲーム数管理を、擬似ゲーム数(あべし数)管理に変えたシステムのこと。
例えば既存機種では、天井ATが1000Gだった場合、途中でレア役を引くなどしない限り、1000GハマるまではATに当選しない。
しかし擬似ゲーム数管理の場合は、実ゲーム数は「1」でも、その1Gで擬似ゲーム数を「仮に10でも20でも100でも」進められることが可能。これにより実ゲーム数が1000Gになるよりもはるか手前で、次回ATに当選するのだ。
またAT終了後の次ゲームで、いきなり数百G以上、擬似ゲーム数が進むこともある。これによりAT・ART機にありがちだった「ATや引き戻しゾーンを抜けた後の(次が遠いという)絶望感」を払拭することに成功した。
一応、本来の天井ゲーム数(あべし数)は1536だが、消化中にまず間違いなくあべし数獲得特化ゾーン・天破の刻に何度も突入するので、リアルゲーム数で1536ハマったことがあるプレイヤーはほとんどいないであろう。
●勝舞魂の早い時期での大量保有が出玉を左右
ATは1セット40G固定+継続バトルで、ゲーム数の上乗せ機能はなし。継続バトルの神拳勝舞は勝舞魂1個ごとに勝利抽選が行われ、保有数が尽きるまで、あるいは勝利するまで続く。例えば勝舞魂を10個持っている状態で2個目で勝利した場合、残りの勝舞魂8個は次戦に持ち越せる。
つまり、一度どこかで多くの勝舞魂を獲得できればその後も有利な展開が続くため、AT序盤での大量保有がその後の行方を大きく左右した。
●ガルダ初登場
通常時やAT中、チャンスキャラとして登場するガルダは、スピンオフ作品「金翼のガルダ~南斗五車星前史~」で登場したキャラクター。パチンコ・パチスロでは本作が初となる。
パチスロ北斗の拳 強敵 スペック | |
タイプ | AT(5号機) |
AT初当り確率 | 1/432.8~291.6 |
機械割 | 97.6~113.1% |
導入開始日 | 2015年9月 |
シリーズ初の差枚数管理型ATを搭載したマシン。もちろんセット継続もあるので、枚数がなくなったからといって即ATが終了するわけではない。
枚数上乗せに重きが置かれているマシンで、一撃最大は500枚にもなる。もちろん500枚はそうポンポンと当選する類ではないが、それでも3桁上乗せはそう珍しくもない頻度で巡り会えることができた。
●差枚数管理型AT・激闘乱舞
ATの名称が激闘乱舞と前々作と同じことからも推察できる通り、内容もある程度継承されている。ただし本機では「差枚数管理型+継続抽選」で、セット突入時に必ず特化ゾーンからスタートするという違いがある。
●北斗揃いで北斗乱舞
AT開始時に揃った絵柄が赤7ではなく北斗絵柄だった場合は、通常の激闘乱舞の前に北斗乱舞がスタートする。北斗乱舞は北斗三兄弟が集結し3桁枚数を次々と乗せていく、超強力な特化ゾーンだ。
A-SLOT北斗の拳 将 スペック | |
タイプ | ボーナス+RT(5号機) |
ボーナス合算確率 | 1/161.8~133.7 |
機械割 | 97.7~110.1% |
導入開始日 | 2016年12月 |
筐体や液晶等の造作は『強敵』と同様だが、ボーナスタイプに仕様変更。パネルデザインや、北斗揃いボーナスでRTに突入することも踏まえると、『ネクストゾーン将』の直系後継機といった感が強い。
本機はフル攻略で臨むと設定1でも機械割が100%を超える、シリーズ屈指の甘めな台。当然目押し力が必要とされたが、ビタ押しを要求されるのはボーナスを最速で揃える時のみとそう頻度は高くなかった。
●BIG中の最大枚数獲得
BIG1回あたりの最大獲得枚数は311枚。これを実現するためにスイカ+チェリーの重複役成立時に、初回は必ずスイカ、2回目以降は必ずチェリーで取る必要があった。とは言え目押し難度は高くないので、知っているかどうかがポイントとなっていた。
●ボーナス終了画面で設定示唆
ボーナス終了画面の右下にサミートロフィーが出現した時点で、設定2以上が確定する。設定2と聞くとやや弱いような気もするが、そもそもが甘い台なので、設定1を避けられただけでも意味があった。トロフィーが銅なら設定2以上、キリン柄だと設定5or6、虹なら設定6確定だ。
パチスロ北斗の拳 修羅の国篇 スペック | |
タイプ | ボーナス+ART(5号機) |
ボーナス+ART合算確率 | 1/299.7~188.4 |
