いぬのきもち
記事一覧へ公開日: 2023/02/14
先日、16年連れ添った愛犬が旅立ちまして。そりゃあもうベッコリ凹みましたよ。
どれぐらいベッコリかって、停車している軽自動車にトラックが追突したぐらいには凹んでいましたね。
最期の半年は寝たきり状態で、ずっと介護をしていたんですけど。見る影もないぐらい痩せちゃって、ボケちゃって、僕も毎日のように嚙まれたり。
「あんなに従順で可愛かったのに!」
なんて怒りながら、悲しくなって、心のどこかでお別れの準備をし始めていて。
そう、ずっとね。心の準備はしていたんですよ。でもね、いざ旅立たれちゃうと、やっぱりね。とんでもなく落ち込んじゃいますよね。
もっと、こうしてあげれば良かったかなぁ、とか。
最後に何か、一言でもいいから会話したかったな、とか。
そんなの無理なんですけど。超能力者じゃないんで。
それでね、まあ夜中に一人で酒を飲みながら、ぼんやりと思ったんです。
「そういえば、『犬キング』っていう台が昔あったなぁ」って。
2008年にコルモ(SNK系列)からリリースされた、『犬キング』。
この台、何がすごいって「犬の気持ちがわかれば機械割アップ!」という触れ込みで、当時発表された台なんですよね。
ボーナス+AT機で、AT中は押し順の3択当てで状態がアップ→上位状態だとプチRTに突入しやすくなるため、1Gあたりの増加枚数がアップする、というシステム。この3択が、犬の気持ちを理解できれば当てられる、と。
まあ、そんなことはありえないんですけど(笑)
当時の僕は「え? じゃあ俺が打てば機械割140%ぐらいになっちゃうんじゃない?」って本気で思っていました。で、実際に打ちに行って、ボロクソに負けたのを覚えています。
犬の気持ちっていうか、ただの3択当てだったので。
配列もこんな感じで、まあしょうもないヤツなんですわ。ブランク多っ! 緑の犬キング絵柄はアリだなって思ったら、右リールにないし。ホントにしょうもない。
演出もねぇ、とても犬好きが作ったとは思えない感じだったんですよ。犬が車に轢かれるかどうか、みたいな連続演出があったからね。今だったらクレームからの謝罪会見ムーブ必須ですわ。
ただ、こういうのがコルモの良いところだった気もします。
僕はコルモの『ジャンジャン年中猛特訓』っていう台が好きでね。
もう仕様もうろ覚えだけど。ボーナス+RTだったかな? 通常時は毎ゲーム、液晶上に五十音のひらがながランダムで3つ並ぶんですけど。
「あたみ」とか「こやく」とか。で、「あたり」とかはボーナス確定。その他にもチャンスパターンが色々あったと思うんですけど、1つも覚えていません。覚えているのは、放送禁止用語や卑猥な言葉も出現するので、それをキャッキャしながら写真に収めていたことだけです。若いな。25歳ぐらいか。
配列もひっでぇな(笑) よくもまあ、こんな台を飽きもせず毎日打ってたよ、ホントに。チェリーが3種類あるってことは、ナビされた絵柄を外して延命するタイプかな? 5号機の最初の頃によくあったタイプ。懐かしいなぁ。
あれ? 何の話をしてたんだっけ? ああ、そうそう。コルモの台は独特のアジがあるよねって話。残念ながらSNKがパチスロから撤退しちゃって、当然のことながらコルモの台が世に出ることは今後ないんだけども。なんか気の迷いとか、手違いでもいいから6号機で1台ぐらい作ってほしいよね。バラエティーコーナーに1台、それすらも探し出すのに苦労するぐらいの珍台になると思うけど。
はあ、文章を書いたらちょっと気が楽になった。犬の気持ちなんかサッパリ理解してやれない飼い主だったけど、死ぬときの走馬灯でパチスロに負けないぐらい犬との思い出がいっぱい走り抜けていくんだろうな。それはちょっと、今から楽しみ。
By HYO.
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