機械割 | 97.9~115.1% |
導入開始日 | 2016年10月 |
本作を一言で表すなら、演出は原作の「修羅の国編」で、通常時のシステムは初代、ART中は『転生の章』ということになる。
折からの内規変更を受けて5.5号機での登場となったため、AT機ではなく、1Gあたりの純増枚数がやや控え目なART機となった。
●新味溢れる演出
原作の「修羅の国編」をモチーフに演出を一新。原作でいうところのファルコ以前のキャラはあまり登場せず、ラオウにいたっては最高設定や最高継続率が確定するプレミアム扱いになっている。
●ART中は『転生の章』だが『世紀末救世主伝説』要素もあり
ART中は勝舞魂を駆使しての継続バトルや、特闘があったりと『転生の章』の流れが色濃く見られる。また、上位ゾーンでTURBOが存在するなど『世紀末救世主伝説』の要素もあり。
スペック違い | |||
スペック | タイプ | 機械割 | 導入日 |
羅刹ver. | ボーナス+RT(5号機) | 97.2~115.1% | 2018年5月 |
※スペックをクリックすると機種ページに飛びます
5号機時代の終焉間近に兄弟機の『羅刹ver.』が登場。演出は踏襲しつつも、システムは「リアルボーナス&終了後に100GのRT突入」と、かなりの刷新が施された。
パチスロ北斗の拳 新伝説創造 スペック | |
タイプ | ART(5号機) |
ART初当り確率 | 1/224.3~157.6 |
機械割 | 97.8~115.1% |
導入開始日 | 2017年9月 |
演出のメインはファルコが活躍する「天帝編」がモチーフ。原作では「拳王→天帝→修羅の国」の流れだが、パチスロの前作は『修羅の国篇』なので戻るような格好だ。「自称天才だけどバトル発生時にはケンシロウの勝利が確定する」アミ…いや、アスラというオリジナルキャラも登場する。
登場時期が、5号機全体でスペックダウンを余儀なくされていた時代だったこともあり、ARTの出玉瞬発力は少し大人しいが、その分継続期待度は歴代最高レベルだ。
●新キャラ多数登場
本機から登場のアスラ、ビジャマ、オグル、バトラは、パチスロオリジナルキャラクター。さらに原作では語られなかったストーリーなども盛り込まれている。
●ART中にTURBO要素あり
本作でもART中にTURBO要素があり、最強の特化ゾーンであるEX乱舞中にフリーズが発生するとEX乱舞TURBOとなり、面白いように3桁ゲーム数を上乗せした。
パチスロ北斗の拳 天昇 スペック | |
タイプ | AT(6号機) |
激闘ボーナス初当り確率 | 1/398.8~324.4 |
機械割 | 97.9~114.0% |
導入開始日 | 2019年11月 |
シリーズ初の6号機として登場したマシン。ATの瞬発力は超ド級の純増約6.3枚/G。これは初代の約7.2枚/Gに次ぐものだ。今と違ってAT突入から2400枚獲得で完走だが、その2400枚に達するまで30分とかからない。
演出面は修羅モードが搭載されていることもあり、ファルコも含め原作の全年代のキャラが登場する。
●CZ→ボーナス→ATの流れ
ATの破壊力がかなり大きいだけに、そこまでの道のりは簡単ではない。まずはCZに突入させ、そこでボーナスに繋げて、さらにこのボーナスでなんとかATを射止める、という初期6号機でよく見られた流れになっている。
●奇数設定が荒く、偶数設定は多少穏やか
ATの真・天昇ラッシュの入り口となる激闘ボーナスの出現率は、意図的に奇数設定が重くなっている。その分、AT突入時の獲得期待出玉は偶数設定よりも多い。
と、ここまではAT機でたまに見られる出玉特性だが、本機ではなんと同じ奇数設定でも、設定が下がるほどAT突入時の獲得期待出玉が多くなる。つまり、ハマリがキツい低設定の方が、AT当選時の見返りが大きいというわけだ。
パチスロ北斗の拳 宿命 スペック | |
タイプ | AT(6号機) |
AT初当り確率 | 1/340.1~194.2 |
機械割 | 98.0~111.1% |
導入開始日 | 2021年3月 |
まだまだ設置中の『宿命』は、性格の異なる2種類のATを搭載している一粒で二度美味しいマシン。伝承は初代を彷彿させるセット継続型で、拳王は『強敵』をイメージさせる差枚数管理型だ。
ATの種類が決まるのはボーナス絵柄を揃えた時で、青7揃いなら伝承、赤7揃いなら拳王となっている(自分で選べるわけではない)。より出玉性能に優れているのは拳王だ。
●ダブルボーナスシステム
伝承は継続率ループの他にセットストックもあり。つまり、継続抽選に漏れても継続する可能性がある。拳王は差枚数管理型で、出玉性能が伝承よりも高いため、ややプレミアム的な扱い。とは言えそこまで珍しいわけでもなく、終日打てば数回は引けるレベルだ。
●専用筐体に搭載された秘孔ギミック
北斗専用筐体に秘孔ギミックを搭載。当然と言うべきか、秘孔ギミックが有効になるのはかなりの激アツシチュエーションなので、興奮度も満点だ。
CR北斗の拳S スペック | |
タイプ | 確変ループ |
大当り確率 | 1/318.5(通常時) 1/57.9(高確率時) |
ラウンド数 | 15R×10カウント |
確変突入率 | 50%/次回まで |
賞球数 | 5&10&15 |
大当り出玉 | 約2250個(払い出し) |
電サポ回数 | 次回まで |
導入開始日 | 2002年3月 |
パチスロの初代『北斗の拳』に先駆けること1年半。実はパチンコが登場していた。
スペックは当時のオーソドックスなもので、大当り確率1/318.5、確変突入率50%・次回まで継続のループタイプ。ヘソ賞球は5個で、通常大当り後の時短は発売当時はまだ搭載できなかった。
演出面では北斗百裂拳リーチや北斗剛掌波リーチなど北斗神拳の奥義をモチーフにしたリーチを搭載。また液晶右には北斗七星ランプが搭載されていて、ランプがすべて点灯すれば大当り濃厚に。
◆シリーズ初演出や特徴
●北斗七星ランプと北斗七星チャンス
液晶右上に北斗七星ランプを搭載。バラケ目停止から北斗七星チャンスに突入するとランプが点灯していくアクションが発生し、全点灯まで達すれば大当りだ。
スペック違い | |||
スペック | 大当り確率 | 連チャン性能 | 導入日 |
V | 1/318.5 | 確変ループ | 2002年3月 |
兄弟機の『V』は、大当り確率や確変性能は『S』と同様だが、アタッカーの賞球を13個にすることで出玉を抑えている。
CR北斗の拳 強敵 スペック | |
タイプ | 確変ループ |
大当り確率 | 1/394.8(通常時) 1/39.4(高確率時) |
ラウンド数 | 15R×9カウント |
確変突入率 | 67%/次回まで |
賞球数 | 3&13&15 |
大当り出玉 | 約2025個(払い出し) |
電サポ回数 | 100回転or次回まで |
導入開始日 | 2005年7月 |
パチンコでは第2作目となるマシン。ただし初代パチスロが大ヒットした後に登場した初のパチンコということで、本機を「初のパチンコ『北斗の拳』」と記憶している方も少なくないだろう。
スペックは、確変突入率67%のループタイプで、2R(実質出玉なし)の突確・ラオウステージも搭載。また、通常大当り後も100回転の時短が搭載されている。
演出は、初代パチスロ『北斗の拳』を継承・進化させたもので、パチスロ版の演出法則なども取り入れられている。
◆シリーズ初演出や特徴
●突確・ラオウステージ
パチスロではハイチャンスステージだったラオウステージを、パチンコでは突確として起用。液晶上部のロゴが激しく揺れた後に、液晶画面が破壊されればラオウステージに突入だ。
スペック違い | |||
スペック | 大当り確率 | 連チャン性能 | 導入日 |
伝承 | 1/381.0 | 確変ループ | 2005年7月 |
STV | 1/80.1 | ST | 2006年6月 |
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同時発売された『伝承』は、出玉を抑えつつも確変突入&継続率を80%にまで高めたマシン。大当り中は初代パチスロのようなバトルが展開し、ケンシロウが勝利すれば継続となった。
1年ほど経過して登場した『STV』は甘デジタイプのST機。ST4回転はラオウステージとなっていて、ラオウに出会えば大当りだ。
ぱちんこCR北斗の拳 ラオウ スペック | |
タイプ | 確変ループ |
大当り確率 | 1/399.6(通常時) 1/39.96(高確率時) |
ラウンド数 | 5or16R×10カウント |
確変突入率 | 80%/次回まで |
賞球数 | 3&4&13&15 |
大当り出玉 | 約650or2080or2400個(払い出し) |
電サポ回数 | 40or60or80回転or次回まで |
導入開始日 | 2008年9月 |
出玉に関する自主規制が緩和の方向に舵取りされていた頃に登場したマシン。
大当り確率1/399.6で、確変は突入率80%・次回まで。約2400個獲得できるHYPER BONUSはシリーズ初となる右打ち消化となっていた。
演出面も刷新されて、リーチなどのアクション総数が一気に増加。さらに業界初の振動するPUSHボタンを搭載したところもポイントだ。
◆シリーズ初演出や特徴
●世紀末・無想・転生と多彩なモードを搭載
通常時、潜確に期待できるのが世紀末モードで、背景によって確変期待度が変化。確変終了後の時短or内部確変に期待できるのが無想モードと転生モードで、後者の方が内部確変の期待度が高い。
●確変中の主人公をケンシロウとラオウから選択
確変「死闘(バトル)モード」中は、演出の主人公をどちらかから選べた。ケンシロウ選択時の敵期待度はサウザー<ジャギ<アミバで、ラオウ選択時はリュウケン<トキ<フドウの順。このような敵期待度はシリーズの伝統として受け継がれていく。
スペック違い | |||
スペック | 大当り確率 | 連チャン性能 | 導入日 |
ケンシロウ | 1/399.6 | 確変ループ | 2008年9月 |
STV | 1/77.7 | ST | 2009年3月 |
KVJ | 1/79.9 | 確変ループ | 2009年3月 |
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『ケンシロウ』は確変82%で時短回数も増えている分、出玉は少し抑えられている。甘デジは2タイプあり、『STV』は100%突入のST機で、『KVJ』は『ラオウ』そのままのバトルタイプだ。
ぱちんこCR北斗の拳 剛掌 スペック | |
タイプ | 確変ループ |
大当り確率 | 1/399.6(通常時) 1/40.0(高確率時) |
ラウンド数 | 5or16R×10カウント |
確変突入率 | 80%/次回まで |
賞球数 | 3&13&15 |
大当り出玉 | 約650or1820or2080or2400個(払い出し) |
電サポ回数 | 40or60or80回or次回まで |
導入開始日 | 2010年7月 |
スペックは前作『ラオウ』をほぼ踏襲したマシン。
今作の特徴は演出面で、その最たるものが今なお受け継がれている「シェイクビジョン」だ。液晶周囲のギミックと液晶の連動による演出は、初めて見たファンを驚愕させた。
また原作の「天帝編」を初搭載したのも本機で、ファルコやアインといった人気キャラクターがリーチやバトルなどで大活躍している。
◆シリーズ初演出や特徴
●ファルコ初登場
パチンコでは本作が初登場となったファルコのリーチは、中央帝都ステージ限定で発生する。また、バトル(確変)10連到達時に「宿命の死闘」に突入。ここで中央帝都編を選択すれば、ケンシロウの対戦相手がファルコになった。
●2種類のプレミアムリーチ
ケンとユリアの魂が結びつく結魂式リーチと、黒王の背に跨がりつつ強敵を回想する黒王全回転リーチという2種類のプレミアムリーチが搭載されていた。
スペック違い | |||
スペック | 大当り確率 | 連チャン性能 | 導入日 |
剛掌黒王バージョン | 1/397.2 | 確変ループ | 2010年9月 |
百裂 | 1/307.7 | ST | 2011年3月 |
慈母 | 1/77.7 | ST | 2011年9月 |
金色 | 1/179.6 | 確変ループ | 2011年9月 |
有情 | 1/167.2 | ST | 2012年4月 |
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本作はシリーズの中で最も兄弟機の数が多く、5機種も登場した。
『剛掌黒王バージョン』は、潜確割合や時短回数を微調整したマイナーチェンジ版。『百裂』は100%突入のST機で、16R比率は『剛掌』より高かった。
『慈母』は安心・確実ないつもの甘デジST機。『金色』は、ライトミドル版の『剛掌』だ。
初出から実に2年近くが経過した後に設置された『有情』は、『百裂』の直接的な後継機。ライトミドルST機で、ヘソ賞球数は驚きの10個だ。
ぱちんこCR北斗の拳5 覇者 スペック | |
タイプ | 確変ループ |
大当り確率 | 1/397.2(通常時) 1/39.7(高確率時) |
ラウンド数 | 実質4or4or16R×10カウント |
確変突入率 | 80%/次回まで |
賞球数 | 3&10&15 |
大当り出玉 | 約600or2400個(払い出し) |
電サポ回数 | 0or20or40or60or80回転or次回まで |
導入開始日 | 2013年2月 |
『ラオウ』『剛掌』のスペックを引き継いだフルスペックバトルタイプ。
本機はゼロアタッカーを初搭載したマシン。大当り中の無駄玉をほとんどなくし、普通に右打ちするだけでも、ほぼ理論上の最高出玉を得ることができた。
また、ある一定期間経過すると特別な演出が発生するRTC(リアルタイムクロック)機能を搭載。この機能を使って、シリーズ初となる「修羅の国編」の演出が楽しめた。
◆シリーズ初演出や特徴
●バトルモードでトキやカイオウが選択可
確変・バトルモード中は、前作までのケンシロウ、ラオウに加え、新たにトキが選べるようになった。また設置から一定期間経過し、バトルボーナスで10連すると、4人目のキャラとしてカイオウが選択できるようになった。
●無駄玉を無くしたゼロアタッカー
アタッカーが上下2段配置になっていて、この2つが連動することで大当り消化中の無駄玉を限りなく少なくした。
スペック違い | |||
スペック | 大当り確率 | 連チャン性能 | 導入日 |
百裂 | 1/229.1 | V-ST | 2014年1月 |
慈母 | 1/89.9 | ST | 2014年9月 |
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『百裂』はシリーズ初となるV-ST機で、ヘソからの確変突入率は50.5%。初当りが通常大当りの場合は時短77回転に突入し、引き戻せばSTに突入する。
『慈母』はお馴染みの甘デジで、ST5回転がバトルタイプとなっている。
ぱちんこCR北斗の拳6 拳王 スペック | |
タイプ | 確変ループ |
大当り確率 | 1/394.8(通常時) 1/39.5(高確率時) |
ラウンド数 | 4or16R×10カウント |
確変突入率 | 80%/次回まで |
賞球数 | 3&7&15 |
大当り出玉 | 約600or2400個(払い出し) |
電サポ回数 | 0or20or40or60回転or次回まで |
導入開始日 | 2014年11月 |
スペックは今までのバトルスペックを継承し、また前作『覇者』同様に、ゼロアタッカーも搭載されている。
特に進化したのが演出面で、そのボリュームは前作『覇者』の約2倍。バトルモードは演出が一新され、今まで以上に疾走感が増している。通常時ではギミック完成でEXTRA BONUSとなる世紀末チャレンジが新搭載されている。
◆シリーズ初演出や特徴
●世紀末チャレンジ
世紀末チャレンジに突入すると、群がるザコを掃討する演出が発生。ザコを倒すほど画面右下のカウンターがアップしていき、潜確当選の期待度が上昇。カウンターが「超」まで到達すれば潜確濃厚、カウンターそのものを破壊すれば拳王BONUSだ。
●RTC・降臨タイム
前作に引き続きRTC機能を搭載。突入時は楽曲が北斗の拳名曲メドレーになる。また、この期間中に図柄揃い大当りを引けた場合は、大当り終了後のバトルモードで主人公にジャギやアミバが選択可能になった。
スペック違い | |||
スペック | 大当り確率 | 連チャン性能 | 導入日 |
宿命 | 1/394.8 | 確変ループ | 2014年12月 |
天翔百裂 | 1/307.7 | ST | 2015年10月 |
慈母 | 1/89.9 | ST | 2016年1月 |
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『宿命』は、出玉を抑えつつも確変突入率を上げたマシン。
ミドルSTの『天翔百裂』は、出玉あり大当り後の100%で36回転の確変+64回転の時短に突入。電チューサポートは合計100回転だが、確変は36回転までなので、連チャン時は36回転以内のケースが多い。結果的に、出玉スピードはかなり速い。
『慈母』は基本的には甘デジST機で、初回2R大当り時はST5回転のみと少し変化した。
ぱちんこCR北斗の拳7 転生 スペック | |
タイプ | 確変ループ |
大当り確率 | 1/319.7(通常時) 1/47.0(高確率時) |
ラウンド数 | 4or16R×10カウント |
確変突入率 | 65%/次回まで |
賞球数 | 4&1&2&3&15 |
大当り出玉 | 約600or2400個(払い出し) |
電サポ回数 | 7or100回or次回まで |
導入開始日 | 2017年4月 |
出玉自主規制の流れを受け、長らく続いていた80%継続のMAXバトル時代が終わりを告げ、本作からは大当り確率1/319のミドルスペックになった。
ただ、確変中の出玉あり大当りはすべて2400個になっているため、時としてフルスペック機をも上回る爆発力を見せた。その代わりに初当りが通常大当りの場合は4Rで時短はわずか7回転、確変中の通常当りは時短100回転は付くも出玉なし…と、とにかく確変大当りか通常当りかで、雲泥の差が出るものとなっていた。
ちなみに、次作以降はP機となるので、CR機としては本作がラストとなる。
また兄弟機には、シリーズ初の小当りRUSH搭載機や設定付きマシンがあったのもポイント。
◆シリーズ初演出や特徴
●確変ジャッジ・ひでぶゾーン
通常時、3・7図柄以外の大当りは、消化中のバトルボーナス敗北後にひでぶゾーンに突入する。7回転の間にひでぶを集め、ひでぶチャレンジに成功すれば確変突入となる。
●シリーズ初のドライブギア搭載筐体
すっかりお馴染みのサミー筐体の特殊レバーで、北斗シリーズでは本作が初となる。
●確変中のバトルが運命の分かれ道
確変・BATTLE RUSH消化中は、図柄がテンパイした時点で大当り濃厚で、最大4回のバトルに突入する。バトル勝利で16R確変大当り、4回いずれも負けると時短100回転に突入する。
スペック違い | |||
スペック | 大当り確率 | 連チャン性能 | 導入日 |
百裂乱舞 | 1/319.7 | 確変ループ+小当りRUSH | 2018年6月 |
天破 | 1/99.8~81.3 | ST | 2019年1月 |
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『百裂乱舞』はシリーズ初となる小当りRUSH搭載のミドルタイプ。もう1機種の『天破』は甘デジタイプで、こちらもシリーズ初となる設定付きマシンだ。
P北斗の拳8 覇王 スペック | |
タイプ | 確変ループ+小当りRUSH |
大当り確率 | 1/319.7(通常時) 1/54.3(高確率時) |
ラウンド数 | 4or10R×10カウント |
確変突入率 | 66%/次回まで |
賞球数 | 4&1&3&5&15 |
大当り出玉 | 約600or1500個(払い出し) |
電サポ回数 | 0or50回転or次回まで |
導入開始日 | 2019年9月 |
P機ということで、大当りラウンドは最大10Rになってしまったが、減ったラウンドを補うように小当りRUSHを搭載。それが「究極神拳RUSH」で、10R確変+小当りRUSHで今までにない出玉感が味わえた。
演出面では「拳王編」「天帝編」「修羅の国編」に加え、劇場版の「ケンシロウ伝 ZERO」も新たに収録している。
◆シリーズ初演出や特徴
●小当りRUSH付き確変・究極神拳RUSH
確変は2種類あり、10R確変なら小当りRUSH付きの究極神拳RUSHへ、4R確変の場合はBATTLE MODEに突入する。もちろん、メインの出玉トリガーは究極神拳RUSHの方で、ヘソからは20%、右打ち中は40%の割合で突入する。
●劇場版の演出を新搭載
劇場版の封切りから10年。満を持して「ケンシロウ伝 ZERO」の名シーンがパチンコに収録された。ZEROステージ滞在中にはケンシロウvsガデスやケンシロウvsジュガイ等の新味溢れる演出が発生する。
スペック違い | |||
スペック | 大当り確率 | 連チャン性能 | 導入日 |
救世主 | 1/319.7 | V確変ループ | 2021年5月 |
究極乱世 | 1/99.9 | V-ST | 2022年2月 |
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『救世主』はV確変ループタイプのミドルタイプで、シリーズ伝統のバトルスペック。『究極乱世』は甘デジタイプで、時短突破型のV-ST機だ。
P北斗の拳9 闘神 スペック | |
タイプ | 1種2種混合 |
大当り確率 | 1/319.7(通常時) 1/29.5(右打ち中実質確率) |
ラウンド数 | 3or10R×10カウント |
時短突入率 | 100% |
賞球数 | 1&1&4&7&15 |
大当り出玉 | 約450or1500個(払い出し) |
電サポ回数 | 1or900回転 |
導入開始日 | 2021年12月 |
バリバリの現役機で、シリーズ初の1種2種混合機。BATTLE MODEは、実質大当り確率1/29.5と転落確率1/105.1のどちらを先に引くかの勝負。1/29.5を先に引けば大当り&継続となる。
転落小当りを引いた場合は七星チャレンジに突入。七星チャレンジは時短1or900回転+残保留4回転で、ここで引き戻せば再びBATTLE MODEに復帰する。なお、これらすべてを含めたTOTAL連チャン率は約81%にものぼり、右打ち中ALL1500個パワーと相まって凄まじい出玉性能を誇っている。
演出面では、時代の最先端を誇ってきた映像技術がまた一段と向上。このグラフィックを堪能するだけでも打つ価値ありとさえ思えるほどの仕上がりだ。
◆シリーズ初演出や特徴
●七星チャレンジの成否が勝負の鍵
七星チャレンジは、初当りの一部、またはBATTLE MODE中のバトル敗北後に突入。初当り後は時短900回転の可能性もあり、その場合は七星チャレンジ後にBATTLE MODEに突入する。
●10R×2回の究極HYPER BONUS
RUSH中に究極HYPER BONUSを引き当てれば10R×2回で、約3000個の出玉に加えて秘孔チャッカーからのプラスαの出玉も期待できる。
スペック違い | |||
スペック | 大当り確率 | 連チャン性能 | 導入日 |
暴凶星 | 1/319.7 | 1種2種混合 | 2023年5月 |
※スペックをクリックすると機種ページに飛びます
『暴凶星』は1種2種混合機で、RUSH突入率60%、継続率約75%、右打ち中の大当りの約半分が3000個(10R×2回)となっている。
原作「北斗の拳」にスピンオフ作品(原作での正確な扱いは続編)「蒼天の拳」があるように、パチンコ・パチスロでも『蒼天の拳』シリーズが多数登場している。
原作の物語は、ケンシロウの2代前の北斗神拳伝承者・霞拳志郎が主人公で、舞台設定は1935年頃の香港と、199X年の「北斗の拳」より数十年遡る。「北斗の文句は俺に言え」が有名な決め台詞で高い人気を誇っていた。
遊技機としての歴史を追うと、初登場は意外と早く、『ぱちんこCR蒼天の拳HV』が2009年12月。これはパチンコ『北斗の拳』シリーズで言うと、3作目『ラオウ』と4作目『剛掌』の間のタイミングだ。大当り確率は1/399.6で確変突入率は78%と、かなり強力な出玉性能を有している。以降、メインスペック機だけでも5機種、最新作は2022年4月の『デジハネP蒼天の拳 双龍』だ。
対するパチスロは2010年5月初登場の『パチスロ蒼天の拳』を含め4機種。初代と『2』が5号機、『3』と『4』は6号機だ。初代の登場時期は、パチスロで言うと『世紀末救世主伝説』の1年半前になる。シリーズ最新作の『4』は2022年3月に登場した。
これら『蒼天の拳』シリーズを一言で表すと、「パチンコ・パチスロともに『北斗の拳』シリーズに劣らぬ出玉性能を持っている」となる。だからこそスピンオフ作品なのに(現時点で)全9機もの一大勢力を誇っているわけだし、プレイヤーにも支持されているのだ。
初代パチスロ『北斗の拳』の未曾有の大ヒットが、パチ・スロ問わずその後に続くシリーズ機に大きく影響を与えたのは間違いない。
しかしそれでもなお『北斗の拳』シリーズが凄いのは、その恵まれた環境にとどまるだけではなく、たゆまぬ進化を続けたところにある。
それは、パチスロであれば『転生の章』のようにゲーム性が劇的変化を遂げたものが高評価を受け、パチンコは『ラオウ』~『6』まで続いたバトルスペックで確固たる地位を築いたことでも証明されている。
そしてこの進化の流れにあっても面白いのが、原点に徹底的に回帰した『スマスロ北斗の拳』が登場したことである。この機種によってまた新しいパチンコ・パチスロ業界における世紀末救世主伝説が始まりそうだ。
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